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2階に洗面台を後付けしたい人必見!後付けのメリット・デメリットや洗面台の設置場所を解説!

「毎朝、家族みんなが洗面台に殺到して大変!」「身支度をすべて2階で完結させられたら楽なのに…」このような不満を解消するために、2階にも洗面台を後付けできたらとお考えの方も多いと思います。
この記事では、2階への洗面台を後付けする費用や洗面台後付けのメリット・デメリット、おすすめのセカンド洗面台について解説します。
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目次
2階に洗面台を後付けするメリット
2階に洗面台を後付けするメリットとして、以下の3点が挙げられます。
メリット
- 朝の混雑が緩和される
- 2階での家事が楽になる
- 用途に応じて使い分けられる
朝の混雑が緩和される

朝の時間帯は洗顔やお化粧、シャワーなど何かと洗面台を使いたい人が多いもの。実際に朝の時間は洗面台が混雑しがちで困っているという方も多いのではないでしょうか。
既存の洗面台に加えて、2階にも洗面台があることで、混雑を緩和することができます。
2階での家事が楽になる

水を必要とする家事をこなすために、1階の洗面台と2階とを何度も往復している方は、2階に洗面台を後付けすることで家事の負担をグッと減らせるかもしれません。
たとえば、こんな時に便利です。
- 掃除するときの水源
- 加湿器への給水
- 観葉植物への水やり
単にちょっと手を洗いたいといった場合にも、階段を下りずに済みます。
用途に応じて使い分けられる
お客さんが来た際に、洗面所を出入りされることに抵抗がある方も多いでしょう。2階にも洗面所があれば、来客用の洗面台と普段使いの洗面台とを分けることができます。
来客用の洗面台はできる限り生活感を排し、タオルや衛生用品などは家族用の洗面所に収納するとうまく使い分けられます。
また、掃除用の雑巾やモップをすすいだり、観葉植物の鉢を洗ったりといった汚れが気になる作業は、2階の洗面台に限定するといった使い方も考えられます。
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2階に洗面台を後付けするデメリット
一方、2階に洗面台を後付けするデメリットとして、以下の3点が挙げられます。
デメリット
- 掃除箇所が増える
- 給湯器の出力が足りなくなる場合がある
- 家が売却しにくくなる場合がある
掃除箇所が増える

既存のものに加えて2階にも洗面台を後付けするということは、単純に掃除の手間が増えます。
水垢を落としたりカビのケアをしたりと、水回りの掃除はかなりの手間がかかるもの。家族みんなで掃除を分担して、各人の負担を和らげる工夫が必要となるでしょう。
給湯器の出力が足りなくなる場合がある
2階へとお湯を持ち上げるには、1階への給湯よりも強い出力が必要です。また、1階と2階で同時にお湯を使用した場合、その分だけ出力は分散してしまいます。
そのため、2階に洗面台を後付けする場合、既存の給湯器の能力では不足する場合があります。
給湯能力は「号」で表記されます。現在の給湯能力が20号であれば24号へ、24号をお使いであれば28号の給湯器への変更を検討してみると良いでしょう。
家が売却しにくくなる場合がある
多くの人は家に洗面台は1つあれば十分で、その分のスペースをリビングや居室に割きたいと考えます。
よって、洗面台が1階と2階のそれぞれにある間取りは、売却時にマイナスポイントと見なされてしまう可能性があります。
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2階に洗面台を後付けする費用は?
2階に洗面台を後付けするのにかかる費用は、約20万円~50万円が目安です。総額の内訳は、本体価格+工事費用+諸経費で構成されます。

本体価格は5万円~40万円ほど。シンプルなものであれば10万円以下で購入することができます。
工事費用は18万円~40万円が目安となります。新築時にはじめから洗面台を2つ設ける場合と比べて、工事費用が割高になってしまうことは覚悟しておきましょう。
なお、排水管からあまりに遠い場所に洗面台を設置しようとすると、十分な勾配を確保することができず、スムーズに排水できなくなるといった事態が考えられます。よって、基本的には1階の水回り設備がある直上付近に、洗面台を設置することになると考えておきましょう。
その他、既存の床や壁を防水仕様に張り替えや、配管や電気配線を延長する工事が必要になります。
付随して出張費や廃材処分費といった諸経費として2万円~5万円がかかります。
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セカンド洗面台の後付け場所アイデアと事例
2つ目の洗面台は2階のどこにあると便利に使えるのでしょうか。いくつかアイデアを事例と共に提供します。
トイレ横

2階にトイレがある場合には、その横に洗面台を設置することで配管や電気配線の工事を最低限に抑えることができます。洗面台の収納をトイレットペーパーや掃除用具のストック場所として使うのも便利です。
「トイレ横」に洗面台を増設した例

まずこちらは、2階のトイレ真横に洗面台を増設した事例です。
階段を上った正面の空いたスペースを利用しています。背面となるクローゼットの左半分をつぶしたことで、通路幅を確保しています。
トイレの真横にあるので、トイレから出た後しっかりと手を洗うことができますね。
廊下

スペースにゆとりがあれば、廊下に洗面台を設置するのも良いでしょう。家族みんなが平等に使いやすく、外出前の身だしなみの確認にも便利です。2階をモップ掃除する際にも便利に使えるでしょう。
「廊下」に洗面台を増設した例

ライフスタイルの変化を機に、お子様と2階で過ごす機会が増えた施主さま。2階でも手が洗えるよう、廊下に洗面台を増設するリフォームを行いました。
製品は、TOTOの「オクターブスリム」を使用しています。奥行きがコンパクトかつ収納とボウルは広々としている点がポイントです。洗面台の増設工事にかかった費用は、約50万円でした。
寝室内

寝室内に洗面台があれば、部屋を出る前に身だしなみを整えることができます。就寝時用の加湿器の給水をするのにも便利です。さらに、浄水器を取り付ければ寝る前や起き抜けに水を飲む他、赤ちゃんがいる場合には温かいミルクを作ってあげたりするのにも使えるでしょう。
「寝室内」に洗面台を増設した例

パウダールームとして使えるよう、寝室に洗面台を増設した事例です。
リラックスできるおしゃれな寝室に合うよう、洗面化粧台は落ち着いた色味です。
押し入れ

使っていない押し入れがあれば、デッドスペースを活用して洗面台を後付けすることも可能です。ただし、配管経路の都合で設置ができない場合もありますのでご注意ください。
「押し入れ」に洗面台を増設した例

2階に水回り設備が無く不便さを感じていたため、洗面台とトイレの増設を行いました。元々は押し入れと収納庫だったスペースに設置しています。
一般的な洗面台と比較し、奥行が370㎜とスリムなTOTO「モデア」を選びました。自然のぬくもりを感じられるウッドデザインが目を引きますね。
洗面台・トイレの増設工事にかかった費用は、約93万円です。
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後付けにおすすめなコンパクトな洗面台4つ
洗面台を2階へ後付けするとなると、余裕をもって設置スペースを確保するのはなかなか難しいでしょう。
そこで、コンパクトなサイズでありながら、機能性やデザイン性に優れるおすすめの洗面台4製品をご紹介します。
収納や鏡も一体のもの
お化粧をしたり、身だしなみを整えるためのドレッサーとして使用したり、メインの洗面台として使うことを想定している場合には、収納や鏡も一体となった洗面化粧台がおすすめです。
大手メーカーのTOTOとLIXILから後付けに向いた2製品を紹介します。
TOTO オクターブスリム

間口(横幅)90cm~135cmの間でぴったりサイズを選ぶことができ、限られたスペースを最大限広く活用することができる洗面台です。
カウンター部分は奥行43cmとコンパクトながら、洗面ボウルは手前にせり出しているため水はねを気にせずのびのびと使うことができます。価格は約30万円~です。
LIXIL エスタ

LIXILのエスタは「水場がここにあったらいいな、という想いを叶える」をコンセプトとする、セカンド洗面向けの製品です。
選べる間口は60cm~135cmと幅広く、奥行は44cm~45cmとコンパクトなため、2階の後付けでもすっきり収まります。家具調のデザインであるため、居室内に設置しても調和することもポイントです。価格は約15万円~39万円です。
最低限の機能だけのもの
手洗いや植物の水やりといった簡易的な利用のみでしたら、最低限の機能だけを備えたシンプルな洗面台を選ぶのも良いでしょう。機能が絞られている分、比較的安価かつ省スペースで後付けすることができます。
ここでは、住宅設備のオンライン販売をしているサンワカンパニーからおすすめの2製品をご紹介します。
サンワカンパニー ソリディオ

横幅30cm~選べる非常にコンパクトな洗面台です。デザインはシンプルでスタイリッシュ。高級感のあるホワイトが目を引きます。内部は収納になっており、タオルや日用品をしまったりと便利に使えます。価格は約4.4万円~です。
サンワカンパニー モルタナ洗面

重厚感のあるグレイッシュなモルタル調デザインが魅力の洗面台です。壁付けタイプで下が開いているため、すっきりとして見えます。椅子を置いて簡易的なドレッサーとして使うのも良いでしょう。間口は75cm・90cm・115cmの3つ。奥行は55cm。価格は約10万円~です。
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まとめ
以上、2階に洗面台を後付けする費用やメリット・デメリット、設置場所のアイデアなどを解説しました。あらためて振り返ってみましょう。
・洗面台の後付けはできるが、設置場所には制約がある。
→ 基本的には1階の水回りの直上付近になると考えておきましょう。
・後付けにかかる費用は約20万円~50万円が目安。
→ 新築時に設置しておく場合と比べて割高になる傾向があります。
・2階にも洗面台があることで、朝の混雑を緩和したり家事動線が良くなる。
→ 片方を来客用とするのも良いでしょう。
・掃除の手間が増えることや給湯器の出力には注意。
→ 売却時にマイナスポイントとなる可能性もあります。
・設置場所はトイレ横や廊下、寝室、押し入れなど。
→ 特にトイレの近くは設置がスムーズ。
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