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キッチンの耐用年数とリフォーム時期の目安は?部分別の寿命と交換タイミングを解説

家庭用のキッチンは、本体もしくは部位ごとに耐用年数が決まっています。耐用年数とは製品の寿命のことで、耐用年数を超えて使い続けると故障や水漏れなどのリスクも高まります。
そのため耐用年数を過ぎる頃に交換リフォームを行うことが望ましいとされています。
本記事では、換気扇やガスコンロ、シンクや給湯器などの部位別の耐用年数と交換タイミング、キッチン全体のリフォームを検討すべき時期について解説します。
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目次
キッチンの耐用年数の目安は10年〜20年程度
キッチンの耐用年数は、一般的に10年〜20年程度とされています。
使い方やメンテナンス次第で変わりますが、同じキッチンを10年以上使うと故障などのトラブルが起こりやすくなります。
ただしキッチン全体が使えなくなるわけではなく、シンクや蛇口からの水漏れ、排水口の詰まりなどの不具合が発生するケースが多くなります。
その際に古い設備の代替品を、メーカーが既に取り扱っていない場合には、キッチン全体をリフォームすることもあります。
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耐用年数を迎えていないキッチンでリフォームを検討する時期
交換したばかりで耐用年数を迎えていないキッチンでも、場合によってはリフォームが必要な場合や、リフォームを行った方が良い場合もあります。
リフォームを検討する目安としては、以下の3つのタイミングが挙げられます。
- 家族構成やライフスタイルが変化したとき
- 故障部分が増えてきたとき
- 使い勝手が悪いと感じたとき
- 収納スペースが不足したとき
- 他の他の設備をリフォームをするとき
それぞれ解説します。
①家族構成やライフスタイルが変化したとき
子どもが生まれて家族が増えたり、両親と同居したりする場合[に、より広いキッチンにリフォームするケースは少なくありません。家族の人数が増えると同時にキッチンに立つ人数も増え、コンパクトなキッチンでは窮屈に感じることもあります。
安全性を考えてガスコンロからIHクッキングヒーターに交換したり、人数分の食器を洗うためのビルトイン食洗機を新設したりする方も多くなります。
そのため家族構成やライフスタイルの変化は、耐用年数に関わらずキッチンリフォームを考える目安です。
②故障部分が増えてきたとき
キッチンの部位の中には、換気扇や食洗機、水栓など比較的耐用年数の短いものがあります。部分ごとに耐用年数が異なるため、キッチン全部が一度に壊れることは少ないです。
そうした設備が続けて故障してしまう場合は、キッチンの耐用年数を待つよりもキッチン全体の交換をした方が結果的に費用の負担を抑えられるでしょう。
③使い勝手が悪いと感じたとき
シミや変色、落としきれない汚れなどでキッチンが汚く見えてしまったりする場合にも、リフォームを検討するきっかけになるでしょう。
古いタイプのキッチンは汚れが落ちにくい素材のものも多く、最新の機能性に優れたキッチンに交換することで、日々の調理や掃除の手間が大きく軽減されることもあります。
④収納スペースが不足したとき
片付けや収納がうまくいかない、デッドスペースを上手く活かせていないといったお悩みを抱えている方も、キッチンリフォームで解消できます。
最新のキッチンは、キャビネットに収納できる容量が増えています。シンクの上部を有効活用したたり、奥行きいっぱいまで物を入れられたりと、同じサイズのキッチンでも散らからずにすっきり片付くでしょう。
⑤他の設備をリフォームをするとき
他の設備のリフォームを考えている方は、キッチンのリフォームもまとめて行うことをおすすめします。
お風呂やトイレなどの水回りのリフォームを同時に行いたい場合は、パックプランで施工を請け負っている業者が多く存在し、費用を安く抑えることができます。
また住みながらリフォームを行う場合、どうしても不便に感じることが多くなるでしょう。水回りはどれも10~20年程度で耐用年数を迎えます。そのため1箇所ずつリフォームするよりも、同時にリフォームすることで負担が少ない回数で済みますよ。
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キッチンの部分別の耐用年数・寿命と交換タイミング
キッチンの設備には、部分ごとに異なる耐用年数が存在します。
それぞれの耐用年数を理解しておくことで、キッチン全体のリフォームの目安も把握しやすくなるでしょう。
キッチンの部分ごとの耐用年数を一覧にすると、下記の通りです。
キッチンの設備・部位 | 耐用年数 |
---|---|
換気扇・レンジフード | 10年程度 |
ガスコンロ | 10年〜15年程度 |
IHクッキングヒーター | 10年〜15年程度 |
水栓 | 10年程度 |
ビルトイン食洗機 | 10年程度 |
シンク | 15年~20年程度 |
ワークトップ(天板) | 15年〜20年程度 |
給湯器 | 10年程度 |
壁・床・天井 | 10年〜15年程度 |
排水管 | 20年〜30年程度 |
なお、キッチンの部分別の修理費用は、キッチンのレイアウト(I型、L型など)やグレードによって変動します。
キッチン全体をリフォームする場合には90万円~160万円程度が費用相場となります。
換気扇・レンジフード
キッチンの換気扇・レンジフードの耐用年数は約10年です。
スイッチを入れても空気が循環しない場合や、稼働させると異音が聞こえる場合、大きな振動が伝わってくる場合などは寿命を迎えているサインです。
換気扇・レンジフードはキッチンの煙や水分・油分を吸い上げる役割を持つため、フィルターや内部のファンが汚れやすく、こまめな手入れが必要な設備でもあります。
掃除しても油汚れが落ちなくなった場合、換気効率が悪化して電気代が上昇する可能性もあるため、早めに交換すると良いでしょう。
ガスコンロ
ガスコンロの耐用年数は約10年〜15年です。
火加減の調節ができなくなった場合や、火がつかない・すぐに消えてしまうなどの症状がある場合は交換が必要です。
ガスコンロ自体が劣化すると、炎の色が青以外の色に変わり、不完全燃焼を起こした状態になります。
キッチンの中でも火を扱う危険な設備でもあるため、不具合が見られる場合にはすぐに診断・交換を検討しましょう。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターの耐用年数は約10年〜15年です。
スイッチを入れても温度が上がらない場合や、ガラストップが破損した場合、電源が入らない場合などには交換が必要となります。
ガラストップがひび割れたまま使用すると非常に危険なため、重いものを落として破損してしまった際などには、火災や感電を防ぐためにもすぐに使用を停止してください。
水栓
キッチンの水栓・蛇口の耐用年数は約10年です。
シンクや壁と接続している部分や部品の隙間からの水漏れが発生している場合、水栓のレバーがスムーズに動かなくなった場合などは交換が必要なサインです。
水栓に使われているパッキンが劣化するケースや、錆びが広がって金属が腐食するケースなどもありますが、症状によっては簡単な部品交換で修理できることもあります。
ビルトイン食洗機
ビルトイン型の食洗機の耐用年数は約10年です。
食洗機からの水漏れや、洗浄・乾燥能力の低下、電源が入らないなどのトラブルが発生した場合には交換が必要です。
誤った方法で食器を入れたり、食洗機に非対応の洗剤を使ったりすると破損の原因になるため、取扱説明書をよく読んで正しい使用方法で使うことが大切です。
シンク
ステンレス製のシンクは約10年〜15年、人造(人工)大理石でできたシンクは約15年〜20年が耐用年数です。
錆びや汚れを落とせなくなった場合や、割れ・欠けが発生した場合などが交換の目安です。
シンクは水や食器、食材を扱う設備のため耐久性が高く設計されていますが、ステンレス製シンクは錆びを放置することで寿命が縮んでしまうことがあります。
傷が気になる場合には、研磨によって美しさを取り戻すことも可能なため、リフォーム会社に一度相談してみると良いでしょう。
ワークトップ(天板)
キッチンの作業スペースであるワークトップの耐用年数は、約15年〜20年です。
傷や変色、錆びが落ちなくなった場合や、割れ・欠けが発生した場合が交換のタイミングです。
丁寧に掃除しても汚れが落ちず、老朽化が見られる場合にもリフォームを検討すると良いでしょう。
給湯器
給湯器はメーカーによる「設計標準使用期間」として10年と定められています。
そのため耐用年数も約10年が目安となるでしょう。
ガスを使用した給湯器が一般的ですが、中には電気・石油を使う給湯器もあります。
燃料の違いによって交換が必要なタイミングは異なりますが、お湯が安定して出なくなった場合や異音がする場合には、一度リフォーム会社やガス会社に診断してもらうと良いでしょう。
壁・床・天井
キッチンに使われる壁材・床材・天井材の耐用年数は、約10年〜15年です。
汚れが染み込んでしまい落ちなくなった場合や、熱や煙で変色している場合など、キッチンを使っていてストレスを感じるのであればリフォームを検討しましょう。
最近では汚れに強く、掃除がしやすい加工を施した素材もあるため、メーカーのカタログやショールームで確認してみると良いでしょう。
排水管
キッチンの排水管の耐用年数は約20年〜30年です。
前述のように下水の臭いが上がってくる場合や、シンクの下で水漏れが発生している場合などは交換が必要なサインです。
水漏れが発生すると二次被害につながる可能性もあるため、不具合に気づいたら早めに交換を依頼するようにしましょう。
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耐用年数を過ぎたキッチンは修理・交換ではなくリフォームの検討を
キッチンの耐用年数は10年〜20年程度で、法定耐用年数としては8年または15年が定められています。
水漏れや排水トラブルがある場合には、すぐに交換リフォームを必要とします。また、家族構成やライフスタイルの変化、一部の設備の故障などもキッチンリフォームの目安となるでしょう。
キッチンは設備・部位ごとの耐用年数も存在するため、使用年数と照らし合わせながら、耐用年数を迎えていなくてもリフォームを検討すると良いでしょう。
ご自宅のキッチンでリフォームが必要かどうかを判断する際には、「リフォスム」を利用して信頼できるリフォーム会社を探してみてはいかがでしょうか。
リフォスムは、全国のリフォーム会社と提携する一括見積もりサイトで、ご希望に合った地域のリフォーム会社を探すことができます。
評価・レビューを参考にしながらリフォーム会社を選ぶことも可能なため、失敗しないリフォームのためにぜひご活用ください。