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断熱リフォームは意味がない? 費用対効果や失敗しやすいケース、補助金まで詳しく解説

断熱リフォーム 費用相場・補助金

断熱リフォームとは、住宅の壁や天井などに断熱材を追加したり、断熱性の高い窓へ交換したりすることで、外気の温度が室内に伝わりにくくする改修工事です。

夏は涼しく、冬は暖かい室温を保てるため、住まいの快適性の向上が期待できます。

本記事では、上記の疑問を解消するために、断熱リフォームで期待できる効果や費用相場、活用できる補助金制度などを紹介します。

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この記事の要点
  • 断熱リフォームとは、窓・床・壁・天井などの断熱性能を高める改修工事。
  • 断熱リフォームにより外気に影響を受けにくくなる、冷暖房が効きやすくなるなどのメリットがある。
  • 断熱リフォームの費用を抑えるためには、補助金・減税制度がおすすめ。

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目次

断熱リフォームは意味ない? 失敗しやすい3つのケース

部屋が寒く感じている女性

断熱リフォームは意味がない・効果ないと言われる理由は、以下の通りです。

失敗ケース

  • 窓を放置して壁や床だけ工事した
  • 一部分だけ断熱して温度差が残った
  • 気密性や換気まで考えていなかった

断熱リフォームで失敗しないために、デメリットや懸念点を踏まえた上で、リフォーム方法や費用をチェックしましょう。順に詳しく解説します。

窓を放置して壁や床だけ工事した

断熱リフォームの失敗に、「窓」を放置して壁や床だけ断熱施工したケースがあります。

住宅の熱の出入りにおいて、最も影響が大きいのは「窓(開口部)」です。住宅の熱の約60〜70%は、開口部(窓)から出入りしています。

どんなに壁や床に分厚い断熱材を入れても、窓が昔ながらのアルミサッシや単板ガラスのままだと、熱が窓から一気に逃げてしまいます。

断熱リフォームを行う際には、壁や天井だけでなく、窓の断熱改修も検討しましょう。

一部分だけ断熱して温度差が残った

予算の都合で一部分だけ断熱したが、温度差が残ったという失敗もあります。

リビングや寝室など、部分的に断熱工事をするケースは多いです。しかし、一部屋だけ温めても、廊下や洗面所等との温度差は解消されません。

断熱性の低い家では、暖房を効かせている部屋と、そうでない部屋とで温度差が大きくなり、ヒートショックを引き起こすリスクが増えます。

ヒートショックを予防するためにも、住宅内の寒暖差を小さくすることが効果的です。

>>ヒートショック対策リフォームの注意点

気密性や換気まで考えていなかった

断熱性だけを考慮して、気密性や換気まで考えていなかった失敗談もあります。

古い木造住宅は床下と壁の中が繋がっており、冷気が壁の中を壁紙の裏まで駆け上がる「気流」が発生します。この「気流止め」をしないまま断熱材を入れると、冷風が通り抜けるため全く暖かくなりません。

また、断熱した部屋としていない部屋では、壁の内部で大きな温度差が生じます。壁の中で結露が発生して、柱を腐らせる可能性が高いです。

断熱リフォームを行う際には、結露や防湿、換気なども考慮しておきましょう。

断熱リフォームで期待できる効果

断熱リフォームで期待できる効果をまとめると、以下の3つです。

効果

  • 夏の暑さ・冬の寒さが改善する
  • 冷暖房効率が上がり光熱費を抑えやすくなる
  • 結露や部屋間の温度差を抑えられる

順に詳しく解説します。

夏の暑さ・冬の寒さが改善する

高気密・高断熱の家のイメージ

断熱リフォームの一番の効果は、夏の暑さや冬の寒さが改善することです。

正確に言うと、断熱改修により外気温の影響を受けにくくなります。

人間の体感温度は「空気の温度」だけでなく、「周囲の壁や床の温度」に大きく左右されます。冬場などは、「暖房をつけていても効きが悪い」「足元から底冷えする」といった方も多いです。

断熱リフォームによって、外から冷たい空気が入りにくくなると、床や壁の表面温度が上がります。エアコンの設定温度を上げ過ぎなくても、快適な室内環境を作れるでしょう。

冷暖房効率が上がり光熱費を抑えやすくなる

暖房使用時に外に熱が逃げる割合の例
断熱・水回り省エネリフォーム紹介BOOK|環境省

断熱リフォームにより冷暖房効率が上がり、光熱費を抑えやすくなることも期待できる効果です。

断熱改修は外から冷たい空気が入りにくくなると同時に、温めた空気が逃げにくくなります。冷暖房の効率が上がるため、リフォーム後は光熱費が安くなります。

とりわけ、光熱費の節約効果が得やすいのは「窓の断熱リフォーム」です。環境省のデータによると、暖房使用時に外に熱が逃げる割合の58%が開口部と言われています。

夏は弱冷房でもしっかり冷え、冬は室温が下がりにくくなる。結果として月々の電気代やガス代が削減が実現します。

結露や部屋間の温度差を抑えられる

ヒートショックのイメージ

断熱リフォームにより、結露や部屋間の温度差を抑えられることも、期待できる効果です。

断熱性の低い家に住んでいることによる健康リスクは2つあります。部屋間の温度差による「ヒートショック」と、結露に寄るカビやダニの発生に寄る「アレルギー」です。

暖房を効かせている部屋とそうでない部屋とで温度差が大きくなり、ヒートショックによるめまいや立ちくらみのリスクが高くなります。また、結露を放置しているとカビの原因になり、ゆくゆくはアレルギーや病気にもつながります。

断熱リフォームにより家全体の温度差をなくすことで、健康被害やアレルギー症状の緩和が期待できるでしょう。

断熱リフォームの種類・費用

断熱リフォームには、断熱材の充填や断熱性の高い製品の導入など、様々なやり方があります。

断熱リフォームの種類と費用相場をまとめると、以下の通りです。

リフォームの種類費用相場工期の目安
天井の断熱施工 15万〜90万円2日~4日
屋根の断熱施工40万〜250万円8日~30日
壁の断熱施工30万〜300万円2週間~1か月
床の断熱施工20万〜100万円1日~6日
窓の断熱リフォーム5万〜20万円1時間~1日
玄関の断熱リフォーム30万~60万円半日~1日

それぞれのリフォームのやり方と費用について、詳しく紹介します。

天井の断熱施工:15万〜90万円

天井の断熱施工

天井の断熱リフォームは、夏は2階の暑さや寝苦しさを和らげ、冬は室内の暖気を逃がさず光熱費を抑えます。

リフォーム方法は「敷込み工法」と「吹込み工法」の2種類。「敷込み工法」は天井裏に断熱材を敷設する方法で、「吹込み工法」は天井裏に綿状の断熱材を吹き込む方法です。

施工にかかる費用は、敷込み工法よりも、吹込み工法の方が高くなります。天井を剥がしての施工は約40~90万円かかりますが、剥がさずに施工する場合は約15~50万円と比較的安めです。

断熱材は繊維系と発泡プラスチック系といった種類があり、繊維系は価格が安いため、リフォームを低コストに抑えられます。

屋根の断熱施工:40万〜250万円

屋根の断熱施工

屋根の断熱リフォームは、夏の直射日光による温度上昇を防ぎ、冬の室内の温かさを保つのに効果的です。

屋根の断熱改修は、屋根の外側を断熱補強する方法と屋根の内側から断熱補強する方法があります。施工方法で費用に倍以上の差があり、費用の違いをまとめると、以下の通りです。

  • 断熱塗料を屋根に塗装:約4,000~6,000円/㎡
  • 断熱性の高い屋根材に葺き替える:約50~250万円
  • 屋根のカバー工法による断熱:約80~180万円
  • 屋根の裏側に断熱材を充填:約15~50万円

屋根の断熱では、湿気を逃がすための通気層を正しく設けないと、木材が腐食する原因になるため注意してください。

壁の断熱施工:30万〜300万円

壁の断熱施工

壁の断熱リフォームを行うことで、室内の温度変化が抑えられ、冷暖房効率の向上や結露の減少につながります。

壁の断熱施工は、繊維系と発泡プラスチック系の2種類の断熱材があります。発泡プラスチック系断熱材は、繊維系と比較すると高額です。

壁に断熱材を入れる際は、壁の解体や補修、下地貼りなど必要になります。トータルの費用は1平方メートルあたり7,000円~15,000円程度です。

一方、室内側に断熱材を充填する方法や、外壁すべてを断熱性能を持つ素材に張り替える工法であれば、180万円~300万円程度かかるでしょう。

床の断熱施工:20万〜100万円

床の断熱リフォームは、冬の底冷えを解消して、足元の表面温度を2~3℃上昇させます。

床断熱施工は、床材を剥がさずに施工されることが多いです。床下からボード上の断熱材を張るため、住みながらでも工事ができます。費用は20~30万円程度です。

一方、フローリングや床を剥がしてから断熱材と新しい床材を取り付ける方法の場合、費用相場は70~100万円程度が目安になります。

費用をかけたくない人は、床材を剥がさずに施工するタイプを選び、コストを抑えましょう。

窓の断熱リフォーム:5万〜20万円

窓の断熱リフォーム_株式会社ライフテクト
出典:リフォスム|施工事例

窓を断熱化するリフォームは、費用対効果が最も高く、住宅から逃げる熱を大幅に防ぎます。

窓の断熱改修には様々な方法があり、それぞれ費用相場が異なります。

  1. 内窓・二重窓の後付け:8~15万円程度
  2. 樹脂サッシへの交換(サッシ枠のみ):5万円程度
  3. 樹脂サッシへの交換(窓周囲の壁も施工):25~60万円程度
  4. ペアガラスへの交換:5~15万円程度
  5. 窓全体の交換:10~50万円程度

窓の断熱性を確保すれば、快適な室温を保て、冷暖房の使い過ぎを防止し、光熱費削減にも貢献できます。

さらに、「先進的窓リノベ2026事業」など、断熱改修時に補助金を活用できるケースも多いです。

玄関の断熱リフォーム:30万~60万円

玄関の断熱リフォーム_有限会社ジュウケンアイエイチ
出典:リフォスム|施工事例

玄関ドアを断熱化するリフォームでは、外からの冷気が入りにくくなり、廊下などの温度差を和らげます。

玄関の断熱リフォームは、今ある枠の上から新しい枠とドアを取り付ける「カバー工法」が一般的です。費用は30万~60万円程度で、工期も1日で済みます。

窓の断熱リフォーム同様、「先進的窓リノベ2026事業」などの補助金を活用できるケースが多いです。断熱リフォームで活用できる補助金制度は、こちらをご覧ください。

戸建て・マンションの断熱リフォームの費用相場

住宅の断熱改修を行っている様子

戸建てとマンションの断熱リフォームの費用相場は、以下の通りです。

建物種別費用相場工期
戸建て住宅350万~550万円3週間~2か月程度
マンション300万~400万円3週間~1か月程度

戸建てやマンションでは、断熱リフォームの方法や注意点が異なります。順に詳しく解説します。

戸建て住宅|350万~550万円

戸建て住宅で全体の断熱リフォームを行う場合、費用相場は350万~500万円です。

マンションと違い制約が少ないため、屋根や天井など多くの箇所の工事をすることができます。施工不良や隙間があると効果が落ちるため、現地調査をしっかり行う業者を選びましょう。

また、断熱リフォームと同時に水回り交換や内装張り替えも可能です。大規模なリフォームを考えている方は、並行して検討してみましょう。

>>水回りリフォームの費用相場

>>内装リフォームの費用相場

マンション|300万~400万円

マンションで専有部分の断熱リフォームを行う場合、費用相場は300万~400万円です。

マンションは、コンクリートで作られた壁や天井、窓ガラスといった共用部分のリフォームはできません。床や室内壁の断熱、天井断熱、内窓の取り付けといった専有部分に限定されます。

マンションの場合、1階は床の底冷え、最上階は天井からの熱を受けやすいため、部屋の位置に合わせた対策が効果的です。

>>マンションリフォームの費用相場

【2026年】断熱リフォームで使える補助金

リフォームの打ち合わせにて電卓を見せる様子

断熱リフォームで使える代表的な補助金制度は、以下の3種類です。

断熱リフォームで使える補助金制度
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 先進的窓リノベ2026事業
  • みらいエコ住宅2026事業

リフォーム費用を少しでも抑えるために、補助金を賢く活用しましょう。順に詳しく解説します。

>>【最新版】断熱リフォームの補助金・助成金

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、建物の窓・床・天井・外壁などの断熱リフォームをした際に、その費用の一部を補助が受けられる制度です。

高性能建材を用いた既存住宅の断熱リフォームに対して、1住戸当たり最大120万円が助成されます。

補助金を受け取るためには、本事業の補助対象製品に登録されている製品から選ぶ必要があります。

2026年度は、令和8年6月・令和8年9月・令和9年1月の3回に分けて公募されます。最新の受付状況は、公式サイトをご覧ください。

>>既存住宅における断熱リフォーム支援事業とは?

先進的窓リノベ2026事業

先進的窓リノベ2026事業は、住宅の窓やドアの断熱性を高めるリフォームを行う場合、その費用の一部を助成する補助金制度です。

対象工事には、断熱性の高い窓ガラスへの交換や内窓の設置、玄関ドアの交換が含まれます。補助金額は開口部のサイズや断熱性能により異なります。

補助上限額は1戸当たり最大100万円です。1申請で5万円未満の工事は、補助対象外となるため注意してください。

申請手続きは「住宅省エネ2026キャンペーン」の認定を受けた登録事業者が行います。「みらいエコ住宅2026事業」などと併用申請も可能です。

>>先進的窓リノベ2026事業とは?

みらいエコ住宅2026事業

みらいエコ住宅2026事業は、省エネ性能に優れた住宅の新築や、断熱化や省エネ化を目的としたリフォームを行う際に、その費用の一部を補助してもらえる補助金制度です。

対象住宅における1つの居室(トリガールーム)の要件化工事が必須であり、開口部の断熱改修や躯体の断熱改修が含まれます。

補助金額は工事により異なり、1戸当たり最大100万円が助成されます。

申請手続きは「住宅省エネ2026キャンペーン」の認定を受けた登録事業者が行います。申請の時点で工事請負契約等が結ばれていない工事は対象外なので注意してください。

>>みらいエコ住宅2026事業とは?


リフォスムでは、各都道府県・市区町村で使えるリフォームの補助金・助成金制度をまとめた「補助金検索サイト」をご用意してます。

お住まいの地域に断熱リフォームで使える補助金制度があるか気になる方は、お気軽にご利用ください。

お住まいの地域の補助金を探す

都道府県を選択して「検索する」を押してください。


断熱リフォームまとめ

本記事では、断熱リフォームの費用対効果や補助金などを詳しく解説しました。

断熱リフォームは、室温の外気からの影響が小さくなり、冷暖房が効きやすく光熱費の節約につながることです。家族の健康を守れます。

断熱リフォームは種類によって費用相場が異なります。安ければ数万円程度ですが、高い場合、250万円程度かかるときもあります。適用可能であれば、補助金の申請も行いましょう。

最後に、断熱リフォームに関するよくある質問に回答します。

断熱リフォームは窓だけでも効果がある?

窓だけの断熱リフォームでも、絶大な効果が見込めます。

窓などの開口部は、住宅の中でも最も熱が出入りする場所です。冬場は温かい熱の約60%が窓から逃げていきます。

窓だけでも断熱リフォームを行うことで、結露が出にくくなったり、コールドドラフトによる足元の冷えが減ったりします。

詳しくは、断熱リフォームで期待できる効果をご覧ください。

断熱リフォームは住みながらできますか?

断熱リフォームは住みながらでも可能です。

部屋の内側や床下から断熱材を施工する方法であれば、床や壁を剝がさずに済みます。2~3日で工事が完了するので、仮住まいをする必要がありません。

一方、壁を壊して断熱材を施工する場合、工事期間は1ヶ月ほどかかるため、その間は仮住まいが必要になります。

詳しくは、断熱リフォームの種類・費用をご覧ください。

断熱リフォームはDIYでできますか?

断熱リフォームはDIYでできることもあります。

例えば、窓ガラスに市販の断熱フィルムを貼る、サッシの隙間に隙間風防止用のテープを貼る、断熱カーテンを設置するといった方法があります。

賃貸でリフォームが難しい場合などは、DIYでできる方法を試してみましょう。どうしても寒さ・暑さが解決しない場合は、本格的なリフォームがおすすめです。

詳しくは、断熱リフォームの種類・費用をご覧ください。

マンションでも断熱リフォームできますか?

マンションでも断熱リフォームができます。

1階は床の底冷え、最上階は天井からの断熱など、マンションの部屋の位置に合わせた対策が効果的です。

ただし、マンションのリフォームは「専有部分」に限られます。共用部分のリフォームはできないため注意が必要です。

詳しくは、マンションの断熱リフォームの費用相場をご覧ください。

断熱リフォームで減税制度は使える?

断熱リフォームでは、所得税の控除や固定資産税の減額措置を受けられます。

住宅特定改修特別税額控除は、工事の標準的な費用の額10%です。期間や所得などを適用要件にしているため、控除を受けたい人は事前に確認しておきましょう。

詳しくは、確定申告でリフォーム代を取り戻す方法をご覧ください。

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