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家のメンテナンス費用はいくら?費用対効果を考えた目安と節約方法

家のメンテナンスを正しく行っていますか?

面倒だと後回しにしがちな家のメンテナンスですが、放置していると老朽化が早まり、最悪の場合倒壊につながることもあります

しかし、「正しいメンテナンスの仕方が分からない」という方も多いでしょう。

そこでこの記事では、家のメンテナンスの方法や費用相場、業者の選び方を解説しています。

この記事を読めば、今あなたがやるべき家のメンテナンスが明確になるので、ぜひ最後まで目を通してください。

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目次

【箇所別】定期的に行うべき家のメンテナンスのタイミングと作業費用

家の中を常にメンテナンスしていては、手間がかかり過ぎてしまいます。

メンテナンスは、適切な場所を適切なタイミングで行うことが重要です。

この章では以下の家の箇所ごとに、行うべきメンテナンスのタイミングと費用について解説していきます。

  • 外壁
  • 屋根
  • 基礎・構造体
  • バルコニー・ベランダ
  • ドア・窓・サッシ・シャッター
  • 内壁や床
  • 水道管設備
  • キッチン周り
  • トイレ・洗面所
  • 浴室

 

箇所その1:外壁

まず注目すべきメンテナンス箇所は外壁です。

外壁は浸水や漏水といった被害を防ぐために、定期的な再塗装が必要となります。

劣化が進んでしまうと、被害が大きくなるため早めの対策が重要です。

外壁のメンテナンス費用は、施工内容によって大きく異なります。

一般的な塗装では、60万~80万円が目安です。

タイル洗浄や目地の打ち替えの場合は、さらに5万~70万円がかかることがあります。

また、サイディングの打ち替えや再塗装では、2万~200万円と面積や塗装・建材の種類によって金額が異なります。

高額ですが、外壁は家の防寒性能や外観に大きく関わるため、手抜きをせずしっかりとメンテナンスを行うことが重要です。

さらに、メンテナンス費用には業者への支払いも含まれます。

足場組みや人件費、塗装原料代などが必要となるため、費用対効果を考慮しながら、適切な業者を選ぶことが肝心です。

箇所その2:屋根

屋根も重要なメンテナンス箇所です。

]屋根は、[text style=”15″構造や素材によって[/text]メンテナンス費用が大きく異なります。

例えば、粘土瓦やステンレスの張り替えの場合、140万円前後がかかります。

一方、スレートや鋼板の塗装では60万〜80万円前後で済むでしょう。

専門的な技術が求められるほど、費用は高くなる傾向があります。

さらに、防水シートの増し貼りを行う場合、100万〜150万円前後が必要です。

予算や家の状況を考慮しながら、どの程度のメンテナンスを目指すか決めましょう。

屋根は家全体の耐久性に大きく関わるため、適切なメンテナンスが重要です。

箇所その3:基礎・構造体

家のメンテナンスで大切な箇所のひとつが基礎や構造体です。

これらは住宅の根幹部分であり、経年劣化すると家全体に影響が出ます。

5〜10年ごとに経年劣化を点検し、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。

基礎や構造体のメンテナンスには、塗装によるコーティングで漏水・浸水被害を防ぐことが基本です。

また、特に木造住宅ではシロアリ対策・駆除が必要となります。

これらの作業には、おおよそ15万〜20万円前後がかかります。

ただし、「長期優良住宅」の場合はこの限りではありません。

居住環境や長期利用の設備構造が考慮されているため、必要に迫られたときだけメンテナンスを行うことが望ましいです。

劣化の兆候がある場合やシロアリ被害の恐れがある場合に、メンテナンスを行いましょう。

箇所その4:バルコニー・ベランダ

家のメンテナンスで見逃しがちな箇所が、バルコニーとベランダです。

洗濯干しや植木の置き場所として重要な場所であり、雨漏りや建材の老朽化が起こりやすいため、汚れが目立ってきたタイミングでメンテナンスを行いましょう。

具体的には劣化が見られる部分を修繕し、繊維強化プラスチックを用いたFRP防水などの補修を中心に行います。

張り替えや重ね塗り、増し貼りには30万〜70万円が相場です。

また、建材部品やシーリングの交換には10万〜50万円前後がかかります。

バルコニーやベランダのメンテナンスは、劣化が目立つようになったら実施しましょう。

定期的な点検や清掃を行うことで、問題の早期発見に繋がり、長期的なコスト削減にも役立ちます。

箇所その5:ドア・窓・サッシ・シャッター

ドア・窓・サッシ・シャッターは、自宅と外をつなぐ重要な部分であり、日常的にチェックしてメンテナンスを行うことが大切です。

理想的なメンテナンスの頻度は、5、6年おきとなります。

消耗品の補充や戸車などの交換は1万円ほどですが、ドアの交換には15万~50万円、サッシの交換には15万~30万円、網戸の交換には5万~10万円、シャッターの交換には15万~30万円が相場です。

それなりの費用がかかることを覚悟しておきましょう。

メンテナンスのタイミングは、劣化が目立ったり、開閉がスムーズでなくなったりした時です。

箇所その6:内壁や床

内壁や床は、使用している建材によって費用が変わる箇所で、クロス、フローリング、畳などに合わせたケア方法が必要です。

1箇所ごとに1万円程度の費用がかかり、総貼り替えの場合はさらに多額の費用が必要となります。

メンテナンスのタイミングは、建材の耐用年数を参考にしましょう。

フローリングは15〜20年前後、クロスは10年前後、畳は裏返しで2〜3年、表替えが4〜5年、畳床は10〜15年前後が目安です。

劣化が目立ったり、キズや汚れが気になる場合は、その都度メンテナンスを検討してください。

箇所その7:水道管設備(給水・給湯管、排水管)

水道管設備は、住宅設備の中でも長持ちしやすく、上水管は30〜40年、下水管は40年程度使い続けられます。

そのため、点検や補修の間隔は最長で10年ほどでも問題ありません。

メンテナンス時には、必要に応じて高圧洗浄を実施します。

点検や補修の費用は、3〜5万円程度です。

水道管設備そのものの交換が必要になった場合は、30万〜50万円程度の費用が必要です。水漏れや詰まりなどの問題が生じた場合は、早めに専門業者に相談し、適切なメンテナンスを行いましょう。

箇所その8:キッチン回り

キッチン回りは、システムキッチン本体やレンジフード、コンロなどが含まれ、5〜15年を目安に交換を検討しましょう

機器のメンテナンスには、20万〜120万円の費用がかかりますが、パーツによって価格の開きが大きくなります。

例えば、キッチン本体の場合、300万円以上かかることもあります。

キッチン機器の性能や寿命を考慮し、適切なタイミングで交換を検討してください。

作業効率の良いキッチン環境を維持するためにも、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。

早めに問題を察知し、対処することで長期的なトラブルを防ぎましょう。

箇所その9:トイレ・洗面所

トイレと洗面所のメンテナンスは、便器やタンク、洗面所の寿命が10〜20年程度であることを考慮して行いましょう。

パーツの点検や交換には1万〜5万円程度かかります。

また、便器や洗面台の本体交換には10万〜30万円程度の費用が必要です。

メンテナンスのタイミングは、機能不良や劣化が見られる場合、または設置から10年以上経過している場合に検討しましょう。

適切な点検と交換が、トイレ・洗面所の快適な使用環境を維持するために重要です。早めの対処で、将来的なトラブルを防止できます。

箇所その10:浴室

浴室のメンテナンスには、在来浴室とユニットバスの寿命を考慮する必要があります。

在来浴室は20年、ユニットバスは15年が目安です。

これらの期間が経過している場合や、機能不良や劣化が見られる場合にメンテナンスを検討しましょう。

各パーツや建材の補修には5万〜15万円程度の費用がかかります。

大規模な工事が必要な場合、在来浴室をユニットバスに変更したり、ユニットバスを新しくしたりすることがあります。

大規模メンテナンスには、100万〜250万円前後の費用を想定しておく必要があります。

早めの対策で、浴室の快適さを維持しましょう。

急なトラブルに備えるための対策

家のメンテナンスは、手間と時間、そしてお金がかかる面倒な作業です。

しかし、地震や台風などの自然災害の住宅被害が増加傾向となっている昨今では、避けては通れません。

「リフォーム」というと見栄えを良くすることだと思われがちですが、自然災害への対策を目的とした「防災リフォーム」の需要も高まっています。

住んでいるエリアによっても起こり得る自然災害は違うので、以下の表を参考に、行うべき防災リフォームを明確にしておきましょう。

災害や災害によるトラブルの種類 行うべきリフォーム
地震 耐震構造リフォーム

制震リフォーム

火災 屋根・外壁の防火性能アップ
停電 太陽光発電の導入

家庭用蓄電池システムの導入

ガス遮断 地中熱ヒートポンプシステムの導入
強風 シャッターの導入

防災ガラスの導入

断水 水道配管内タンクの設置

雨水タンクの設置

分電盤の設置

いざという時に困らないように、日頃からメンテナンスや防災リフォームを通して、「トラブルに強い家」を目指しましょう。

【築年数別】家のメンテナンスを行う際の費用の目安

家に住み始めてから最初の10年間でかかるメンテナンスの費用相場は、次の通りです。

【0〜10年目のメンテナンス代】

施工箇所 10年間の平均金額
外壁(サイディング) 15~25万円
屋根(スレート) 25~40万円
クロス(3分の1) 15~20万円
水回り 40~50万円
フローリング(部分修理) 10~20万円
換気設備 10~20万円
シロアリ 15万円
バルコニー(8帖) 10~15万円
合計 140〜205万円

もちろん、施工箇所の広さや導入する設備などによって金額は変わりますが、10年単位で見ると決して安い金額ではありません。

また、住み始めて20年ほど経つと水回りを総交換したり、躯体からリフォームする必要が出てくるなど、追加で金額がかかるでしょう。

一般的に、住み始めてから最初の10年間は100万円〜200万円ほどのメンテナンス費用がかかると言われています。

さらに30〜40年ほど住むと各種設備の老朽化が始まり、上記の10年間の平均金額よりも高額なメンテナンス代がかかってしまいます。

【30〜40年目のメンテナンス代】

施工箇所 10年間の平均金額
外壁(サイディング) 170~230万円
屋根(スレート) 100~140万円
クロス(3分の1) 15~20万円
水回り(キッチン交換含む) 120~160万円
フローリング(部分修理) 20~30万円
換気設備 10~20万円
シロアリ 15万円
バルコニー(8帖) 10~15万円
外構 20~30万円
合計 480~660万円

「家のメンテナンス代を少しでも安く抑えたい」という方は次の章で節約方法・減額方法を解説しているので、参考にしてみましょう。

家のメンテナンス費用を節約する方法

高額な費用がかかる家のメンテナンスですが、次のような節約方法が存在しています。

  • 固定資産税の控除を利用する
  • 火災保険の比較・見直しを行う
  • 点検・メンテナンスはこまめに行う

 

これらの工夫によって、年間10万円以上の節約につながることもあるので、それぞれ理解しておきましょう。

方法その1:固定資産税の控除を利用する

家のメンテナンス費用を抑える方法の1つ目は、固定資産税控除を利用することです。

固定資産税とは、物件や土地などの固定資産を保有する人が支払う地方税のことで、年間平均10〜20万円ほどが課せられています。

この固定資産税は、以下表のように条件に合えば控除できるため、家のメンテナンス代の足しに使えるのです。

控除の種類 条件 控除内容
住宅用地に対する軽減措置
  • 住宅用地であること
  • 住宅1戸につき200㎡以下であること

 

  • 200㎡までの土地は評価額が1/6になる
  • 200㎡を引いた残りの土地は評価額が1/3になる

 

新築住宅の減額
  • 購入した家が新築であること
  • 住宅の床面積が50平米~280平米であること

 

新築されてから3年間、家屋の税額が1/2になる
認定長期優良住宅の減額
  • 購入した家が新築であること
  • 住宅の床面積が50平米~280平米であること
  • 耐久性・安全性等の住宅性能が一定基準を満たすと認定されていること

 

新築されてから5年間、家屋の税額が1/2になる

参照:総務省 | 地方税制度 | 固定資産税

方法その2:火災保険の比較・見直しを行う

火災保険は、家財保険に含まれることが多く、その内容まで確認していない人も多いようです。

何も考えずに火災保険に入ってしまうと以下のような状況に陥ることがあります。

  • 重複保険となり、無駄に保険金を払ってしまう
  • 補償内容を確認せずに別の保険にも加入してしまう

 

まず、重複保険とは同じ物件に対して保険を二重にかけている状態のことです。

火災保険は、被害額に対して保険金がもらえる仕組みです。

つまり、二重に保険に入っていても保険金が倍になることはありません。

また、火災保険の補償内容は以下のような損害もカバーしています。

  • 落雷
  • 風災
  • 水災
  • 水漏れ
  • 盗難

 

そのため、それぞれ別の保険に加入すると、保険料が無駄になってしまいます。

改めて、火災保険の比較・見直しを行いましょう。

方法その3:点検・メンテナンスはこまめに行う

メンテナンス代は業者に依頼すると高額となってしまうことがあります。

そのため、つい後回しにしてしまう方もいるでしょう。

しかし、メンテナンスを放置していると、後々重大な欠陥に繋がり、費用がより高くなってしまうこともあります。

日々の掃除などを通して家のメンテナンスを行っておくことは、費用を抑えるためにも重要なのです。

家のメンテナンスをしないとどうなる?

家のメンテナンスが面倒だからといって、放置し続けていると以下のような状況に陥ってしまいます。

  • 雨漏りや壁のひび割れ、歪みなどが生じる
  • 将来家を売却する場合、価格が下がる

 

日頃のメンテナンス不足が、後々大きな損害となることはよくあります。

これを機に、改めてメンテナンスについて理解しておきましょう。

ケースその1:雨漏りや壁のひび割れ、歪みなどが生じる

家のメンテナンスを怠ると、コケや雨漏りが発生し、内部の腐食を引き起こすことがあります。

これにより建物自体の強度が弱まり、ひび割れや歪みが生じることもあるのです。

また、建物の強度が低下すると、地震や強風などの自然災害に対して耐えられず、倒壊や損傷のリスクが高まります。

適切なメンテナンスを行うことで、これらの被害を防ぎ、建物の寿命を延ばせます。

ケースその2:将来家を売却する場合、価格が下がる

家のメンテナンスを怠ると、将来家を売却する際に価格が下がる可能性があります。

メンテナンスが行き届いていない家は、劣化や破損が進んでおり、買い手に不安を与えるからです。

また、新居に引っ越す前に修繕が必要になることもあります。

一般的に、]メンテナンスが適切に行われていない家は、[text style=”9″同じ条件の家に比べて10%以上の価格低下が見られる[/text]ことがあります。

メンテナンスの重要性を念頭に置くことが、将来の家の価値を維持するために重要です。

プロに家のメンテナンスを任せることで得られるメリット

日頃、自分で家のメンテナンスを行うことも重要ですが、時にはプロの業者に任せることも大切です。

プロの視点でないと見つからない問題点が浮き彫りになることはよくあります。

ここでは、プロに家のメンテナンスを任せるメリットについて解説していきます。

メリットその1:費用対効果が高い

リフォームのプロである業者に家のメンテナンスを任せることで、費用対効果が高まります。

なぜなら、プロには技術力があり、問題を早期発見・対処できるため、将来の大掛かりな修繕が必要になるリスクを減らすことにつながるためです。

また、プロが行うメンテナンスは品質が保証され、家の寿命が延びることで資産価値も維持されるため、長期的な視点で見ると費用対効果が高くなります。

メリットその2:作業効率が向上する

プロは豊富な知識・技術を持っており、迅速かつ正確な診断で適切な対策ができるため、メンテナンスの作業効率が向上します。

また、プロのアドバイスにより最適なメンテナンス方法が選択され、無駄な時間や手間を省けます。

これにより、家のメンテナンスがスムーズに進行し、家の寿命を延ばすことが可能になります。

家のメンテナンスを行う業者の選び方

最後に家のメンテナンスを依頼する業者の選び方について解説します。

  • 口コミや評価サイトなどを活用する
  • 実際に業者の施工実績を見る

 

一言に業者といっても、提供しているサービスの種類や質は異なります。

ここで解説している選び方を参考に、あなたに最適な業者を見つけてみましょう。

方法その1:口コミや評価サイトなどを活用する

口コミや評価サイトは必ず確認しましょう。

業者のホームページを確認すると、自社の良い面だけを紹介しているケースがほとんどです。

口コミサイトや評価サイトであれば、実際のユーザーの声を聞けるため、その業者の「本当の姿」をみられます。

リフォーム業者比較サイト「リフォスム」では、複数の業者の見積もりを一度に比較できます。

希望するリフォームの種類を選択するだけで、それぞれの業者の口コミや評価をみられるため、まずはリフォスムで検索をしてみましょう。

方法その2:実際に業者の施工実績を見る

業者の施工実績を見ることで、信頼性や技術力を確かめられます。

まず、業者のウェブサイトやパンフレットで施工事例をチェックし、完成度や使用材料の質を確認しましょう。

また、可能であれば実際に施工済みの現場を訪れて、仕上がりや耐久性を直接確かめることが望ましいです。

さらに、業者が提供する保証やアフターサービスも重要なポイントです。

長期保証や定期的な点検サービスがある業者は、技術力や信頼性が高いと言えます。

施工実績を見ることで、自分の家に適した業者を見つけやすくなるでしょう。

【まとめ】家のメンテナンスをする前に「リフォスム」で業者を比較しよう

家の定期的なメンテナンスは、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持するために重要です。

屋根、外壁、水道管設備、キッチン、トイレ・洗面所、浴室など、それぞれの箇所に適切なタイミングでメンテナンスを行いましょう。

メンテナンスを怠ると、建物の強度が低下したり、将来の売却価格が下がるリスクがあります。

プロに依頼することで、費用対効果が高く、作業効率が向上します。

また、業者選びには、口コミや評価サイトの活用や施工実績の確認が重要です。

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