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トイレの増設の費用相場と工期はどれくらい?補助金の有無についても解説!
「両親の部屋の近くにトイレを増設したい」「2階にもトイレを増設したい」など、トイレの増設を検討している方は多いのではないでしょうか。
本記事ではトイレ増設(増築)の費用相場や工期、トイレの増設の施工事例について解説していきます。
また、トイレの増設に使える補助金も紹介するため、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
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目次
トイレの増設にかかる費用相場
トイレの増設の費用相場は50~100万円です。
トイレを増設する際の費用や工期は、床面積を広げる増築工事を伴うか否かによって大きく変動します。トイレ増設の費用相場と工期は以下の通りです。
増設の種類 | 費用相場 | 工期 |
---|---|---|
既存のスペースにトイレを増設 | 50~100万円 | 3~7日 |
増築工事を伴うトイレの増設 | 80~200万円 | 1~2週間 |
既存のスペースにトイレを増設
トイレに必要な広さは約0.5坪(横幅80㎝×奥行き160㎝)です。そのため、押入れやクローゼットなどの元々収納だった場所にトイレを増設することができます。
既存のスペースにトイレを増設する際の費用は50~70万円です。給排水管の延長や床の補強工事は必要になりますが、床や壁の設置工事がない分、増設の中では最も費用を抑えられる工事と言えます。
その他にも、階段の踊り場や勝手口など、空間を区切ってトイレのスペースを作ることも可能です。この場合の費用相場は60~100万円です。
トイレの増設費用は既存の排水管との距離で変動するため、2階の場合は既存のトイレの真上など、給排水管を長く延ばさない場所に設置すると良いでしょう。
増築工事を伴うトイレの増設
住宅内にトイレを設置するためのスペースが確保できない場合は、増築して新たに空間を作り出す方法もあります。
増築してトイレを増設する費用は、80~200万円です。床面積を変更に伴い壁の撤去・設置なども必要になるため、トイレの増設の中では費用が高くなりがちです。
また、建ぺい率(敷地面積に占める建物面積)によっては増築が不可とされるケースもあります。まずは増築が可能かどうかリフォーム会社に相談しましょう。
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トイレを増設した施工事例
本章では、実際にトイレを増設した施工事例を紹介します。どこに増設できるのか、費用や工期の目安としてぜひ参考にしてください。
寝室内に間仕切りを造作してトイレを増設
寝室内に壁を設置してトイレを増設した施工事例です。高齢になるとトイレに行くのも一苦労になるため、事例にように部屋の中にトイレがあると安心と言えます。
費用 | 60万円 |
---|---|
施工期間 | 4日 |
使用製品 | TOTO:ピュアレストQR |
部屋の押入れにトイレを増設
トイレまでの距離が遠くて大変だったおばあちゃんのために、寝室の押入れにトイレを増設した施工事例です。室内に手洗いを取り付けることで、非常に使い勝手の良いトイレになっております。
費用 | 66万円 |
---|---|
施工期間 | 5日 |
使用製品 | TOTO:ピュアレストQR |
2階のホールスペースにトイレを増設
家族が増えたのをきっかけに、階段上のホールスペースにトイレを増設した施工事例です。内装背面を柄付きのクロスに変えることで、空間にアクセントをもたらし、上品でおしゃれな印象があります。
費用 | 67万円 |
---|---|
施工期間 | 6日 |
使用製品 | LIXIL:アメ―ジュZA |
使わなくなった物置にトイレを増設
トイレが1個しかなく不便だったため、余っていた物置にトイレを増設した施工事例です。広々としたトイレは、動線も楽になり、本が読めるほどゆっくりできます。
費用 | 93万円 |
---|---|
施工期間 | 5日 |
使用製品 | TOTO:ピュアレストQR |
増築を伴うトイレの増設
階段の移動に少し難があるご主人のために、2階にトイレを増築した施工事例です。もともと窪んだ空間だったため、増築後も違和感なく仕上がっています。
費用 | 120万円 |
---|---|
施工期間 | 20日 |
使用製品 | – |
マンションでもトイレを増設
事例のようにマンションでもトイレの増設は可能です。費用は戸建てよりも安くなる傾向にあります。
ただし、床下に給排水管を通すための空間がないと難しいという注意点があります。また、増設自体を禁止しているマンションも少なくないため、まずはお住まいの管理組合に確認しましょう。
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トイレの増設に補助金は使える?
結論から言うと、多世帯同居に伴うトイレの増設、または節水型トイレの増設であれば補助金を使って費用を安くできる可能性があります。
多世帯同居に伴うトイレの増設の具体例として、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」における三世帯同居対応が該当します。他にも、宇都宮市における「住宅改修補助制度」では、多世帯同居に伴う増設工事に対して工事費用の10%(上限10万円)を補助しています。
節水型トイレの増設の例として、札幌市における「住宅エコリフォーム補助制度」があります。節水型トイレの取替え・増設1ヵ所につき29,000円を補助しています(現在こちらの制度は募集を終了しています)。
また、各市区町村が独自の補助金制度を設けていることもあります。
補助金の申請は工事の契約・着工前に必要になるケースが多いです。トイレの増設を検討されている方は、あらかじめ申請条件や募集状況などを確認しておきましょう。
トイレの増設に介護保険の在宅改修を利用できますか?
既存のトイレを改修するのではなく、居室の隣室を改造するなどトイレを新たに設置する場合は、洋式便器等への取替えとはならないため、介護保険の住宅改修の対象になりません。
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トイレの増設ができないケース
比較的狭いスペースでも増設しやすいトイレですが、場所やトイレの種類によって増設ができないこともあります。
トイレの増設ができないケースとして、以下の状況が挙げられます。
- 配管・構造的に困難な場合
- 水圧が低い場所のタンクレストイレ
配管・構造的に困難な場合
排水管は水の詰まりや漏れを防ぐために勾配をつける必要があります。そのため、給排水管の位置や建物の構造によっては、希望する場所にトイレが増設できないことがあります。
特にマンションなどの集合住宅の場合、給排水管は縦方向に通る「立て管」と各家庭につながる「横枝管」に分かれます。立て管は共有部分になるため、場所を動かすことができません。また、横枝管も排水のために充分な傾斜を確保しなければなりません。
なお、床下にスペースがない場合は、トイレの床を嵩上げする方法もありますが、その分廊下とトイレに段差ができてしまったり、トイレの天井が低くなってしまうので注意が必要です。
水圧が低い場所のタンクレストイレ
水道に直結して水を流すタンクレストイレは、階上など水圧が弱い場所だと設置が難しいケースが多いです。
戸建ての2階やマンションなどにタンクレストイレを増設したい場合は、リフォーム業者に相談・現地調査を行ってもらいましょう。
なお、近年は多くのメーカーで、コンパクトでありながら節水性に優れたタンク付きトイレや、タンクの部分がキャビネットになっている商品などを販売しています。
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トイレの増設まとめ
本記事ではトイレの増設の費用相場や施工事例、補助金の有無について解説していきました。
増設する方法によって変動しますが、トイレの増設にかかる費用相場は50~100万円です。1週間程度の工事で設置が完了するため、取り入れやすい工事とも言えます。
また、多世帯同居に伴う増設、または節水型トイレの増設であれば補助金を申請できる可能性もあるため、あらかじめ申請条件などを確認しておくとよいでしょう。
なお、リフォーム業者探しや見積もり依頼がまだ済んでいないという場合には、優良リフォーム業者紹介サービスリフォスムの利用もおすすめです。
入力した条件によってリフォーム業者を検索できる他、一括で相見積もりの依頼をすることも。無料で利用できますので、ぜひお気軽にご利用ください。