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賃貸アパートのキッチンの交換費用は?貸主・借主どちらが費用を負担するかまで解説
賃貸アパートのユニットバスやトイレ、キッチンなどの水回りは、設備の劣化が進みやすく汚れも蓄積しやすい箇所です。
中でもキッチンが古く汚れていると、空室率が上昇してアパート経営の収益性に影響することもあります。水回りで使用するキッチンは10年〜20年が寿命となっているため、老朽化が進んだ場合には早めの交換が必要です。
そこで本記事では、アパートのキッチン交換の費用相場や、「誰が費用を負担する」といった交換の注意点について解説します。
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目次
賃貸アパートのキッチン交換の費用相場
賃貸アパートのキッチン交換の費用相場は以下の通りです。
内容 | 費用相場 |
---|---|
ミニキッチン | 約20万円〜50万円 |
セクショナルキッチン | 約30万円~60万円 |
キッチンの本体価格はレイアウトやグレードによって異なるほか、工事費用も会社によって差があります。最終的な金額はリフォーム会社からの見積もりを確認することが重要です。
賃貸アパートのキッチン交換を依頼する際には、優良リフォーム業者紹介サービスリフォスムを利用すると便利です。
リフォスムでは全国の優良企業と提携し、物件やリフォーム内容に合わせたリフォーム会社をご提案いたします。ご自身に合ったプランやリフォーム会社を見つけられるので、お気軽にお試しください。
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賃貸アパートの「ミニキッチン」の交換費用
賃貸アパートのミニキッチンを新しいものに交換する費用相場は、約20万円〜50万円です。
ミニキッチンとは、90cm〜150cm程度の間口のコンパクトなキッチンです。
ワンルームや1Kといった一人暮らし向けのアパートに設置されることが多い、安価で最低限の機能を備えたキッチンです。
冷蔵庫を備えたタイプや、車いすでも使用しやすいオープンタイプを選んだ場合、本体交換以外の工事も必要になる可能性があります。
ミニキッチンの本体価格相場
ミニキッチンの本体価格は、約10万円〜30万円が相場です。
LIXILやPanasonic、タカラスタンダードなどの大手メーカーのミニキッチンでは、機能性が高くデザイン性にも優れる一方で、費用は高額になる傾向にあります。
水栓の種類やコンロの熱源によっても本体価格は異なります。
ミニキッチンの工事費用の目安
ミニキッチンの本体以外の交換費用としては、以下の金額を見積もっておくと良いでしょう。
- 搬入・組立費用:約3万円〜
- 解体・処分費用:約2万円〜
- 給排水工事費用:約3万円~
- 電気工事費用:約3万円~
- ガス工事費用:約3万円~
- 排気ダクト工事費用:約3万円~
本体価格と合計すると、ミニキッチンの交換費用は約20万円〜50万円が相場です。
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賃貸アパートの「セクショナルキッチン」の交換費用
賃貸アパートのセクショナルキッチンの交換費用は、約30万円〜60万円が相場です。
セクショナルキッチン(セパレートキッチン)は、シンク・調理台・コンロ・吊り戸棚・レンジフードなどがユニットごとに販売されており、キッチンの幅や予算に合わせて組み合わせて使用するキッチンです。
ファミリー向け物件に設置されていることが多く、各パーツごとに交換することでリフォーム費用を抑えられるメリットがあります。
セクショナルキッチンの本体価格相場
セクショナルキッチンの各パーツの本体価格の目安は、以下の通りです。
- 流し台:約3万円~7万円
- コンロ台:約2.5万円〜3万円
- 調理台:約2.5万円〜5万円
- レンジフード:約5万円〜8万円
- 吊り戸棚:約1万円〜3万円
- 水栓:約5,000円〜2万円
各パーツごとに交換するか、キッチン全体を交換するかによって費用は大きく異なります。加熱機器台や調理台だけの交換であれば、約2~3万円程度です。
キッチンの広さやグレードによって費用が変動するため、詳細な金額はリフォーム会社の見積もりを取り寄せて確認しましょう。
セクショナルキッチンの工事費用の目安
セクショナルキッチンの工事費用は、キッチン全体を交換する場合で約10万円〜20万円が相場です。
交換する規模によって解体費用や処分費用も大きく変わるため、場合によってはシステムキッチンと同程度の費用が発生することもあるでしょう。
なお、水栓やキッチン扉といった各パーツのみの交換であれば費用を抑えられるほか、DIYで交換することも可能です。
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賃貸アパートのキッチン交換費用は誰が負担する?
賃貸アパートのキッチンを交換する場合、交換費用を誰が負担するのか気になる方も多いと思われます。
結論から言うと、キッチンなどの設備の修繕・交換費用は、原則として賃貸アパートの貸主(賃貸人)が負担します。
ただし、キッチンの故障が入居者(賃借人)の故意や過失である場合は、賃借人が修繕費を負担することもあります。
次章にて詳しく解説していきます。
大家さんが費用を負担するケース
大家さん(賃貸人)が交換費用を負担するケースとして、以下の3つが挙げられます。
- 経年劣化・災害等によりキッチンが故障した
- 入居者の通常の使用によりキッチンが損耗した
- 空室対策など賃貸人の希望でキッチンをアップグレードした
経年劣化や災害、入居者が日常生活を送る中でキッチンが故障・損耗した場合、民法606条(賃貸人による修繕等)にもとづき、大家さんがキッチンの修繕・交換費用を負担します。
また、キッチンの修繕費用を入居者が立て替えていた場合、民法608条(賃借人による費用の償還請求)の定めにより、賃貸人はただちに費用を返済しなければなりません。
入居者が費用を負担するケース
キッチンの交換・修繕費用を入居者(賃借人)が負担しなければならない状況として、以下のケースが考えられます。
- 入居者の故意・過失によりキッチンが故障した
- 入居者が賃貸人の許可なくシステムキッチンにアップグレードした(※)
キッチンの故障や交換の原因が、入居者の故意や過失と判断された場合、入居者は「原状回復義務」としてキッチンの交換・修繕費用を負担しなければなりません。
また、大家さん(賃貸人)に連絡せずシステムキッチンなどにアップグレードした場合は、経年劣化による交換であっても、賃貸人の修繕義務の範囲を超える可能性があります(※)。
費用を巡ってトラブルにならないためにも、賃貸アパートのキッチンを交換する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡しましょう。
- 民法608条第2項を踏まえ、システムキッチンに交換することで物件の価値が向上した場合、入居者は「有益費」として、契約終了時に交換費用を大家さんに請求できる可能性があります。設備の改良に関する取り決めは、契約書に記載されていることが多いです。あらかじめ大家さんや管理会社に連絡しましょう。
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賃貸アパートのキッチン交換費用まとめ
本記事では賃貸アパートのキッチン交換の費用相場や各キッチンの特徴について解説していきました。
賃貸アパートのキッチン交換費用は、ミニキッチンの場合で約20万円〜50万円、セクショナルキッチンでは約30円〜60万円が相場です。
水栓の交換や研磨、クリーニングなどで交換せずに費用を抑えることも可能ではあります。リフォーム予算が限られている場合は、「DIY可能物件」として貸し出すことも検討しましょう。
なお、賃貸物件向けのリフォーム業者探しやキッチンリフォームの見積もり依頼がまだ済んでいないという方は、優良リフォーム業者紹介サービスリフォスムの利用もおすすめです。
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