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トイレの床材は何が良い?床材の種類と特徴・リフォーム費用を解説!

トイレの床材には長持ちするか、おしゃれな見た目かどうかといった観点に加え、水や湿気に耐性があるか、汚れが付着しにくく掃除がしやすいかといったことも重要になります。また、トイレの床リフォームにかかる費用も気になるところです。
今回は、トイレによく使われる4種類の床材の比較、トイレの床材を選ぶ際に注目したいポイントなどを解説しています。
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目次
トイレの床材で後悔しがちなこと
トイレの床材選びで後悔しがちなこととして、次のような点が挙げられます。
- 水に弱い床材でカビが発生した
- 普段のお手入れが大変
- 汚れが目立ちやすい色を選んだ
水に弱い床材でカビが発生した
トイレは、タンクで手を洗った際の水しぶきや尿などの水滴が、床に飛び散ることもあるでしょう。
水を吸収しやすい素材をトイレの床に選んでしまうと、カビや雑菌が繁殖してしまうことがあります。
湿気が多いトイレ内はカビや雑菌が繁殖しやすく、さらに悪化すると変色・腐食してしまう可能性もあります。
普段のお手入れが大変
上記の通り、トイレの床は知らない間に汚れが溜まってしまいがち。そのため日々のお手入れが欠かせません。
凹凸があったり、継ぎ目のある床材をを選んだことで、掃除が大変になってしまったケースがあります。
汚れが目立ちやすい色を選んだ
トイレの床材を白系のデザインにすると、汚れが目立ちやすくなります。
特にトイレでは、アンモニアや黄ばみによる汚れ・劣化が分かりやすいです。
ただし汚れは放置するほど、落ちくくなる傾向にあります。汚れが目立ちやすい色をあえて選ぶことで、床の掃除が必要な状態に早く気付ける点はメリットとも言えます。
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トイレの床材の種類と特徴
トイレの床材には主に以下の4種類が使われます。
床材 | 特徴 | リフォーム費用 |
---|---|---|
クッションフロア | やわらかいビニール系床材。やや耐久性で劣るが安価。 | 2万円~4万円 |
フロアタイル | 硬めのビニール系床材。色・柄が豊富。 | 3万円~5万円 |
フローリング | 内装に統一感を持たせやすい。ワックスがけが面倒。 | 3万円~6万円 |
タイル | 質感が高く、長く使える。目地に汚れがたまりやすい。 | 5万円~12万円 |
それぞれの床材の特徴や費用、おすすめな人について順に解説します。
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床材①クッションフロア

クッションフロアは、ビニール製のやわらかい床材です。施工前はロール状になっており、カーペットを敷く要領で接着剤を使ってトイレの床に張り付けます。
トイレの床をクッションフロアに張り替える費用は、2万円~4万円が相場です。
クッションフロアがおすすめな人
- 安価にリフォームしたい方
- 掃除の手間を減らしたい方
- DIYで張り替えたい方
クッションフロアのメリット
クッションフロアのメリットは以下の通りです。
メリット
- 掃除がラク
- 施工がかんたん
- 比較的安価で済む
- デザインが豊富
クッションフロアは表面に凹凸が少ないため、トイレの床掃除がラクなことがメリットです。
ビニール製の床材のため、防汚性・防水性に優れ、汚れや水が染み込んでしまうこともありません。
また、トイレの形に合わせてカットし、接着剤で張り付けるだけの簡単な施工のため、比較的安くリフォームが可能です。大きめのカッターと接着剤があれば、DIYすることもできます。
さらに、フローリングやタイルと比べて、色や柄の選択肢が多いことも嬉しいポイントです。トイレを明るい色や柄ものの床にしたい方にもおすすめの床材だといえます。
クッションフロアのデメリット
クッションフロアのデメリットは以下の通りです。
デメリット
- 凹みやすい・剥がれやすい
- やや寿命が短い
- フワフワ感が気になる人も
クッションフロアは柔らかい床材のため、家具を置いたり、重たいものを落とすと簡単にへこんでしまいます。また、フローリングやタイルと比べるとやや劣化が早く、角が剥がれてきたり日光による変色・退色などが起こることも。
また、はじめてクッションフロアを体験される方の多くはフカフカとした踏み心地に驚かれることも多いです。お年寄りや子供にやさしい反面、あまり落ち着かない・質感が低く感じるといった感想の方も。
硬い踏み心地が好みの方には、トイレの床にクッションフロアは合わないかもしれません。
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床材②フロアタイル

フロアタイルは、先に紹介したクッションフロアと同じくビニール素材の床材ですが、表面が硬いことが特徴です。施工前は正方形や長方形のピース状になっており、トイレの床に並べて接着剤で固定します。
トイレの床をフロアタイルに張り替える費用は、3万円~5万円が相場です。
フロアタイルがおすすめな人
- 掃除の手間を減らしたい方
- 硬い踏み心地が好きな方
- 部分補修をしつつ長く使いたい方
フロアタイルのメリット
フロアタイルのメリットは以下の通りです。
メリット
- 一部を張り替えられる
- 掃除がラク
- デザインが豊富
- 耐久性が高い
フロアタイルに固有のメリットとして、部分補修ができることがあります。もし、トイレの床の一部が変色・傷ついてしまっても、1ピースだけを張り替えることが可能です。
また、フロアタイルは、クッションフロアと同じくビニール素材の床材であるため、防水・防汚性に優れ、掃除がしやすいことはトイレの床においてメリットです。色柄の幅の広さも同様です。硬い踏み心地のため、石目調や大理石風のデザインと相性が良いでしょう。
さらに、フロアタイルは店舗の床材としてよく採用されているように、耐久性が高いことも特徴です。樹脂素材ながら表面にしっかり硬さがあるため、トイレの床に収納棚を置いても跡が残りにくいでしょう。
フロアタイルのデメリット
フロアタイルのデメリットは以下の通りです。
デメリット
- 防音性・クッション性に期待できない
- 比較的高価
- DIYでの張り替えが難しい
フロアタイルはクッションフロアにあるような防音性・クッション性には期待できません。
また、クッションフロアと比べると1万円~2万円程度リフォーム費用が高くなります。フロアタイルとクッションフロアの機能性・質感を同程度と考えた場合に、割高だと感じる方もいるでしょう。
なお、フロアタイルはカッターで切れるため、DIYが可能ですがクッションフロアと比較すると難易度が上がります。特に失敗しやすいのはトイレの便器のふち部分です。
すき間ができてしまうと、汚れがたまったり剥がれの原因となりますので、DIYに慣れていなければ業者に施工してもらう方が無難でしょう。
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床材③フローリング

フローリングは、木材を主原料とするリビングや居室で定番の床材ですが、トイレ用にも使えます。
トイレの床をフローリングに張り替える費用は、約3万円~6万円。おおよそフロアタイルと同程度か少し高いくらいの費用感です。
フローリングがおすすめな人
- ナチュラルな内装が好みの方
- インテリアの統一感を出したい方
- ワックスがけが苦にならない方
フローリングのメリット
フローリングのメリットは以下の通りです。
メリット
- ナチュラルで落ち着いた内装になる
- 家全体で統一感が出せる
- 耐久性が高く長く使える
- 温かみのある見た目
フローリングは安心感のあるウッドテイストの内装になることが魅力です。クッションフロアやフロアタイルにも、フローリングを模したデザインのものがありますが、本物のフローリングにはかないません。
また、他の居室やリビングでもフローリングを使っていれば、トイレの床も含めて家全体でインテリアに統一感を持たせることができます。
フローリングのデメリット
フローリングのデメリットは以下の通りです。
デメリット
- ワックスがけが面倒
- 溝にホコリがたまりやすい
- よくある見た目になりやすい
フローリングは木材を主原料とする床材のため、素のままでは水や洗剤に弱く劣化が早く進行してしまいます。よって、トイレのような水回りでフローリングを長く使うには、定期的なワックスがけが不可欠です。
普段のお手入れでいうと、フローリングの溝部分にホコリや汚れがたまりやすいため、気になる方はワイパーがけの他、小さなブラシなどを使った掃除も必要となります。
また、見た目の面では、良くも悪くもよくある住宅のトイレといった印象になりやすいです。トイレの床に質感の高さを求める方は石目調のフロアタイルや、本物のタイルなどを選ぶと良いでしょう。
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床材④タイル

本物のタイルは住宅用のトイレの床材として使用頻度は少なくなってきているものの、1つの選択肢として挙げられます。リフォーム費用が高額になりがちなことや、目地の清掃性がネックになりますが、やはり質感は高いです。
一方で、目地の汚れが気になる方やひんやりとした質感を好まない方、初期費用を抑えたい方にはタイルは向きません。
トイレの床をタイルに張り替える費用は、5万円~12万円が目安です。
タイルがおすすめな人
- タイルの見た目が好きな方
- 質感の高いトイレにしたい方
- 長期的なコスパを重視する方
タイルのメリット
タイルのメリットは以下の通りです。
メリット
- 長く使える
- 水や洗剤への耐性が高い
- 高級感がある
タイルは長く使えることが特徴です。耐衝撃性が高く丈夫なことはもとより、紫外線に強いため窓のあるトイレでも変色・退色することがありません。水や湿気にも強いため、通常の使用であれば劣化を早める要因がほとんどありません。
また、タイルは酸性・アルカリ性ともに耐性があるため、洗剤を使ってガシガシ掃除できることもポイントです。水ぶきくらいでは納得できない、洗剤とタワシで徹底的に掃除したい方にもおすすめの床材です。そもそも、タイルは表面がなめらかで汚れを吸収しにくいため、細菌やカビの繁殖しづらい環境でもあります。
さらに、タイルの一番の魅力とも言えるのが、高級感のある見た目です。本物の焼き物ゆえの質感の高さは他の床材にはないメリットだと言えます。
タイルのデメリット
タイルのデメリットは以下の通りです。
- 目地の掃除がめんどう
- ひんやりしている
- リフォーム費用が高い
タイルでネックになるのが、目地の掃除です。タイルの表面はなめらかで掃除がしやすいものの、タイル同士の隙間には汚れが溜まりやすく、なかなか落としづらいのです。時間が経つほどに汚れは定着して落としづらくなりますので、気になる方はほぼ毎日の掃除が必要になるでしょう。
また、熱をあまり保持しないため、冬場は冷たくなります。トイレの床なので直接触れることは無いにしても、足元の冷えが気になる方や印象の冷たさが気になる方には向きません。
さらに、タイルの施工には時間がかかるため、リフォーム費用が高額になる傾向にあります。とはいえ、その分長く使えるため、一概にコスパが悪いとはいえません。
その他、濡れると滑りやすく、クッション性はないためご高齢の家族やお子さんの転倒の危険を考えて、敬遠される方もいます。
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トイレの床材の選び方
トイレの床材はどのような基準で選べばよいのでしょうか。5つの観点から解説します。
- 耐久性・長持ち
- 掃除のしやすさ
- クッション性
- DIYの難易度
- 色・柄の豊富さ
耐久性・長持ち
耐久性・長持ちの観点ではタイルがもっとも優れています。使い方にもよりますが、一度施工すれば30年~40年は使うことが可能です。
一方、クッションフロアはこの中では耐久性の面で一歩劣ります。角や端がはがれてきやすい他、ヘコミ・キズにもなりやすく、早ければ5年ほどで交換が必要です。その分、安価で手軽に施工できるため速いサイクルで床を新しくしていきたい方にはフィットしているでしょう。
フローリングとフロアタイルの耐用年数は同程度で、おおよそ10年~15年が目安です。日焼けや変色・退色、湿気による浮きや剥がれが主な劣化症状として挙げられます。
掃除のしやすさ

トイレの床の掃除のしやすさでは、クッションフロアやフロアタイルといったビニール系の床材が有利です。汚れが染み込みにくく、水ぶきで簡単に落とせる手軽さがあります。
また、汚れが定着してしまっても、中性洗剤を使えばきれいにすることが可能です。
タイルやフローリングも表面の清掃性には優れるものの、目地や溝の掃除がネックとなります。また、フローリングの場合は半年に1度を目安にワックスがけも必要です。
ただし、タイルはこの中ではもっとも水や薬剤への耐性があるため、気兼ねなくガシガシと掃除ができるという面もあります。
掃除の頻度やどこまで綺麗にしたいのかを考えて、床材を決めると良いでしょう。
クッション性
クッション性では、クッションフロアが頭1つ飛び抜けています。
フカフカとした踏み心地は好みが分かれますが、トイレでの転倒時などの安全性を確保したい方やマンションなどでの騒音対策をしたい方には、床材にクッションフロアがおすすめです。
次点でフロアタイルとフローリングが続きます。タイルにはクッション性はありません。
DIYの難易度

DIYの難易度が低いのは、クッションフロアとフロアタイルです。どちらも市販のカッターと接着剤があれば施工できます。
とりわけ、クッションフロアはやわらかくカットしやすいため、DIY初心者にもおすすめです。トイレの床を安くリフォームしたい人にう良いでしょう。
フローリングやタイルもDIYされる方はいますが、技術と経験が求められる作業のため、基本的にはプロに依頼した方が良いでしょう。
色・柄の豊富さ

選べる色・柄はクッションフロアとフロアタイルがもっとも豊富です。
ナチュラルな木目調や石目調をはじめ、フローリングやタイルを模したもの、花柄やレンガ柄などの模様が入ったもの、個性的なビビットカラーのものなど、幅広いデザインから選ぶことができます。トイレの床をおしゃれにしたい方に、おすすめですね。
フローリングやタイルにも色味や幅・粒の大きさなどのバリエーションはありますが、素材を活かした床材であるため根本的なデザインは変わりません。
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まとめ
以上、トイレの床材の種類とその特徴、選び方について解説しました。
トイレの床材を選ぶ際には、掃除のしやすさや耐久性・長持ちするか、気に入ったデザインにできるかといった観点で考えていくと良いでしょう。また、DIYを検討されている場合には、施工が簡単にできるかどうかも重要です。
トイレの床リフォームを業者に依頼しようと考えている場合には、優良リフォーム業者紹介サービスの「リフォスム」もぜひご活用ください。当社オペレーターが条件にあった業者を複数ご紹介します。