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キッチン天板の種類とは?各素材の特徴について徹底解説!
キッチンをリフォームする際、天板(ワークトップ)の素材選びに迷われる方も多いのではないでしょうか。
キッチンの作業台部分であるワークトップには、代表的なステンレスのほか、多くの素材が使われています。
本記事では、キッチンのワークトップに使われる各素材の特徴とメリット・デメリットを解説し、併せておすすめの商品についても紹介します。ご自身に最適なキッチンを選ぶ際の参考にしてください。
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目次
キッチンの天板の主要な素材は6種類
キッチンのワークトップに使われる主な素材は次の通りです。
天板を選ぶ際には、作業台としての使いやすさ(機能性)と質感やカラーのバリエーション(デザイン性)の2点が基準になります。以下ではそれぞれの素材についてデザイン性・機能性の両面から比較していきます。
ステンレスのキッチン天板
ステンレス天板のデザイン性
ステンレス素材の天板はクールでスタイリッシュな印象がある一方で、無骨で飾り気のない印象で物足りないという感想もあり、好みの分かれる素材です。
また、天板やシンクだけを部分的にステンレスにするのか、キャビネット部分も含めてオールステンレスとするのかによっても見た目の印象は大きく変わります。
ステンレス天板の機能性
ステンレスは熱に強く頑丈で、金属の中では錆びにくいという特徴があり、加えて比較的安価であることから料理のプロからも支持されている素材です。
デメリットを挙げるとすれば、傷やへこみが付きやすいこと。ただし、最近の商品ではその点も改善されており、例えばクリナップのステンレス天板で使われている特殊エンボス加工・テクスチャ加工が挙げられます。
ステンレス天板がおすすめな人
ステンレス天板は多くのメーカーで採用されており、万人向けです。
ステンレス天板がおすすめな人
- できるだけ予算をさえたい
- デザインよりも機能面を重視している
- 特にこだわりがない
ステンレス天板を選べるキッチン
ステンレスキッチンといえばクリナップとナスラックが有名です。それぞれの代表的な商品をご紹介します。
STEDIA(ステディア)|クリナップ
「ステンレスキッチンといえばクリナップ」と言われるほど、高い技術と実績があります。天板やシンクだけでなく、キッチンの骨組みにも高品質な素材が使われているのが特徴です。
ステディアは中グレードに位置しています。美サイレントシンクや洗エールレンジフードなど、綺麗が長持ちするための機能が満載です。
SESPA(セスパ)|ナスラック
STEDIAと同じくオールステンレスのキッチンですが、価格はSESPAの方が高いです。
シャープでスタイリッシュなウェッジタイプ、縁の継ぎ目をなくした3方向立ち上げトップなど天板のタイプも充実しています。素材にこだわって開発されているため、丈夫でサビにくくお手入れも簡単です。
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人造大理石のキッチン天板
人造大理石とは、天然石を模して造られた樹脂製の素材で、アクリル系樹脂とポリエステル系樹脂の2種類に大別されます。主要なキッチンメーカーのほとんどが人造大理石の天板を提供しているため、メーカーに縛られず豊富な選択肢から検討することができます。
人造大理石のデザイン性
人造大理石は本記事でご紹介する8つの素材の中でもトップクラスのデザインバリエーションを誇ります。質感としては天然石を模した石目調が基本となりますが、カラーの違いも含めると選択肢は無数です。
人造大理石の機能性
人造大理石は耐久性・耐汚性が高いことが特徴で、布巾でさっと拭くだけで汚れが取れるメンテナンス性の高い天板です。
一方、耐熱温度は200℃前後と熱にはやや弱く、熱したフライパンを直置きすると変色してしまいます。
人造大理石の天板がおすすめな人
人造大理石とステンレスの天板で迷われる方が多くいらっしゃいます。
- 色にこだわりがある
- インテリアに合わせて天板を選びたい
- アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどオープンキッチンを検討している
人造大理石の天板を選べるキッチン
トレーシア|タカラスタンダード
タカラスタンダードの人造大理石ワークトップは、180℃の鍋を置いてもあまり変色しないなど、熱に弱いというデメリットを解消しています。
油性ペンを洗剤の汚れだけでキレイに落とせたり、鋼球を落としても割れないなど耐久性・耐汚性はお墨付きです。特にトレーシアはお求めやすい価格でありながら、様々なレイアウトを選択することが可能です。
リシェルSI|LIXIL
リシェルSIは「料理を楽しむキッチン」をコンセプトに掲げており、使い勝手と美しさの両方を兼ね備えたハイグレードなキッチンです。
人造大理石ならではのやさしい質感を活かしたデザインに加え、継ぎ目のないシームレス加工も施されています。そのためお手入れも簡単で、常に清潔なキッチンを保てるでしょう。
クォーツストーンのキッチン天板
クォーツストーンは先述した人造大理石の1種ですが、天然石であるクォーツを多く含み、価格も相応に高価です。「エンジニアドストーン」の別称もあります。
クォーツストーンのデザイン性
天然石であるクォーツを主成分としており、高級感があります。生成時に色付けもできるためデザインのバリエーションも豊富です。
クォーツストーンの機能性
クォーツストーンは硬度が高いため衝撃に強く、硬い調理器具が当たってもキズがつきにくい、汚れや水が染み込みにくいなど高い機能性を有しています。
クォーツーストーンの天板がおすすめな人
クォーツストーンの天板は、大手メーカーではタカラスタンダードのみが取り扱っています。
クォーツストーンがおすすめの人
- 人造大理石よりも天然素材のものが良い
- メンテナンス性を重視している
クォーツストーンが選べるキッチン
レミュー|タカラスタンダード
タカラスタンダードのキッチンでクォーツストーンの天板に対応しているのは、最上位モデルのレミューのみです。タカラスタンダードはホーロー素材も売りの1つとしており、キッチンパネルやキャビネットに採用されています。
光沢が出るので見た目が美しいだけでなく、ガラス質でありながらも割れにくいという点も他社製品と比較して優れていますよ。また、レミューはキッチンのカラーバリエーションが豊富なため、デザイン性を重視される方にもおすすめです。
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セラミックのキッチン天板
セラミックは天板に使われるものとしては比較的新しい素材です。価格帯は今回紹介した中で最も高価ですが、相応にデザイン性・機能性ともに上質となります。
セラミック天板のデザイン性
セラミックの天板は陶磁器のような上質な質感が特徴です。カジュアルよりも高級感のあるキッチンにしたい方に特におすすめの素材といえます。
また、デザインバリエーションでは人造大理石には及びませんが、カラーの選択肢は比較的豊富です。
セラミック天板の機能性
セラミックの一番のメリットは、キズや熱に強い点です。金属を越える硬度を持つため、包丁の刃がワークトップに触れてもキズになりにくいメリットがあります。
また、金属以外の無機物を高温で焼き固めた素材のため、加熱した鍋やフライパンを直接置いても、十分に耐えられる高い耐熱性があります。
セラミックの天板がおすすめな人
セラミックの天板は特に目立ったデメリットはありますが、価格がずば抜けて高いです。
セラミックの天板がおすすめの人
- 値段を気にせずハイグレードなものが欲しい
- 耐久性・耐熱性を特に重視している
- 見た目がおしゃれな天板にしたい
セラミック天板を選べるキッチン
CENTRO(セントロ)|クリナップ
セントロの天板は、明るい色から暗い色まで7色を展開。天然大理石をモチーフにしたものや、薄みがかった色がアクセントになっているものなどセントロでしか選べないものもあります。
キッチン動線を意識した効率の良い設計と、収納設備が充実している点が大きな特徴です。細部までこだわりたい人には、特におすすめと言えそうです。
リシェルSI|LIXIL
さきほどご紹介したリシェルSIは、人工大理石だけでなくセラミックの天板も選ぶことが可能です。価格は20万円ほど高くなり、オプションを必要最低限にした場合でも、100万円前後になります。
グレーズホワイトやバサルトブラックなど、他の素材ではなかなかお目にかかれない5色が展開されているのがポイントです。
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メラミンのキッチン天板
メラミンは、耐久性のあるプラスチックを表面に貼った素材のことです。キッチンだけでなく、家具の扉や洗面台の天板などにも使われています。
メラミンの天板のデザイン性
メラミン素材の天板は、安価でありながら天然木のような質感を楽しむことができます。
近年は印刷技術の向上により、本物の木と見分けがつかない仕上がりで、濃い・薄いだけでなく様々な柄から好みのものを選ぶことが可能です。
ただ紙と樹脂でできているため、無垢材と比較して自然な素材感はどうしても劣ってしまいます。
メラミンの天板の機能性
メラミンの天板はデザイン性に優れていますが、機能性はあまり優れていません。経年劣化により下地が剥がれてしまい、白くなってしまうことも。
また熱には弱く、熱い鍋やフライパンを直接置くと変色する恐れがあります。
メラミンのキッチン天板がおすすめな人
メラミンの天板は扱っているメーカーが少ないため、おすすめな人は検定されます。
メラミンの天板がおすすめの人
- 大手メーカーにこだわりがない
- キッチンをナチュラルな雰囲気でまとめたい
メラミンの天板を選べるキッチン
メラミンの天板はタカラスタンダードやTOTOといった大手キッチンメーカーは取り扱いがありません。
オーダーメイド|CUCINA
クチーナのキッチンは完全受注生産となっています。そのため、天板だけでなく材質やレイアウトなどをフルカスタマイズすることが可能です。
国内でも数少ない自社工場一貫体制のため、品質の高さはお墨付きです。
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木材のキッチン天板
温かみや木の温もりを感じられる木材の天板。木材と一口に言っても無垢板と集成材の2種類があります。無垢板は1枚板、集成材は木を貼り合わせ1枚の板にしたものです。
木材ののデザイン性
木材は木の風合いが感じられるだけでなく、美しい色合いや木目を楽しむことができます。美しい木目は、唯一無二の貴重なデザインと呼ぶこともできるのです。
木材の天板の機能性
木材も機能性という面ではあまりお勧めできません。木は温度変化により大きく変化してしまうため、すき間がうまれたり木が腐ってしまったりする恐れがあります。
また、木材の天板はメンテナンスが欠かせません。乾燥した状態を保つだけでなく、木に潤いを与えるためオイルは必須です。
ただ加工がしやすいため、DIYで天板を作りたい方にも人気の素材となっています。
木材のキッチン天板がおすすめな人
木材はデメリット面をよく理解してから検討するようにしましょう。
木材の天板がおすすめの人
- 木の雰囲気や質感が好き
- キッチンのマメなお手入れが苦ではない
- DIYを考えている
木材の天板を選べるキッチン
フレームキッチン|ウッドワン
ウッドワンは無垢の建材を扱うメーカーです。フレームキッチンは非常にシンプルで、ブラックの鉄のフレームと、温かみを感じる無垢の木で形作られています。収納力はあまりなく、見せるためのキッチンです。
天板には、ニュージーパインという松の一種が使われています。上質な透明感のある美しさや、均一に整った木目模様を楽しめますよ。
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キッチン天板の選び方
天板の各素材の特徴を踏まえ、何を基準に選べば良いのか6つの観点から解説します。
①価格
キッチンはI型やアイランド型といったレイアウトの違いだけでなく、天板の素材によっても大きく価格が異なってきます。
予算を抑えたい方は、ステンレスかメラミンが天板のキッチンを選ぶと良いでしょう。ステンレスのキッチンは、40万円前後の商品も発売されています。
②耐熱性
耐熱性が優れた天板を選ぶことで、熱い鍋を直接置いてしまっても変色やひび割れが起きにくいです。ステンレスは耐熱温度高く、特に優れています。とはいえ、基本的には鍋敷きを使うようにしてください。
③耐久性
衝撃に強いキッチンの耐用年数は10~20年と言われていますが、耐久性と強度を兼ね備えた素材を選ぶことで、より長く綺麗にお使いいただけるでしょう。細かい傷がつにくい、人造大理石やクォーツストーンが秀でています。
④耐水性
キッチンは大前提として、水回りであることを考慮しなければなりません。木材などの無垢素材は耐水性で大きく劣るため、おすすめできません。
⑤メンテナンス性
キッチンは毎日のように使うものなので、日々のメンテナンスが極力少なく済むと助かりますよね。人造大理石やクォーツストーンは、汚れが染み込みにくい素材です。
もう1つ注意したいのが、天板の継ぎ目の処理です。継ぎ目に水が溜まってしまうと汚れやカビが発生し、キッチン本体までダメージを受けてしまいます。そのため、天板からシンクまで一体型のキッチンがおすすめです。
⑥デザイン性
対面キッチンの場合は、特にキッチンが空間の主役になります。そのため、インテリア性を考えることで、おしゃれな空間に近づきます。
高級感を与えてくれる人造大理石、天然木と見分けがつかないセラミックなど、素材によっては強みは様々。デザインを重視することで、後悔しないキッチンリフォームに近づけますよ。
キッチン天板のまとめ
本記事で解説してきた通り、キッチンのワークトップを選ぶ際にはさまざまなポイントがあります。
耐久性・耐熱性・デザイン性などの諸要素から、どれがご自身にとって必要なのか、優先順位をつけて検討しましょう。
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