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リフォームとリノベーションの違いとは?工事内容や費用、進め方を比較!
自宅を改修する方法として、「リノベーション」と「リフォーム」があります。これらは言葉は似ているものの、全く別物であるため、違いを理解しておかなければなりません。
自宅に合った環境で工事を行うことが大切であり、リフォームをすべきか、リノベーションをすべきかは状況によって異なります。そこでこの記事では、リフォームとリノベーションについて、工事内容や費用、業者、進め方などの観点から比較していきます。
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目次
リフォームとリノベーションの違いとは?
リフォームとリノベーションの違いは何なのでしょうか。まずは、それぞれの定義をはっきりとさせてみましょう。
一般社団法人 リノベーション協議会によると、「リフォーム」と「リノベーション」はそれぞれ以下のように定義されています。
「リフォーム」 … 原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処
「リノベーション」 … 機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修
平たく言えば、リフォームは家や設備の不具合を直したり新品に交換する部分的な工事、一方、リノベーションは家のデザイン性や機能性をアップさせる全体的な工事といった感じでしょうか。
とはいえ、上記のようなざっくりとした説明ではイメージが付きにくいかと思います。以下では工事内容/費用/業者/進め方のそれぞれにおける、リフォームとリノベーションの違いについて解説していきます。
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リフォームとリノベーションの「工事」の違い
工事内容におけるリフォームとリノベーションの違いは以下の通りです。
リフォーム | 家の一部分の修繕や設備の交換のみを行う |
---|---|
リノベーション | 家全体に施主のこだわりや趣向を取り入れた改良を行う |
リフォームの工事内容
リフォームは一般的に部分的な修繕や交換のことを言います。リフォームで行われる代表的な工事は「設備の交換」や「壁・床の張り替え」などです。
▼リフォームで行われる工事の具体例
- 古くなったキッチンを新品に交換する
- 色あせてきた壁紙を張り替える
- 剥がれてきた外壁を塗り替える
15~20年が経ち、交換や張り替えの時期が来た設備・内装の入れ替えはリフォームの定番といえます。その際、以前と大きく仕様や配置を変えることはせず、同じグレードのまま新品に交換することが多いです。
リノベーションの工事内容
一方、リノベーションは一般的に家全体の改修のことを言います。その際、施主の要望に合わせてデザインや間取りの変更も行われることが多いのも特徴です。
▼リノベーションで行われる工事の具体例
- 3DKを2LDに。広いリビングの家にする
- 2階を無くして吹き抜けに。天井の高い家にする
- 家全体をオール電化&断熱仕様のエコ住宅に
多くのリノベーションでは、あらかじめテーマやテイストを決めて、それに沿った家全体の内装や間取りの変更が行われます。
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なかでも、北欧風・カフェ風・和モダンテイストのリノベーションは根強い人気があります。
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リフォームとリノベーションの「費用」の違い
「費用」におけるリフォームとリノベーションの違いは以下の通りです。
リフォーム | やった工事の分だけ費用がかかる |
---|---|
リノベーション | あらかじめ自分で予算を決める |
リフォームの費用
リフォームはやりたい工事にかかる費用の足し算で総費用が決まるイメージです。主なリフォーム箇所と費用の目安は以下の通りです。
リフォーム箇所 | 費用の目安 |
---|---|
キッチン | 100~200万円 |
お風呂 | 80~150万円 |
トイレ | 30~60万円 |
洗面台 | 10~30万円 |
リビング・ダイニング | 100~200万円 |
外壁 | 100~150万円 |
屋根 | 60~100万円 |
例えば、リフォームしたい箇所が「キッチン」と「トイレ」である場合、上記の目安に照らすとリフォーム費用はおおよそ130万円~260万円だと想定できます。
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より正確な費用を知りたいときには、複数のリフォーム業者に見積もり依頼をするのがおすすめです。
リフォームにかかる費用について、より詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
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リノベーションの費用
リノベーションにかかる費用は、おおよそ300万円~2,000万円が目安とされています。しかし、これはあくまでも目安。リノベーションには誰にでも当てはまる費用相場のようなものはありません。というのも、リノベーションではあらかじめ自分で予算を決めて、その金額に合わせてプランニングをしてもらうという方法が一般的だからです。
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例えば、リノベーション会社に「予算は1,000万円です」と伝えれば、その予算内で収まるようにリノベーションプランを提案してもらえます。
とはいっても、何かしらの基準がないと予算を決めづらいという方も多いかと思います。
リノベーションの予算を決めるときの1つの基準となるものとして「平米単価」があります。平米単価とは床面積1㎡あたりにかかる工事費用のこと。リノベーションの平米単価は、デザイン・設計料を含めて10~20万円/㎡が目安とされています。
10万円/㎡の場合 | 普及品の素材や設備でリノベーションができる |
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20万円/㎡の場合 | 素材や設備にまでこだわったリノベーションができる |
リノベーションにかかる費用について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
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リフォームとリノベーションの「業者」の違い
リフォーム業者、リノベーション業者という名称には特に明確な決まりはありませんが、どちらを名乗っているかによって得意分野を推測することはできます。
リフォーム業者とリノベーション業者の違いは以下の通りです。
リフォーム業者 | 施工の品質やスピード、技術力に強みをもっていることが多い |
---|---|
リノベーション業者 | デザインや設計、提案力に強みをもっていることが多い |
リフォーム業者
リフォーム業者は施工の品質やスピード、技術力などに強みをもっていることが多い傾向です。特に、小規模な業者の場合は「水回りの施工品質がピカイチ」といったように、特定の領域を得意とする業者もあります。
家全体のデザインからまるっと任せるといった漠然とした依頼には不向きですが、やりたい工事がはっきりしている方は、その領域を専門とするリフォーム業者を探してみるのも良いでしょう。
リノベーション業者
リノベーション業者はデザインや設計、提案力に強みがあることが多い傾向です。
基本的に家全体の改修が専門で、「お風呂だけ交換したい」といった単品のリフォームには対応していません。また、大規模な会社の場合、設計やデザインまでは自社で行い、施工は協力会社に任せるという方法を取っていることも。
なんとなく「こういう家にしたい」というイメージがあるものの、具体的にどういった工事が必要かわからないという方は、リノベーション業者に相談してみるのが良いでしょう。
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リフォームとリノベーションの「進め方」の違い
リフォームとリノベーションでは打ち合わせや工事の進め方、期間もやや異なります。
リフォーム | ほぼすべてを業者に一任する。 |
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リノベーション業者 | 施主と業者が協力して理想の家を作る。 |
リフォームの進め方
リフォームの進め方は、ほとんどすべてを業者に一任する「請負型」が基本です。もちろん、カタログから製品を選んだりといったことは自身で行いますが、工事内容と金額に合意した後は施主がすることはありません。
特別こだわりはないので、できるだけ業者におまかせしたいという方はリフォームが適しているでしょう。
施工期間は1~2か所のリフォームであれば、1日から長くても2週間程度の短期となります。
リノベーションの進め方
リノベーションの進め方は、施主と業者が協力して理想の家を作る「共同プロジェクト型」が基本です。業者に丸投げすることはできず、施主側にも主体的な関わりが求められます。
もちろん、設計書の作成や施工自体はプロが行いますが、それらはすべて施主の意見をもとに作成・実施されるため、自分なりの理想の住まい像や実現したいことがある方に向いているといえます。
また、リノベーションは「中古住宅を購入して、事前にリノベーションをしてから住み始める」という進め方も一般的になってきています。その場合、物件探しからリノベ会社に手伝ってもらいつつ進めることも可能です。このように物件探しからリノベーションするまでのすべてを1つのリノベ会社と一緒に進める方法を「ワンストップリノベーション」と言います。相談窓口をなるべく少なくしたい方におすすめのリノベーション方法です。
なお、リノベーションの施工期間は、打ち合わせを含めて最低2か月以上の長期が基本となります。
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自分にあった方法で理想の住まいを実現
本記事では、リフォームとリノベーションの違いについて、工事内容や費用、業者、進め方などの点から比較しました。それぞれに一長一短があるため、自分の実現したいことや理想の住まい像に合わせた改修方法を選ぶことが大切です。
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