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ナスラックのキッチンは後悔しない?評判・価格・特徴などを詳しく解説

本記事は、ナスラック社のシステムキッチンの導入をお考えの方への比較検討のため、
- ナスラックのキッチンの特徴
- ナスラックのキッチンの製品比較
- ナスラックのキッチンにある注目機能
などを解説しています。
ポイント
ナスラックはステンレスキッチンの堅牢性・デザイン性が特徴
他のメーカーと比較して、最高品質のステンレスを使用
シリーズ製品では、普及価格帯のベルフラワーが人気が高い
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目次
ナスラックのキッチンで後悔しがちな理由

高品質のステンレスが人気のナスラックのキッチンですが、下記の点で後悔した・選ばなかったという口コミが見受けられます。
懸念点
- 想定よりもキズや水垢が目立った
- カスタマイズ・組み合わせの選択肢が少ない
- 居住地によっては実物確認がしにくい
本章ではキッチン選びに後悔しないために、これらの懸念点を順に解説していきます。
想定よりもキズや水垢が目立った

ナスラックは高品質のステンレスが強みですが、ステンレスは性質上、硬い物を擦ると細かな傷が付きやすく、水垢も見えやすい素材です。
実際のナスラックの評判においても、「傷は傷として気になる」「キッチンの色によっては目立つ」といった声が出ています。
ステンレスのスタイリッシュさは魅力ですが、細部の傷や使用痕にギャップを感じる可能性に注意しておきましょう。
カスタマイズ・組み合わせの選択肢が少ない

ナスラックは扉カラーやワークトップ素材自体は豊富ですが、シリーズごとに選べる仕様が明確に決まっています。
そのため「この扉色でこの素材にしたい」「この天板を別シリーズで選びたい」といった、組み合わせの自由度が大手メーカーほど広くはありません。
ナスラックはあくまでも「ゼスパ」「ベルフラワー」といった、シリーズ内で決まっている仕様を選ぶという流れが基本です。
したがって「自分好みの使用を詰め込んだキッチンを1から作りたい」という方には、やや後悔につながりやすいと言えるでしょう。
居住地によっては実物確認がしにくい

ナスラックのショールームは全国に存在しますが、主要都市拠点が中心のため、近くにない場合は実物を見て比較しづらいことがあります。
「現物の質感やサイズ感を必ず見て決めたい」という人は、アクセス性がネックになる場合があります。
一方で公式サイトでは3Dショールームツアーを用意しており、対面来場が難しい人への補完策として案内されています。
ここまで、ナスラックのキッチンで後悔しがちな理由をご紹介しました。
一方でナスラックは、ステンレスの質感の良さや堅牢さ、価格帯の幅広さなど、評価されている点も多いです。
以降では、ナスラックのキッチンの特徴や評価されている理由について、より詳しく解説していきます。
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ナスラックのキッチンの魅力・評判

ナスラックは、ステンレス加工の技術力を強みに、耐久性と清潔性に優れたキッチンを展開してきたメーカーです。
業務用厨房で培ったノウハウを住宅用に活かし、シンプルで無駄のないデザインと、長く使える堅牢性を両立している点が特長です。
そんなナスラックのキッチンが、他メーカーと比べても魅力的だと言われるポイントは、以下の3つです。
ポイント
高品質のステンレスで、耐久性・清潔性に優れる
シンプルで飽きのこないデザイン
価格帯が広く、予算調整しやすい
順に詳しく解説していきます。
高品質のステンレスで、耐久性・清潔性に優れる

ナスラックは、古くから業務用厨房設備を手がけてきた実績を持ち、ステンレス加工技術に強みを持つメーカーです。
ワークトップはもちろん、シリーズによってはキャビネット内部までステンレス仕様にでき、湿気やカビ、油汚れ、腐食に強い構造を実現。
ナスラックのすべてのキッチンで使われているのは、クロム18%・ニッケル8%の「18-8ステンレス」(SUS304)と呼ばれる合金で、ステンレスのなかでも耐食性や強度に特に優れています。
一方、他社のステンレスキッチンで使われていることが多いのは、ニッケルを含んでいない「18クロム」(SUS430)という金属で、18-8ステンレスより安価な素材です。
そのため、「長期間使っても劣化しにくいキッチンにしたい」「ステンレスの質にこだわりたい」という方には、特におすすめと言えるでしょう。
ステンレスについての評判・口コミ
各メーカー取り扱ってますが質を重視するならお勧めします。お手頃価格のベルフラワーを使っています。我が家は28年前にナスラックのキッチンを入れましたが未だにシッカリしています。
広告宣伝費にお金がかかってないけど、ステンレスの商品及び溶接技術は一番いいなと感じた。ステンレスの分厚さ、角っこの繋ぎ目の無さ、内部までオールステンレスである事など。
シンプルで飽きのこないデザイン

ナスラックのキッチンは、ステンレスの美しさを活かしたシンプルで直線的なデザインが特徴です。
派手すぎず・主張しすぎず、住宅のテイストを選ばないため、モダン・北欧・インダストリアル・ナチュラルなど幅広いインテリアと調和します。
また、ステンレス特有の光の反射やシャープな質感が、「デザインはシンプルでいいが、上質さはしっかり感じたい」という人に好まれています。
大手メーカーのような「多彩なデザイン」で魅せるタイプではありませんが、実用美に優れ、長く付き合えるデザインで安定した評価のあるキッチンです。
デザイン性の評判・口コミ
わたしは、「セスパ」というステンレスキッチンを購入しました。やはりオールステンレスという事もあって、お掃除も楽チンですよ。見た目もカッコイイので、自慢のキッチンになっています。
40年前に設置したナスのキッチン用品まだまだ頑丈。リフォームした折り、工務店が何処のかとメーカーを確認してたぐらい。キッチン周りで人が来たら、必ず何処のメーカーだと尋ねられるぐらい美観、デザイン優れてる。
価格帯が広く、予算調整しやすい

ナスラックは、コンパクトな賃貸・集合住宅向けモデルから、高級ステンレスを採用した上位シリーズまで、幅広い価格帯をカバーしています。
ステンレスの品質をしっかり確保したまま、予算に合わせて柔軟に調整できるという点が、他メーカーと比べても大きな魅力といえるでしょう。
そのため、「コスパの良いステンレスキッチンが欲しい」から、多くの支持を集めています。
コストパフォーマンスの評判・口コミ
定価はけっこう高めの金額設定だけど、工務店を通すとかなりの値引きらしく、建築士の人も
ステンレスキッチンで選ぶならクリナップよりナスラックの方がコスパが相当いいよと勧めてくれた。
最初は、値段を考えると高いと思ったのですが、他のメーカーでは木製キャビネットにも関わらず高いキッチンも多いので、比較したら意外と安いといった印象でした。
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ナスラックのキッチンを他のメーカーと比較
ナスラックのキッチンと、他のメーカーのキッチンはどんな点が違うのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、クリナップ・リクシルと比べて、ナスラックのキッチンの長所・短所を解説していきます。
スクロールできます
| ナスラック | クリナップ | リクシル | |
|---|---|---|---|
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|
| 特徴 | 高品質のステンレス構造 シンプルで空間になじむデザイン 幅広い価格帯で選びやすい |
ステンレスのキャビネット 自動でキレイな家事ラク設計 清掃性・耐久性 |
最高級のセラミックワークトップ 調理動線にこだわった機能・設計 デザイン・シリーズが豊富 |
| 商品 | セスパ ベルフラワー リヴィエール パルテエジ |
セントロ ステディア ラクエラ コルティ |
リシェル ノクト シエラS ULキッチン |
| 価格 | 40万~150万円 | 50万~300万円 | 60万~260万円 |
| 機能 | ステンレスワークトップ ステンレスキャビネット 3方立ち上げトップ 静音シンク仕様 |
流レールシンク オールスライド収納 ステンレスワークトップ 洗エールレンジフード |
Wサポートシンク らくパッと収納 ナビッシュハンズフリー よごれんフード |


ゼスパ
| 特徴 | 高品質のステンレス構造 シンプルで空間になじむデザイン 幅広い価格帯で選びやすい |
|---|---|
| 製品 | セスパ ベルフラワー リヴィエール パルテエジ |
| 価格 | 40万~150万円 |
| 機能 | ステンレスワークトップ ステンレスキャビネット 3方立ち上げトップ 静音シンク仕様 |


ステディア
| 特徴 | オールステンレスのキャビネット 自動でキレイな家事ラク設計 インテリアと調和するデザイン性 |
|---|---|
| 製品 | セントロ ステディア ラクエラ コルティ |
| 価格 | 50万~300万円 |
| 機能 | 流レールシンク オールスライド収納 ステンレスワークトップ 洗エールレンジフード |


ノクト
| 特徴 | 最高級のセラミックワークトップ 調理動線にこだわった機能・設計 デザイン・シリーズが豊富 |
|---|---|
| 製品 | リシェル ノクト シエラS ULキッチン |
| 価格 | 60万~260万円 |
| 機能 | Wサポートシンク らくパッと収納 ナビッシュハンズフリー よごれんフード |
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ナスラックとクリナップのキッチンを比較
ナスラックのキッチンは、クリナップよりもステンレスの質感と価格バランスの良さが際立っています。
無駄のないシンプルなデザインと、業務用厨房で培われたステンレス加工技術により、長く清潔に使える実用的なキッチンを手頃な価格帯から選べる点が魅力です。
特に「必要以上に装飾を求めないシンプルさ」を優先するなら、ナスラックに軍配が上がるでしょう。
一方クリナップは、ナスラックよりも基本性能と家事ラク機能の充実度で大きくリードしています。
ステンレスキャビネットによる高い清潔性に加え、流レールシンクなど使い勝手を改善する機能が揃っており、日々の家事負担を軽くしたい人に向いたメーカーです。
結論としては、コスパ良くステンレスの魅力を取り入れたいならナスラック、作業性・清掃性まで重視するならクリナップという選び方がおすすめです。
ナスラックとリクシルのキッチンを比較
ナスラックのキッチンは、リクシルよりもデザイン性と実用的なシンプルさが光っています。
余計な装飾を抑えた控えめなデザインは空間を邪魔せず、清潔性の高いキッチンを求める人に魅力的です。
一方リクシルは、ナスラックと比べると収納力と調理動線の設計力で優位にあります。
アシストポケットなど立体収納の工夫や、使いやすいシンク・作業スペースの確保など、家事をスムーズにする仕掛けが標準から整っており、利用者目線での総合力が高いメーカーです。
まとめると、ステンレスの実用性とシンプルな空間づくりを重視するならナスラック、使い勝手や収納性まで含めてバランスよく整えたいならリクシルという選び分けが適しています。
ナスラックのキッチンがおすすめの人

以上を踏まえて、ナスラックのキッチンがおすすめの人は、以下の通りです。
ナスラックのキッチンがおすすめの人
- ステンレスの清潔感や耐久性を重視し、長く使えるキッチンを選びたい人
- 派手さよりも「実用美」を求め、シンプルで整ったデザインが好きな人
- ステンレスの品質は妥協せず、価格とのバランスも取りたい人
- 必要なところにだけこだわり、予算内で現実的に仕上げたい人
ナスラックのキッチンは「ステンレスの品質・清潔性・実用性」を重視するメーカーです。
素材のよさを生かしたシンプルなキッチンを、無理のない価格帯で導入したい人に、特におすすめしやすいブランドと言えるでしょう。
以降では、ナスラックのキッチンの特徴やシリーズ構成について、さらに詳しく解説していきます。
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ナスラックのシステムキッチンは2種類
ナスラックのシステムキッチンは、価格帯の高いものから順に以下の2種類のラインナップがあります。
- セスパ(SESPA)
- ベルフラワー(BELLFLOWER)
最上位ラインの「セスパ」

「セスパ(SESPA)」は、ナスラックの最上級ラインのシステムキッチンです。
| 本体価格 | 108万2,800円~238万4,300円 |
|---|---|
| 扉カラー | 全43色 |
| レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ、アイランド |
| 特徴 |
|
セスパには、骨組み(キャビネット)から扉、天板、シンク、引き出しの底板など隅々までナスラックこだわりの「18-8ステンレス」が使用されており、これにより熱や湿気、衝撃にも耐えつつ、キッチンの長期間美しさを保つことが可能です。
天板や扉には樹脂系やセラミックなどの素材も使用可能で、いわゆる全面シルバーのオールステンレス以外のデザインにもできます。

セスパの本体価格は、I型タイプで108万円~133万円、L型で136万円~174万円、ペニンシュラ型で156万円~191万円、アイランド型で179万円~218万円です。
ただし実際の施工の見積もりでは、ここから2~4割引きされることが多いようです。
お求めやすい「ベルフラワー」

「ベルフラワー(BELLFLOWER)」は製品中もっともお求めやすい価格のキッチンです。
| 本体価格 | 65万2,540円~156万3,920円 |
|---|---|
| 扉カラー | 全39色 |
| レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ、アイランド |
| 特徴 |
|
安価な標準仕様のままでシンプルに使えるほか、オプション追加で機能・デザイン・収納力・レイアウトなど3製品でもっとも柔軟にカスタマイズ可能なため、基本費用を抑えつつ、こだわりたい部分だけアップグレードして愛用する賢い使い方もできます。
色や素材の組み合わせで、クール、ナチュラル、モダン、レトロ、和風、欧風など多彩なコーディネートにマッチさせられます。

キャビネット(骨組み)がステンレスのプランもあり、オプションで扉もステンレスにすることで、オールステンレス化することも可能です。ただし、標準でオールステンレスの「セスパ」を選んだほうが安く済む場合もあります。

また、ベルフラワーは、2023年度のプロによる人気キッチンランキングで、同社製品では最高の8位を獲得しています(普及価格帯部門)。
ナスラックのキッチンのなかでは比較的人気の高い商品です。

画像出典:リフォーム産業新聞「2023年版 プロ315名がおすすめする人気キッチンランキング
ベルフラワーの本体価格は、I型タイプで65万円~107万円、L型で92万円~139万円、ペニンシュラ型で98万円~139万円、アイランド型で116万円~153万円です。
工事時には、これらの値段から2~4割程度値引きされることが多いようです。
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ナスラックのシステムキッチンの注目機能
ナスラックのキッチンに決める場合、予算に余裕があればぜひ採用したいオプション機能をピックアップしました。
自動洗浄機能付きレンジフード

お湯をセットしてボタンを押すだけで水流がレンジフードのファンを自動で洗浄。動作も2ヶ月に1回でOKです。
おしゃれなレンジフード

画像出典:【ナスラック】レンジフード システムキッチン セスパ
薄くてスタイリッシュ、個性的なカラーも選べる「アリアフィーナ」と、レトロなオシャレさ他メーカーにはなかなかない「アリエッタ ジリオ」の両デザインに注目です。
ミーレの食洗機を搭載可能

憧れのプレミアム家電ブランド、ドイツのミーレ社の機器をビルトイン可能。食洗機・電気オーブン・IHクッカー・エスプレッソマシンの4種類に対応しています。
選べるカラーシンク

人造大理石のシンクでは、キュートな5つのカラーが選択可能。ワークトップとの組み合わせを想像するのが楽しくなります。
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ナスラックの小型キッチン・在来キッチン
前述の主力のシステムキッチン3製品の他に、賃貸向けのコンパクトキッチンが1種類、セクショナルキッチン(在来キッチン)が2種類あります。
リィヴィエール(RIVIERE)

間取りの小さい賃貸住宅向けのコンパクトなシステムキッチンです。小型ながら対面式デザインに対応。
本体価格は29万円台~。
パルテエジ(paltage)

さびにくく丈夫なステンレスキャビネットを採用したセクショナルキッチン。天板(ワークトップ)には高品質な18-8ステンレス(SUS304)、内側のキャビネットには18ステンレス(SUS430)を使用しています。
本体価格は26万円台~。
ピュアッツ(Puretz)

木製キャビネット使用の、もっともリーズナブルなセクショナルキッチンです。天板には18-8ステンレスを使用しています。
価格は18万円台~。
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ナスラックのキッチンを選ぶ際のポイント
ナスラックのキッチンを検討している方は、同社の特色であるステンレスに魅力を感じている方が多いと思います。
ステンレスキッチンを得意とするメーカーには、もう一社「クリナップ」があります。それぞれの魅力やコストも異なるため、決定前にはクリナップの製品についてもよく調べると後悔しにくいでしょう。
>>クリナップのキッチンの特徴・製品
>>ステンレスキッチンの実力は?特徴や製品例
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まとめ
以上、キッチンメーカーとしてのナスラックの強みや魅力と、各キッチン製品の機能・特徴・価格などについて解説してきました。
キッチンのリフォームをお考えの方で、まだ施工業者が決まっていなかったり、適正な施工費用をつかみたい方はわたくしども「リフォスム」の自動診断をご利用いただけると幸いです。
最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。
ナスラックのキッチンの特徴は?
他社でよく使われているテンレスよりも錆びにくく強靭な「18-8ステンレス」にこだわった製品づくりが特徴です。詳しく知りたい方はナスラックのキッチンの特徴をご覧ください。
ナスラックのキッチンにはどんなものがある?
高品質なオールステンレスの「セスパ」、リーズナブルな価格の「ベルフラワー」の3製品が主力です。詳しくはナスラックのシステムキッチンは2種類をご覧ください。
ナスラックのキッチンにはどんな機能がある?
注目のオプションとしては、「自動洗浄機能付きレンジフード」や、ミーレ社の家電製品をビルトイン可能なことなどがあります。詳しくはナスラックのシステムキッチンの注目機能をご覧下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。













