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キッチンの吊戸棚のおすすめ製品5選!選び方・活用アイデアも紹介

キッチンの吊戸棚は、キッチンの壁面に設置された収納スペースのことです。収納が不足しがちなキッチンでは便利なため、リフォーム時の設置や後付けを検討される方も少なくありません。
一方で、物が落ちてくる危険があったり、キッチンに圧迫感が生まれたりするデメリットもあるため、必要か不要かを十分に考えてから設置を進める必要があります。
本記事では、吊戸棚のメリット・デメリットや有効活用する方法、後付けにかかるリフォーム費用について解説します。
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目次
キッチンの吊戸棚とは?

吊戸棚とは、壁に直接付けて設置された戸棚のことです。キッチンでは、シンク(流し台)の上部に取り付けられていることが多く、「ウォールキャビネット」と呼ばれることもあります。
棚板を調節することで収納スペースを無駄なく使えるため、キッチンでの収納に重宝します。扉がついているため中身が人目にふれないことから、すっきりと片付いたキッチンを実現できるでしょう。
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キッチンの吊戸棚のおすすめ製品
キッチンに吊り戸棚を設置したい方におすすめの製品をタイプ別に5つご紹介します。
電動昇降+乾燥機能タイプのおすすめ

スイッチ操作で棚の上げ下ろしができる電動昇降タイプに、さらに中身の乾燥機能が付いた吊り戸棚です。
洗い終わった食器を手元に近い高さで収納し、あとはボタンを押すだけでジャマにならない高い位置へ移動&自動乾燥ができるという優れもの。
吊り戸棚も食洗機もまだないご家庭で導入すれば、洗い物の効率がグンと上がることでしょう。
価格はメーカー希望小売価格で16万円ですが、ネットの通販サイトでは10万5千円程度から見つかります。
なお使用には電気工事を含む取付工事が必要です。
商品名 | 電動昇降吊戸棚(乾燥機能付き)KEL-C0XXD36 |
---|---|
メーカー | タカラスタンダード |
価格 | メーカー価格:160,000円~ 実勢価格:105,599円~(楽天市場調べ) |
取付方法 | 要工事 |
サイズ | 2種類(幅75cm・90cm) |
手動昇降タイプのおすすめ

前の製品のような電動式ではなく、手動昇降式の吊り戸棚です。
本体価格が電動式の約半額と安く、取り付け工事も不要(穴あけは必要)な点から、初期費用を抑えたい方や、届いたらその日からすぐに使いたい方に向いています。
この製品はラックを下に引くだけで扉も自動で開くため「下ろす」と「開ける」の操作がワンアクションで済むのが魅力です。
価格はネット通販サイトで5万円台中盤~6万円台前半で販売されています。
取り付けは、壁に穴をあけて固定した金枠に本体をはめる「フロアマウント式」という方法がとられています。
商品名 | 昇降機能付き吊戸棚 ワンステッププルダウン |
---|---|
メーカー | DAYDO |
価格 | 56,430円~(Amazon調べ) |
取付方法 | フロアマウント(穴4箇所) |
サイズ | 2種類(幅75cm、90cm) |
ダウンキャビネットタイプのおすすめ

本製品はすでにある吊り戸棚に取り付けて、中身の昇降を可能にするラック・収納ユニットです。
キッチンにはすでに上部収納はあるものの手が届きにくくてイマイチ使っていない方や、上げ下ろしをより楽チンにしたい方に非常に人気のある製品です。
価格も2万円台前半から購入可能なため、吊り戸棚を後付けするよりも非常に安く済みます。
商品名 | ダウンキャビネットJDSシリーズ |
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メーカー | オークス |
価格 | 22,100円(幅90cmタイプ。楽天市場調べ) |
取付方法 | トラスタッピンねじ4箇所 |
サイズ | 3種類(幅60cm、75cm、90cm) |
引き戸タイプのおすすめ
フックで壁に固定して使う後付けの吊り戸棚(ウォールシェルフ)のなかでも、デザインがスッキリしていてオシャレな製品です。
扉がガラスの引き戸なので、取り出す前に中身がよく見えるうえ、開閉時にスペースをとりません。
また、扉を開けたままでも不自然さがないのもズボラな方には嬉しいところ。
カラーは、ブラウン・チーク・ダークブラウン・ナチュラル・ホワイト・ホワイトウッドの全部で6種類。
サイズも70cm~120cmと幅が広いのも特徴です。
価格はメーカー公式通販で14,300円。楽天などの大手通販サイトでも同価格でした(2023年7月21日時点)。
今のキッチンに合うカラーのものを、使いやすい位置に取り付けて便利に収納しましょう。
商品名 | WallBox7 ガラス扉タイプ |
---|---|
メーカー | arne(アルネ) |
価格 | 14,300円(公式サイト調べ) |
取付方法 | フック式(細目釘) |
サイズ | 3種類(75cm、90cm、120cm) |
シンプルタイプのおすすめ
後付け用の吊り戸棚のなかでも、シンプルで余計なものがなく価格もお手頃な製品です。
届いた時点で組み立て済みのため、開封して壁に取り付けるだけなのものうれしいポイント。
他の製品にはあまりない60cm幅のサイズもあるため、小さいすき間も収納スペースに変えることができます。
価格は幅60cmのものが10,900円、幅90cmの製品が15,300円。
公式通販でも送料が無料なため、アマゾン・楽天を含めても一番お得でした。
商品名 | 吊り戸棚 |
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メーカー | MiHAMAの家具 |
価格 | 10,900円~(公式サイト調べ) |
取付方法 | 止め金具(6箇所) |
サイズ | 2種類(幅60cm、90cm) |
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キッチンの吊戸棚の選び方
キッチンの吊戸棚を選ぶのが初めてという方に、購入を決める前に知っておきたいポイントをお伝えします。
昇降機能つきがオススメ
頭上より高い部分の収納である吊り戸棚は、効率面からも安全面からも昇降機能つきのものが断然便利です。
昇降機能つきの吊り戸棚のうち、電動昇降タイプのものは10万円前後~、手動昇降のタイプのものは5万円台~購入することができます。
あまり予算に余裕がない場合は、既存の吊戸棚に取り付けて中身の昇降機能を追加するダウンキャビネットが2万円台から入手可能なので、こちらを検討するのもよいでしょう。
既存部分と異素材のものもアリ
キッチン本体の収納やカウンターと同色・同素材系の吊戸棚を見つけるのはなかなか苦労するものです。
そんな場合は、あえて色や素材の異なるものを設置しても、メリハリが生まれてオシャレになります。
例えば、黒系のキッチンに木材の吊戸棚を置いてスタイリッシュに、白やブラウン系のキッチンにくすんだブルーの吊り戸棚を選んで北欧風にするなど、流行の組み合わせも数多くあります。
>>黒いキッチンをおしゃれに見せるコツ・事例
>>北欧キッチンにするコツ・事例
横幅サイズは合計75cm以上になるように
吊り戸棚のサイズは、横幅60cm程度のものから販売されていますが、それらはリビングやトイレ用のものだったり、2つ以上並べて使ってちょうどよい設計の製品がほとんどです。
使い方にもよりますが、吊戸棚をひとつしか設置しない場合は横幅75cm以上のものを選んだほうが無難でしょう。
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キッチンの吊戸棚を有効活用するテクニック
キッチンに備え付けられている既存の吊戸棚を有効活用したい場合には、ボックスやケースを使って整理したり、扉を交換したりして作業効率を高めることもできます。ここでは吊戸棚を有効活用する方法を紹介します。
ボックス・ケースで使用頻度ごとに整理する
吊戸棚は、食器や調理器具をそのまま収納するよりも、ボックスやケースを使って整理しながら収納すると、有効活用ができます。
取っ手付きの収納アイテムであれば、高所の吊戸棚でも取り出しやすくなります。ラベルを貼って中身をメモしておけば、ボックス・ケースを取り出すことなく中身を判別できるため便利です。
右利きの方であれば右側に使用頻度の高いものを配置したり、棚板を調節して使用頻度の高いものを下に置いたり、使用頻度の低いものは手の届きにくい上の方に置いたりするなどの工夫もおすすめです。
扉を外す・透明な扉に交換する
吊戸棚の扉を交換できる場合には、透明な扉に交換することで中身が見やすくなり、圧迫感も軽減できます。
または吊戸棚の扉を外してしまうことで、扉の開閉の手間をなくすことも可能です。
吊戸棚のタイプによってはDIYでの取り外し・交換ができる場合もあるため、吊戸棚を使いやすくしたい時には検討しましょう。
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人気の「昇降式」のメリットとデメリット

吊戸棚は、どうしても高い位置からの物の出し入れを繰り返す必要があります。その不便さを解消するため昇降式の吊り戸棚を選ぶ人が今増えています。
昇降式の吊戸棚を検討したいという方へ、リフォスム編集部の考える「昇降式のメリットとデメリット」をご紹介します。導入するべきかどうかの判断の参考にしてください。
メリット
メリット
- 身長が低め方や、子どもが利用する場合に便利
- 棚の扉が邪魔になりにくい
- スタイリッシュなキッチンと相性がいい
昇降式吊り戸棚の最大のメリットは、何と言っても収納物を手の届きやすい高さまで下げられることです。身長が低い方や子供がいる家庭では威力を発揮するでしょう。
またマンション等であまりキッチンが広くない家庭が増えつつあるなか、そのような場所でも昇降式の吊戸棚は効果を発揮することができます。狭いキッチンでは開閉する扉が邪魔になりやすいのに対し、昇降式だとスペースが効率的に使えたり、扉自体が不要になる場合もあります。
また、機械仕掛けのような昇降式吊り戸棚の外観は、流行のモダン・スタイリッシュスタイルのキッチンとも相性がよいです。
デメリット
デメリット
- 導入費用がかかる
- 故障の可能性がある
昇降式の吊り戸棚のデメリットはまず第一に通常の吊り戸棚よりも費用がかかることです。昇降型の商品を取り付けるにしても、後から昇降式に改良するにしても出費の発生は避けられません。
ちなみに、電動昇降式の吊り戸棚は定価で12万円~17万円、手動昇降式のもので2万円~4万円ほどします。
また、昇降する機構がある以上、故障やメンテナンスが必要になる場合も考えられます。これに対して、普通の吊戸棚はシンプルで修理も容易です。
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キッチンの吊戸棚は調理スタイルに合わせて活用・後付けする
キッチンの吊戸棚は、ご自身の調理スタイルやキッチン全体の収納スペース、食器や調理器具の量などによって必要かどうかを判断する必要があります。
既存の吊戸棚を有効活用したい場合には、ボックスやケースを使って使用頻度ごとに整理をしたり、扉の取り外し・交換によって使いやすさを向上させることもできます。
オープン吊戸棚や昇降式の吊戸棚に交換したい場合には、専門家に依頼して施工をしてもらう必要があるため、信頼できるリフォーム会社に相談してみましょう。
リフォーム会社を探す際には「リフォスム」もぜひ使ってみてください。リフォスムは、ご希望や予算に合った最適なリフォーム会社を複数提案するサービスで、見積もりも一括して取り寄せることができます。是非お気軽にお試しください。