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I型キッチンのおすすめ製品&デザイン集!特徴やレイアウトのコツも伝授

I型キッチンは、シンプルで使いやすく、コストパフォーマンスに優れたキッチンとして知られています。
昔からある型だけにオシャレにはしづらいと思われがちですが、知っているだけでキッチンのデザイン・仕上がりに差が出るポイントがいくつもあります。
I型キッチンの導入をご検討されている方は、参考情報としてぜひご活用ください。
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目次
I型キッチンでもオシャレにできる!

I型キッチンは価格が安く、設置面積が小さくて済むシンプルさが特徴のタイプです。
一方で、I型は決して新しいタイプのキッチンではないため「デザインが普通すぎる」「オシャレに仕上げづらい」というイメージがあるようです。
しかし本記事では、「オシャレなキッチンにしたい人にとっても、I型キッチンはおすすめ」と断言します。
理由は、I型キッチンのコンパクトさ・シンプルさを活かせば、広くない家でこそ実現できるオシャレなリフォームが可能になることです。
たとえば、以下のようなデザインが考えられます。

- ミニマルでかわいいデザイン
- 直線的でモダンなデザイン
- 金属と組み合わせたスタイリッシュなデザイン
- 長さを強調した個性的なデザイン
また、I型はスタンダードなタイプだけに、各社ともデザインバリエーションが豊富で、好みの配色等を選びやすいのもメリットです。
I型キッチンのデザイン麺での実力を見直すことができましたか?
この先でもI型キッチンの製品や施工例のバリエーションを多く解説していきますので、あなたの使い方に合わせた理想のデザインに出会えれば幸いです。
おさらい:I型キッチンとは?
I型キッチンとは、シンク・コンロ・作業スペースなどが一直線に並んでいる形状のものを指します。他の型に比べて本体価格が安く、設置面積が小さくて済むのがメリットです。かわりに作業動線が長くなりやすいため、あまり横に長くしてしまうと作業効率が落ちるのが弱点となっています。
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I型キッチンのおすすめ商品5選
おしゃれなI型キッチンをお探しの方に、大手メーカーの販売しているものからデザインのよい製品を選別していくつかご紹介します。
トレーシア(タカラスタンダード)
「トレーシア」は、高品位ホーロー素材で有名なメーカー・タカラスタンダードの中価格帯のキッチンです。
丈夫さと美しさを融合させた素材のホーローが、扉だけでなくキャビネットや引き出しの底など細部にまで使われています。
トレーシアのキッチン扉は鏡面仕上げのためスタイリッシュなデザインによく合うでしょう。
扉の色は18色から選べます。
I型タイプの「トレーシア」の本体価格は48万4,000円~53万9,000円です。
「タカラスタンダードのキッチン」については、下記の記事もご覧ください。
>>タカラスタンダードのキッチンの特徴・製品
>>タカラスタンダード「トレーシア」の特徴・機能
ステディア(クリナップ)
「ステディア」は、ステンレスの品質に定評のあるクリナップの中価格帯キッチンです。
ステディアには、2022年に「デュアルトップ対面プラン」の製品が登場しました。
作業台よりも少し高く作られたカウンターのおかげで、作業中の手元をリビングから隠すことができます。
I型形状の「ステディア」の本体価格は基本プランで99万9,000円、デュアルトップ対面プランで129万9,700円ですが、実売価格はそこから30%~50%引きされるのが通常です。
「クリナップのキッチン」については、下記の記事もご覧ください。
>>クリナップのキッチンの特徴・製品
>>クリナップ「ステディア」の特徴・機能
ミッテ(TOTO)
「ミッテ」は、衛生陶器メーカーとしても有名なTOTOの中価格帯のシステムキッチンです。
ミッテは別メーカーのダイケン(DAIKEN)の家具とのトータルコーディネートに対応しており、誰でも簡単にリビングとキッチンの色を合わせることができます。
「ミッテ」の本体価格はI型基本プランで71万6,000円~、I型スリムプランで71万8,000円~、I型マンションリモデルプランで83万2,500円~ですが、実売価格はそこから30%~50%引きされるのが通常です。
「TOTOのキッチン」については、下記の記事もご覧ください。
>>TOTOのキッチンの特徴・製品
>>TOTO「ミッテ」の特徴・機能
Berry(トクラス)
「Berry(ベリー)」は、楽器・音響メーカーのヤマハを母体にもつメーカー「トクラス」の上位モデルのキッチンです。
トクラスのシステムキッチンには、ヤマハのピアノの表面塗装技術が活かされており、扉のカラーに真の「ピアノブラック」が選べるのが大きなウリです。
おしゃれかつ高品質で、長く愛せるI型キッチンとなっています。
また、シンクに使われる人造大理石の技術にも定評があり、シンクのカラーバリエーションが豊富なのも大きな特徴となっています。
「ベリー」の本体価格はI型基本プランで106万7,000円~、I型フラット対面プランで137万円~ですが、実売価格はそこから30%~50%引きされるのが通常です。
「トクラスのキッチン」については、下記の記事もご覧ください。
ちっちゃいスイージー(ウッドワン)
「ちっちゃいsu:iji(スイージー)」は、本物の木材で作ったキッチンで有名なメーカー・ウッドワンの製品です。
木のぬくもりが好きな方、ナチュラルな雰囲気のキッチンにしたい方にはとくにおすすめの製品となります。
特に推奨できるのは、料理をあまりしない、コンパクトなキッチンを探しているという方です。
間口1,500~2,100mmにちょうど良いため、賃貸物件やリノベーション物件など幅広く対応しています。また、よりコンパクトなものをお探しの方向けに、加熱機器が無い機種もあります。
>>ウッドワンのキッチンの特徴・製品
>>ウッドワン「スイージー」の特徴・機能
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I型キッチンのおしゃれなリフォーム事例集
他の型からI型へのリフォームや、おしゃれなキッチンリフォームなど、5つの事例をご紹介します。
一戸建て|ライフスタイルの変化を機にI型キッチンへ
家族の人数が減ったのを機に、L型からI型のキッチンにリフォームされました。このようにキッチンよりも、ダイニングスペースの広さを重視されるのであれば、I型キッチンがおすすめです。キッチンは、汚れを落としやすい天板やレンジフードが標準装備されているTOTOのミッテを採用しました。
費用 | 112万円 |
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施工期間 | 10日 |
一戸建て|あえて壁付けのI型キッチンを選択
対面型も十分設置可能なスペースもありましたが、壁付けのI型キッチンを選択。ダイニングのスペースを広く取ることができました。キッチン上部には吊戸棚が設置されているので、コンパクトながら収納スペースは十分です。
費用 | 118万円 |
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施工期間 | ー |
一戸建て|コンパクトで使いやすいI型キッチン
リフォーム前は吊戸棚や扉収納だったため、スペースが不足していました。不足していた収納スペースの確保や、作業効率の点からI型キッチンにリフォーム。シンクを真ん中に、コンロと冷蔵庫が1列に並ぶことで調理がしやすくなります。
費用 | 200万円 |
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施工期間 | 7日 |
マンション|北欧風のおしゃれなキッチンに
ブルーとオーク柄を組み合わせた、北欧風のキッチンにリフォームされました。このようにI型キッチンでも、工夫次第でおしゃれなキッチン空間が作れます。また、食器棚を横並びの配置にしたことで、見た目も使い勝手も良いです。
費用 | 85万円 |
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施工期間 | 2日 |
マンション|シンプルで使いやすいキッチン
TOTOのミッテにリフォームされました。使いやすい機能だけが標準装備されているため、比較的お求めやすい価格になっています。キャビネットは上下同じ高さになっているので、必要なものがすぐに取り出せるのがポイントです。
費用 | 80万円 |
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施工期間 | 10日 |
アパート|妥協しない賃貸のキッチンリフォーム
賃貸の場合、スペースの確保が難しいキッチンリフォーム。こちらのご家庭は、ハウステックの「コパンナ」にリフォームされました。吊戸棚を手元まで引き下ろせたり、コンロもビルトインだったりなど機能面では妥協していません。このように省スペース設計も可能なのが、I型キッチンの魅力です。
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I型キッチンのレイアウトのコツ
よりI型キッチンの作業効率よくできるレイアウトのコツを、いくつかご紹介します。
①冷蔵庫の配置のコツは?
冷蔵庫は、キッチンの奥に配置するのがおすすめです。キッチンを奥にした方が、見た目のおさまりが良くなり、キッチンに馴染みやすくなります。
②通路幅の目安は?
キッチンの通路幅が狭い場合、低い位置にあるものを取るのが難しい、2人で同時に調理がしにくいといったデメリットがあります。一方で広すぎてしまうと、リビングやダイニングのスペースを圧迫していしまいます。1人で調理する場合は80~90㎝、2人以上で調理する場合は100~120㎝程度が目安です。
③吊戸棚は必要?
吊戸棚がある最大のメリットは、収納量が増えることです。キッチン上部の空いたスペースを有効活用できるので、収納が不足しがちなコンパクトなI型キッチンにリフォームされた方は特におすすめ。ただ、手が届きにくい場所にはなるので、普段使わないものを収納するようにしましょう。
④ゴミ箱の位置は?
使い勝手が良い箇所の1つに、シンク下が挙げられます。シンク下は開閉頻度が少なく、水滴を床に垂らさず捨てることができ、メリットが大きいです。
⑤リビング・ダイニングとの動線は?
I型のキッチンの場合、LDKを一直線に配置することで一体感が生まれるでしょう。縦長にするメリットは、全体が見渡しやすくなり、一目で室内の様子を把握できます。
一方で、キッチンとダイニングを横並びに配置した場合、食事の動線がスムーズになる点がポイントです。家族が多い方におすすめのレイアウトです。
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I型キッチンの種類
I型キッチンは、狭いスペースでも作業効率が高まる壁付け型が一般的です。
ただし、カウンターをはさんでリビングが見える向きに設置する対面式I型キッチンもあります。
壁付け型

I型キッチンを壁に向かって設置したスタンダードなパターンです。
キッチンの各設備を少ない床面積で配置することが可能で、その分をダイニングやリビングのスペースにあてることができます。
LDKの場合はキッチンが目立つため、キッチンのデザイン選びが居室の印象を左右します。
また、壁とキッチンが一体になったデザインなどに凝ることもでき、自由度が低いようにみえて意外とデザインの楽しみが多い型です。
ペニンシュラ型

ペニンシュラ型は人気の対面式レイアウトのうちのひとつです。
リビング側を向いて使う配置で、キッチンカウンターの左右どちらが壁に接しているレイアウトを「ペニンシュラ型」と呼びます。
ペニンシュラ型キッチンの多くはI型の形状をしています。
ペニンシュラ型は調理中もリビングが見渡しやすく、子供の様子を見たり、家族と話したりできるため、子育て中の家庭に近年人気があります。
デザインとしては、リビングに向いたキッチン側面の色・素材に凝ることができるほか、奥側では「魅せる収納」にもこだわりやすい形状です。
アイランド型

アイランド型は同じく対面式レイアウトのうちのひとつです。
おなじくリビングを向いて使う配置で、キッチンカウンターのどちらも壁から離れているレイアウトを「アイランド型」と呼ます。こちらもキッチン部分は多くはI型をしています。
アイランド型のキッチンは、複数人での同時作業や、できたそばから料理を並べて食べるようなパーティーに向いています。
リビングの中心にキッチンがある存在感とモダンさが人気で、正面・側面・奥の壁ともによく目に触れるのでデザインのこだわりが尽きないでしょう。
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まとめ:I型でもオシャレなキッチンにできる!
I型キッチンは他のレイアウトと比較して、シンプルで使いやすく、価格を抑えられるメリットがあります。
一方で、横に広すぎると動線が悪化したり、目隠しがなくキッチンが丸見えになったりするデメリットがあります。
実際にI型キッチンへのリフォームを検討する際には、ご自身のキッチンスペースに合ったレイアウトやキッチン商品を選択することが大切です。
信頼できるリフォーム業者の担当者とご相談したい場合には、ぜひ「リフォスム」をご利用ください。
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