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キッチンの高さを90cmにして後悔?選び方のポイントも解説

キッチンの高さは、一般的にワークトップの高さのことを指します。日本工業規格(JIS)により80cm・85cm・90cm・95cmに定められ、各メーカーのキッチンもこの規格に合わせて作られています。
キッチンの高さは85cmが一般的と言われていますが、では一体どのような方が90cmのキッチンを選ばれるのでしょうか?本記事では、
- キッチンの高さを90cmにして後悔する理由
- 高さ90cmのキッチンが向いている人
- キッチンの高さ選びのポイント
などを解説します。
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目次
高さ90cmのキッチンにして後悔した理由
まずは、キッチンの高さを90cmにして後悔する人が多い理由を3つに分けてご紹介します。
高すぎて調理が大変
90cmのキッチンにして最も多い不満が、調理をするときに負担が増えてしまったという声です。キッチンが高すぎると、手に力が入りにくく思うように作業ができません。
キッチンでは、食材を切る、炒める、混ぜる、こねるなど様々な作業が発生します。特に注意が必要なのは、刃物を使う作業です。硬いものを切るときにバランスを崩し、ケガや事故につながる恐れがあります。
さらに鍋谷フライパンといった調理器具からの距離が近くなることで、油のはねを受けやすくなってしまいます。
身体に負担がかかる
かえってキッチンが高すぎると、調理をする際に無理な姿勢をとることになり疲れやすくなります。高さの合わない作業スペースで長い時間料理をすると、作業効率が落ちてしまうでしょう。
特にフライパンを振るときには、肩や肘が上がってしまいがちです。肩や腕に負担がかかってしまい、慢性的な肩こりの原因にもなり得ます。
キッチンは10年といった長くた使い続けるものですので、身体への負担がかからない高さのものを選ぶことが大切です。
部屋が狭く感じてしまう
キッチンの高さが90cmもあると、部屋が狭く感じてしまったという方もいます。特に壁で仕切られていないオープンキッチンは、思った以上に90cmが高く感じる方が多いようです。高くなることで開放感が無くなってしまっては、オープンキッチンのメリットが半減していしまいます。
5cmの違いで、部屋の印象は変わります。リビングやダイニングといった部屋のバランスも考えつつ、高さを選ぶと良いでしょう。
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高さ90cmのキッチンがおすすめな人
ではどういった方が高さ90cmのキッチンを選ぶとよいのでしょうか?具体的に解説します。
目安となる身長は170cm
キッチンのワークトップの最適な高さは、「身長÷2+5cm」で計算することができます。つまり、身長170cm以上の方は高さ90cmのキッチンが向いていると言えます。
肘高も考慮する
しかし上記の式で計算したキッチンの高さは、肘の高さを考慮していません。私たちは肘を起点に前腕を上げたり下ろしたりして作業しています。同じ身長であっても、腕の長さによって肘の高さは変わります。
そのためを肘の高さを考慮した「肘高-10cm」という計算式も1つの基準になります。これら2つの計算は同じ答えになるとは限らないので、あくまでも1つの目安とすると良いでしょう。
スリッパ・キッチンマットを使用する場合
キッチンに立つ際にスリッパを履いたり、キッチンにマットを敷いているする場合は、その分の高さも考慮しましょう。厚さがたった数cmでも、キッチンの高さの感じ方は変わってきます。ですので、
そのためショールームでキッチンの高さを確認する際、スリッパを履いていく、マットの厚みを事前に測っておくなどの準備をするのがおすすめ。結果的に身長が170cm以下でも高さ90cmのキッチンが向いていることもあります。
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キッチンの高さの選び方
ではキッチンの高さはどのようにして選ぶと良いのでしょうか?ポイントを4つ解説します。
ショールームで実物に触れる
計算式はあくまでも目安に過ぎません。座高や腕の長さには個人差があり、使いやすいキッチンの高さは一概に身長だけでは決められません。そこでショールームに行って、キッチンの高さを実際に確認するようにしましょう。
最新機能に触れたり、カタログでは分かりにくかったデザインを確認したりするだけでなく、キッチンでの動きをシミュレーションするのがポイントです。食材を包丁で切る、シンクで洗いものをする、加熱機器を使うなど。家さながらに動いてみると、自分にぴったりの高さがより分かりやすいですよ。
高さを柔軟に選べるキッチンにも注目
多くのメーカー・商品で選べるキッチンの高さは、80cm・85cm・90cmの3種類ですが、中には1mm単位まで細かく選べるものや高さ90cmを超えるものもあります。
例えばPanasonicのキッチンは、高さ80cm~90cmの中で1mm単位で調節が可能となっています。またトーヨーキッチンのiNOは、あまり見ない95cmの高さを選ぶことができます。
使い勝手を重視される方は機能やデザインだけでなく、対応しているキッチンの高さも見落とさず確認しましょう。
気持ち高めのキッチンを選ぶ
どうしてもキッチンの高さが決めきれない場合、低めではなく高めのサイズを選ぶことをおすすめします。
キッチンが高すぎた場合には、キッチンマットやスリッパでなどである程度調整が可能です。一方でキッチンが低すぎた場合は、特にこれといった解決策もなく腰痛に悩まされる一方です。
ですので迷った場合は、調整が効く気持ち高めのキッチンを選ぶと失敗が少ないでしょう。
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まとめ
高さ90cmのキッチンを選んで失敗した理由や、90cmのキッチンがおすすめな人などをご紹介してきました。
キッチンの高さ選びに失敗してしまうと、不便に感じたり腰を痛めたりなど毎日の調理にストレスを感じてしまいます。そのため使う人にあった「高さ」は、快適なキッチンに必要不可欠な要素です。
キッチンの高さは少し変わるだけで、使い心地がかなり変わってきます。「平均よりも身長が高いから90cmでいい」と安易に決めず、後悔のないよう慎重に検討することをおすすめします。