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ZEH支援事業とは?補助金の条件・金額・申請方法をやさしく解説

ZEH(ゼッチ)支援事業とは?

ZEH支援事業とは、ゼロエネルギー住宅(ZEH)の普及を促進するために経産省と環境省が協同で実施している補助金制度です。

本記事では、ZEH支援事業の補助金が受け取れる対象者、住宅の条件、受け取れる金額、補助金の申請方法などを、わかりやすく解説しています。

本記事を最後まで読めば、自分がZEH支援事業の補助金を受け取れるかどうかや、受け取るまでにやることのイメージがつくようになります。
ぜひ参考にしてみてください。

「現在申請できるリフォーム補助金」については、下記の記事もご覧ください。

【関連記事】
>>リフォームで使える補助金制度一覧

目次

ZEH支援事業とは?

ZEH(ゼッチ)支援事業とは、省エネルギー性に優れた住宅の新築等に対して支給される補助金制度です。
ZEHの基準を満たすには、屋根や外壁の断熱性の高さ、冷暖房や換気・給湯設備の消費電力の少なさ、太陽光発電などの創エネ・省エネ設備の有無などが問われます。

ZEH事業では、住宅の断熱性や消費電力が基準を満たす場合に定額で55万円~100万円が支給されます。
さらに、住宅に蓄電システム等の設備を導入する場合は機器により追加で12万円~90万円の交付を受けることが可能です。

令和5年度のZEH支援事業の予算は約54億円で、年度内に約5,000~6,000件に補助金支給を行う想定がされています。

温暖化が進む昨今、夏場に過ごしやすく光熱費も安く済む家を希望する方にとっては、まさにうってつけの補助金制度と言えるでしょう。

そもそもZEHとは?

ZEHとは
ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」で、断熱性の高い外皮と高効率な設備により、省エネ基準比にして20%以上を実現した住宅のこと。住宅が発電所から供給されて消費するエネルギーと、住宅の創エネ設備で発電したエネルギーの収支をゼロにすることを目指します。

ZEH支援事業の対象者

対象者のPoint

  • 新築住宅を建築・購入する個人が対象

ZEH支援事業の補助金交付を受けられるのは、新築の注文戸建住宅の建築主か、新築の建売戸建て住宅の購入予定者のみです。
中古住宅の購入者や、既存住宅のリフォーム者は令和5年度の制度では対象外のためご注意ください。

加えて、「暴力団等に該当しないこと」「政府推進の『COOL CHOICE』活動に賛同すること」「国およびJ-グリーン・リンケージ倶楽部への個人情報の提供に同意すること」も条件に設定されています。

ZEH支援事業の対象住宅

ZEH支援事業の補助対象となる住宅は、以下の条件を満たす必要があります。

  • 申請者が常時居住する住宅であること。
  • 専用住宅であること(併用店舗等の場合は条件付きで可)。
  • 賃貸住宅・集合住宅ではないこと。
  • 住宅の敷地が「土砂災害特別警戒区域」に掛かっていないこと。
  • 建売住宅の場合、一度も登記されたことがなく、交付決定日より前に支払いや引き渡しを終えていないこと。
  • 「ZEH」または「ZEH+」の要件を満たす住宅であること。

最後の項目の「ZEH」「ZEH+」の要件を解説します。

①ZEH

戸建住宅におけるZEH(Nearly ZEH、ZEH Oriented含む)の要件は以下のとおりです。

  • 再生可能エネルギーを除き、一次エネルギー消費量を基準から20%以上削減した住宅であること。
  • 再生可能エネルギー設備を導入していること。
  • 再生可能エネルギーを含み、一次エネルギー消費量を基準から100%以上削減した住宅であること。
  • ZEH強化外皮基準を満たしていること。

「一次エネルギー」とは、暖房設備・換気設備・照明設備・給湯設備・その他設備のエネルギー使用量の合計を指します。


住宅の内壁・床・外壁・屋根の開口部などを通じて外に放出される熱量(平均熱貫流率)が、地域別に定められた基準値以下であること。基準値は以下の通り。

0.4以下:1・2地域(旭川・札幌)
0.5以下:3地域(盛岡)
0.6以下:4・5・6・7 地域(仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・宮崎)

②ZEH+

戸建住宅におけるZEH+(Nearly ZEH+含む)の要件は以下のとおりです。

  • ZEH基準を全て満たしていること。
  • 一次エネルギー消費量をさらにさらに25%以上削減した住宅であること。
  • 外皮性能のさらなる強化。

「一次エネルギー」とは、暖房設備・換気設備・照明設備・給湯設備・その他設備のエネルギー使用量の合計を指します。


住宅の内壁・床・外壁・屋根の開口部などを通じて外に放出される熱量(平均熱貫流率)が、地域別に定められた基準値以下であること。基準値は以下の通り。

0.3以下:1・2地域(北海道)
0.4以下:3・4・5地域(茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県の一部)
0.5以下:6・7 地域(大分県の一部、宮崎県、鹿児島県)

ZEH支援事業の補助金額

ZEH支援事業の補助金額は、住宅に対して支給される額と、追加設備を導入する場合に加算される額の2つを合計したものとなります。

①住宅に対する補助金額

住宅の種別 補助金額
ZEH 1戸あたり定額55万円
ZEH+ 1戸あたり定額100万円

住宅がZEHの要件を満たす場合、地域や建物の大きさによらず[text style=”15″]定額55万円が補助金として交付されます。
ZEH+の基準を満たす場合は、定額100万円が交付されます。

②追加設備等に対する加算額

補助対象住宅に指定された蓄電システム等を導入する場合、設備に応じた補助金が加算されます。
設備と補助金額は以下のとおりです。

設備の種別 補助金額
蓄電システム 以下の①②③のうち最も低い額の補助金を加算
 ①初期実効容量 1kWhあたり2万円
 ②蓄電システムの補助対象経費の3分の1
 ③20万円
直交集成板(CLT) 一戸あたり定額90万円
地中熱ヒートポンプ・システム 一戸あたり定額90万円
PVTシステム
(太陽光発電パネルと太陽熱集熱器が一体となったもの)
【液体式】
パネル面積 5㎡以上8㎡未満 65万円
パネル面積 8㎡以上 80万円
【空気式】
パネル面積 22㎡以上 90万円
液体集熱式太陽熱利用システム パネル面積 4㎡以上6㎡未満 12万円
パネル面積 6㎡以上 15万円
計算例

  • 例えば、「ZEH」基準の住宅を新築し、住宅に地中熱ヒートポンプ・システムを導入した場合は、「55万円+90万円」で補助金額は135万円となります。

ZEH支援事業の申請期間

本年度のZEH支援事業の公募期間(受付期間)は、2023年4月28日(金)から2023年11月10日(金)までです。
受付は予算の範囲内で先着順です。

二次公募も予定されており、期間は2023年11月20日から2024年1月9日(予定)となっています。
詳細は、2023年10月下旬頃にZEH支援事業の公式サイトで告知されます。

ZEH支援事業の申請方法

ZEH支援事業はインターネットで申請をすることが特徴です。
本章では、申請時に登録するポータルサイトや、あらかじめ用意すべき書類などを整理して案内します。

登録方法

申請にあたり、まずはポータルサイトへのユーザー登録が必要になります。

  1. ZEHポータルにアクセス
  2. メールアドレスを登録
  3. 届いたメールにあるID・初回パスワードでログイン
  4. パスワードを変更

ユーザー登録のくわしい手順はZEHポータル・マニュアル<ユーザー登録編>を参照ください。

必要書類

交付申請では、以下の書類をZEHポータルにアップロードする必要があります。
あらかじめ用意のうえ、PDF化・JPG化を済ませておくことをおすすめします。

  • 配置図
  • 本人確認書類
  • 敷地求積図
  • 平面図
  • 立面図(四面)
  • 登記事項証明書
  • 地積測量図、公図
  • 都市計画図等
  • 敷地写真 など

入力事項

以下の内容は、ZEHポータルに入力することにより申請します。

  • 交付申請
  • 事業概要
  • 交付申請額算出表
  • 誓約書
  • 都市部狭小地の概要
  • 追加設備等の明細

交付申請のくわしい手順はZEHポータル・マニュアル<交付申請編>を参照ください。

手続代行について

申請は第三者に依頼することができます
ハウスメーカーや建売業者が申請代行を受け付けていたり、有資格者の「ZEHビルダー/プランナー」が手続きを請け負うっていることがあります。

プロに任せることができれば手間が少なくなるうえ、難しい操作をせずにすみ安心です。
申請をお考えの方は、住宅の取引業者や施工業者に相談してみると、引き受けてもらえる場合があるでしょう。

申請は着工や売買契約の前に!

ZEH支援事業の申請は、住宅建築の着工や、建売住宅の売買契約よりも前に行う必要があります。先に契約や料金払い込みをしてしまうと補助の対象外となりますので、ご注意ください。

まとめ:省エネ性の高い住宅を新築するなら申請を!

以上、経産省と環境省の実施する「ZEH支援事業」の補助金を受け取れる条件や金額、必要な準備等についてお伝えしてきました。

非常に専門性の高い分野ですので、頭を悩ませながら読んだ方もいるのではないでしょうか。

光熱費にも環境にも優しいゼロエネルギー住宅は、設備や契約方法が種類や企業ごとに異なりますので、契約書類を揃えて補助金を申請するまでが大変ですよね。
補助金を上手く活用し、効率的に環境に特化した工事が出来る業者と契約を考えていきましょう。

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