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洗面所の床材の選び方!おすすめの床材や床材選びで後悔しがちなことは?

洗面所や脱衣所の床は、丁寧に使っているつもりでもいつの間にか傷んでしまいがちです。
一般的に洗面所の床材の張り替え時期は約10年程度と言われていますが、床の一部が柔らかくなったり、カビが発生している場合は張り替えを検討すべき時期です。
本記事では洗面台の床材の選び方や、フローリングやクッションフロアなど各床材の特徴や床材選びで後悔しがちなことについて解説しています。
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目次
洗面所の床材で後悔しがちなこと
洗面所や脱衣所の床材選びで後悔しがちなこととして、以下の3つが挙げられます。
寸法選びの注意点
- 水に弱い床材でカビが繁殖した
- 床が冷たくて素足で歩けない
- 白色は汚れが目立つ
水に弱い床材でカビが繁殖した
水に弱い床材を選んでしまい、いつの間にカビや雑菌が繁殖してしまったケースがあります。
特に浴室と隣り合わせの脱衣所は湿気が溜まりやすく、水滴を放置していると内部の木材まで腐食してしまう可能性もあります。
床が冷たくて素足で歩けない
保温性の低い床材だと、冬場足元がヒヤッと感じてしまうこともあります。
エアコンや暖房機で室内を暖かくすることはできますが、床の暖かさを保つのは難しいです。お風呂から出た後など、素足で歩くのが大変だと後悔される方もいるそうです。
白色は汚れが目立つ
洗面所の床を白系のデザインにしたら、汚れが目立って後悔したケースもあります。
洗面所や脱衣所は、髪の毛や糸くずなどが落ちやすい場所です。床が白だと空間が明るくなる反面、髪の毛1本でも汚れが気になることもあるそうです。
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洗面所の床材の選び方
洗面所や脱衣所の床材を選ぶ際には、以下の4つのポイントを意識すると良いでしょう。
床材の選び方
メンテナンス性
滑りにくさ(防滑性)
耐水性
インテリア性
ここでは、洗面所の床材を選ぼうにも何を基準に比較すれば迷っている方に向けに、選び方のポイントを詳しく解説します。
①メンテナンス性
洗面所の床材を選ぶうえで最も重要なのが、メンテナンス性です。
洗面所は化粧品や洗濯用洗剤など床材に負担がかかる成分が飛び散る可能性が高い場所です。そのためお手入れのしやすい床材が、洗面所の床に最適と言えます。
水拭きだけで汚れが落としやすい、フロアタイルやクッションフロアがおすすめです。
②滑りにくさ

洗面所を脱衣所を兼用しているご家庭の場合、床の滑りにくさ(防滑性)も大切です。
脱衣所は浴室からの湿気もあり、滑って転倒するリスクが高いです。乾燥状態だけでなく、入浴後の足が濡れていても滑にくい床材を選びましょう。
そんな洗面所の床材におすすめしたいのが、弾力性のあるコルクです。製品によっては、クッションフロアよりも衝撃吸収性に優れているものもあります。
③耐水性
洗面台や洗濯機のある洗面所、浴室と隣り合う脱衣所の床は、耐水性に優れているかも外せないポイントです。
湿気や水滴をそのまま放置してしまうと、カビの発生や床材が傷んでしまうなんてことも。水の飛び散りが少量であれば、水をはじく、土台まで浸透しにくい床材を選ぶことで、安心して長くお使いいただけるでしょう。
ビニール素材のクッションフロアは、水が染み込みにくいため洗面所の床に適しています。
④インテリア性

洗面所は身だしなみを整える場所なので、清潔さだけでなく美観面(インテリア性)にもこだわりたいですね。
洗面所をよりおしゃれな空間にするには、周囲の部屋や廊下とのつながりを意識して床材を選ぶと良いでしょう。
なお、統一感を出したいのであれば他のお部屋と同系色、洗面所をアクセントにしたいなら反対色にすると良いでしょう。
デザインの豊富さで選ぶならば、クッションフロアやフロアタイルがおすすめです。木目や石目調以外にも、タイル柄やアンティーク風のデザインからも選択できます。
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洗面所の床材の一覧比較
洗面所の床に使用される素材には、主に以下の4種類があります。
次章以降、各床材の特徴について詳しく解説します。
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床材①クッションフロアの特徴

クッションフロアはフロアタイルと同じく、塩化ビニールが原材料のシート状の床材です。
フロアタイルが一枚ずつのパネル型であるのに対しクッションフロアはやや大きめのピース素材なのが特徴です。
ビニール素材のため、耐水性に優れている点はフロアタイルと共通です。木目柄から石目柄までデザインも豊富です。
クッションフロアがおすすめな人
- 安全に配慮した洗面所にしたい
- 張り替えの費用を抑えたい
クッションフロアのメリット・デメリット
クッションフロアは耐衝撃性に優れているため、万が一転倒した際もダメージが少ないです。洗面所と脱衣所を兼ねる場合は、クッションフロアにした方が安全性が高いと言えます。
しかし素材の特性上、フローリングやフロアタイルと比べると高級感に欠けるため、洗面所全体で見た際に浮いてしまう可能性があります。
また、押すだけで凹むほどやわらかいため、洗濯機や乾燥機など重いものを置くとへこみや傷が残りやすいのもデメリットです。
へこみが気になる方は、置いてあるものの配置を定期的に変更することをおすすめします。
洗面所のクッションフロアの製品例
CFシート-H/ストーン(東リ)

価格 | 3,000円/㎡ |
---|---|
性能 | 抗ウイルス 抗菌性 さらっと感 |
カラー・デザイン | 全29種類 |
東リ株式会社は、1972年に国産初のクッションフロアを開発・製造した実績があります。
住宅用のクッションフロア「CFシート-H」は、抗菌性・抗ウイルス性、防カビ性に優れているため、日常のお手入れは水拭きで充分です。
公式サイト
LHシリーズ/インペリアルマーブル(リリカラ)
価格 | 2,950円/㎡ |
---|---|
性能 | 抗菌・防カビ性 耐次亜塩素酸 さらっと床 |
カラー・デザイン | 全7種類(インペリアルマーブル) |
リリカラのクッションフロアは、全点抗菌、防カビ、耐次亜塩素酸仕様なのが特徴です。インペリアルマーブル柄は大理石のような抑揚感が楽しめます。
なお、目地無しタイプは面積が限られた空間にも貼りやすく、汚れも溜まりにくいためお手入れも簡単です。加工もしやすく、DIYにもおすすめです。
公式サイト
リリカラ「LHシリーズ」
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床材②フロアタイルの特徴

フロアタイルは、陶器タイルと異なり塩化ビニールで作られています。厚さは2.5mmくらいの製品が一般的であり、耐水性に優れています。
同じく塩化ビニール製のクッションフロアと比較しても固くて丈夫であり、木目調や大理石調などデザインも豊富です。
おしゃれな洗面所にしたい方は候補の1つにしてはいかがでしょうか。
フロアタイルがおすすめな人
- お手入れがしやすい床材にしたい
- 自分好みのおしゃれな洗面所にしたい
フロアタイルのメリット・デメリット
ビニール系の素材であるフロアタイルのメリットは、水汚れや油汚れをはじいてくれるため、お手入れがしやすいことが挙げられます。
また、クッションフロアなどと比べて耐摩耗性に優れています。洗濯機や乾燥機など重いものを置くことの多い洗面所の床材にはもってこいです。
反面、他の床材と比べてクッション性には欠けるため、足腰の悪い高齢の方には不向きです。
また、タイルの継ぎ目に汚れや水が入り込むことがあり、床に凹凸が出てしまう可能性もあります。洗面所には、耐水性のボンドが使われているタイプを選ぶと良いでしょう。
洗面所のフロアタイルの製品例
ISシリーズ/フォッシルストーン(サンゲツ)

価格 | 4,600円/㎡ |
---|---|
性能 | 耐次亜塩素酸 水濡れに配慮 |
カラー・デザイン | 全3種類 |
サンゲツのストーン柄のフロアタイルは、本物の陶器製タイルのような美しい石目が特徴です。タイルごとに自然な色変化や濃淡の差があります。
ISシリーズ/ヘキサゴンタイル(サンゲツ)
価格 | 9,800円/㎡ |
---|---|
性能 | 耐次亜塩素酸 水濡れに配慮 |
カラー・デザイン | 全6種類 |
サンゲツの「ヘキサゴン」フロアタイルは、柄にほどよくムラ感があるため、床面に表情が生まれます。洗面所をモダンな雰囲気にしたい方におすすめです。
公式サイト
サンゲツ「フロアタイル」
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床材③フローリングの特徴

フローリングは、キッチンやリビングなど様々な箇所で使われているご家庭が多いのではないでしょうか?
洗面所の床材に使用することで、ナチュラルな印象で居室との一体感が生まれやすいです。
なお、フローリングには、天然木100%で他の木材を使っていない無垢フローリングと、合板に化粧板を張り合わせた複合フローリングに分けられます。

なお、フローリングは他の素材に比べて傷が付きやすい点に注意してください。
フローリングがおすすめな人
- リビングや廊下と床材を合わせたい
- 木目調で温かみのある洗面所にしたい
フローリングのメリット・デメリット
無垢フローリングは、他の木材を使っていないため天然木の風合いや質感を楽しめます。
しかし、耐水性に優れていないため、洗面所の床にする場合はこまめなお手入れが必要です。
一方で複合フローリングは、板やシートを張り合わせて作られているため耐久性があります。
しかし、無垢材と同様に、水が染み込んで木材が腐食するリスクがあります。洗剤や漂白剤に耐えられるような高機能なフローリングを洗面所の床材として選ぶようにしましょう。
洗面所のフローリングの製品例
洗面専用フローリング スリップケア(DAIKEN)

価格 | 16,430円/㎡ |
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性能 | 10,500円~/㎡ |
性能 | 床暖房対応商品あり ホルムアルデヒド等級 F☆☆☆☆認定 |
カラー | 2種類(床暖房対応の可否) |
DAIKENが洗面所専用に生産した「スリップケア」は、表面が濡れていても滑りにくいフローリングです。
乾いた時と水が掛かった時の滑りの差が少ないため、洗面所の転倒リスクを軽減できます。
公式サイト
DAIKEN「洗面専用フローリング スリップケア」
マイスターズウッドフロアー トリプルコート(パナソニック)
価格 | 19,867円/㎡ |
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性能 | 抗菌・抗ウイルス 水周りに使える 汚れに強い |
カラー・デザイン | 全8種類 |
「マイスターズウッドフロアー トリプルコート」は、パナソニック独自の木質エイジング技術により、天然木の木目や色彩を美しく際立たせています。
なかでも、抗菌・抗ウイルス・アレル物質抑制剤を配合したトリプルコートの表面仕上げは、耐水性にも優れるため、洗面所などの水回りにもおすすめです。
公式サイト
パナソニック「マイスターズウッドフロアー トリプルコート」
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床材④コルクの特徴

コルクは、樫の樹脂で作られた床材です。ワインや薬品のボトル栓としても使用されるコルクは、吸水率が少なく、液体による劣化が少ないのが特徴です。
また、フローリングなどと比べて保温性・防滑性(滑りにくさ)に優れており、裸足でも床の冷たさを感じにくいのも魅力です。
脱衣所としても使われることの多い洗面所の床に適していますね。
コルクがおすすめな人
- 素足でも冷たく感じない洗面所にしたい
- 機能性に優れた床にしたい
コルクのメリット・デメリット
コルクのメリットは、程よい弾力性も持ち合わせているため、安全性が非常に高いことが挙げられます。製品によっては、クッションフロアよりも衝撃吸収性を発揮します。
また、断熱性や遮音性、耐火性にも優れているなど、優れた天然機能が備わっています。
コルクのデメリットとしては、紫外線で変色・褪色が起こりやすい点が挙げられます。洗面所に窓がある場合など、太陽の光が当たる場所だと色が薄くなってしまいます。
また、コルクは吸水率が低いものの、長時間水に濡れたままにしておくと、シミやひび割れの原因となります。きれいな状態を保つためにも、こまめなお手入れは欠かせません。
洗面所のコルクの製品例
強化ウレタン仕上げコルクタイル(東亜コルク)

価格 | 11,858円~/㎡ |
---|---|
性能 | 床暖房対応商品あり ホルムアルデヒド等級 F☆☆☆☆認定 |
カラー | 全5種類 |
東亜コルク株式会社は、明治36年創業以来コルク専門業としての技術を活かした、高品質のコルク建材を取り揃えています。
表面にウレタン樹脂を塗布したコルクタイルは、耐摩耗性や防滑性に優れています。床暖房に対応している商品もあるため、寒くなりがちな洗面所に最適です。
公式サイト
東亜コルク「製品のご案内/コルクタイル」
アクリルUV仕上げコルクタイル(サンゲツ)
価格 | 10,500円~/㎡ |
---|---|
性能 | 床暖房対応商品あり ホルムアルデヒド等級 F☆☆☆☆認定 |
カラー | 2種類(床暖房対応の可否) |
表面にアクリル樹脂を紫外線照射したコルクタイルは適度に耐久性があるため、日常のお手入れは乾拭きで充分です。
公式サイト
サンゲツ「コルクタイル」
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まとめ
本記事では、洗面所や脱衣所の床材の選び方や、各床材の特徴・メリット・製品例など詳しく紹介していきました。
洗面所は湿気が多く、床材が劣化し腐食しやすい場所です。手遅れとなる前に、床が柔らかくなっていたり、カビが発生している場合は、早めのリフォームを検討しましょう。
なお、「洗面所の床をリフォームしようにも、どこに依頼しよう…」とお困りの場合には、優良リフォーム業者紹介サービスリフォスムの利用もおすすめです。
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