MENU

リフォームする箇所を選ぶ

受付時間 10:00〜19:00 (土日祝もOK)

フラット35リノベとは?利用条件や金利の引き下げ幅、手続きの流れを解説!

フラット35リノベ - 条件・金利・手続き -

中古住宅の購入と同時にリフォームを行う場合や、リフォーム済み中古物件を購入する際、「フラット35リノベ」を利用することで、住宅ローンの借入金利を引き下げられる可能性があります

本記事では、フラット35リノベの利用条件や金利の引き下げ年数・引き下げ幅、手続きの流れについて解説します。

目次

フラット35リノベとは

中古住宅の購入と一緒にリフォームをすることで、フラット35の金利を引き下げてもらえる制度です。

大きく2通りのシチュエーションで使うことができます。

①中古住宅を買ったあとに、自分でリフォームをする場合
②住宅事業者によってリフォーム済みの中古住宅を買う場合

中古戸建てや中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションをしてから入居しようとお考えの方や、リフォーム・リノベーション済み物件の購入を検討している方は、フラット35リノベを利用することでよりお得に住み替えができるかもしれません

以下で、フラット35リノベの利用条件に当てはまるかどうかをご確認ください。

フラット35リノベを使うための条件は?

主に「工事費が一定以上の金額であること」と「リフォーム後の住宅性能が一定以上の水準であること」の2つが条件となります。

プラン 工事費 住宅性能
金利Aプラン 300万円以上 後述
金利Bプラン 200万円以上

金利Aプランの住宅性能の要件

リフォーム後に①~④の内のいずれかの条件を満たす住宅になることが、フラット35リノベの金利Aプランを利用するための条件です。

省エネルギー性 ①断熱等性能等級4の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級6の住宅
②断熱等性能等級5以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
耐震性 ③耐震等級2以上の住宅
④免震建築物
バリアフリー性 ⑤高齢者等配慮対策等級3以上の住宅
耐久性・可変性 ⑥長期優良住宅
⑦劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅

①②断熱等性能等級・一次エネルギー消費量等級ともに一定以上である住宅

外壁や屋根、窓等の断熱化リフォームを行って、一定以上、外気温の影響を受けにくいと認められた住宅
かつ、
省エネ性の高い給湯器やエアコン、LED照明、節水型設備などを使って、一定以上、年間のエネルギー消費量が少ないと認められた住宅のこと。

③耐震等級2の住宅

屋根の軽量化や金物での補強、耐力壁を入れるといった工事を行い、一定以上、地震に強いと認められた住宅のこと。

④免震建築物

ダンパーなどの免震装置の設置により、地震の揺れが建物に伝わりにくい設計がされた建物のこと。

⑤高齢者等配慮対策等級3以上の住宅

手すりの設置や出入口の段差解消、階段の安全対策などの工事を行い、一定以上、高齢者や心身に障害のある方にとって住みやすいと認められた住宅のこと。

⑥長期優良住宅

省エネ性や防災性、子育てのしやすさといった様々な面で性能が高い、あるいは環境が整っていると認められた住宅のこと。

⑦劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅

基礎や床下の湿気対策などを行い、約75〜90年間は大規模なリフォームが不要と認められた住宅
かつ、
掃除口や点検口の設置などによって、水道管やガス管の維持管理がしやすくなる対策がされた住宅のこと。

金利Bプランの住宅性能の要件

次のいずれかのリフォームを行うことが、フラット35リノベの金利Bプランを利用するための条件です。

省エネルギー性 ①断熱材の追加工事
②断熱性の高い開口部への交換工事
③高効率空調機・高効率給湯器・太陽光発電設備等の設置工事 など
耐震性 ④壁・筋かい等の設置工事 など
バリアフリー性 ⑤手すりの設置工事
⑥通路または出入口の幅員拡張工事
⑦バリアフリートイレまたは浴室への交換工事 など
耐久性・可変性 ⑧床材の交換工事
⑨屋根・外壁の塗装・防水工事
⑩天井・内壁等の壁紙等の交換工事 など

①断熱材の追加工事

住宅の壁の中や床下・天井裏に断熱材を入れて、外気温の影響を受けにくくするような工事のことです。

②断熱性の高い開口部への交換工事

外気温の影響を受けにくい玄関ドアや、二重窓・樹脂製のサッシへの交換などが当てはまります。

③高効率空調機・高効率給湯器・太陽光発電設備等の設置工事

省エネ性の高い最新のエアコン、エコキュートなどの給湯器、ソーラーパネルなどが当てはまります。

④壁・筋かい等の設置工事 など

壁を増やしたり、柱と柱の間に斜めの木材を追加することで耐震性を高めるような工事です。

⑤手すりの設置工事

門から玄関ドアまでのアプローチや、廊下、トイレの中など、室内外を問わず手すりを取り付ける工事が当てはまります。

⑥通路または出入口の幅員拡張工事

車いすでもスムーズに通行できる廊下・出入り口の幅を確保する工事です。

⑦バリアフリートイレまたは浴室への交換工事

補高便座やフチが低いバスタブへの交換、介助スペースの確保などが当てはまります。

⑧床材の交換工事

劣化した床材を張り替える工事が当てはまります。

⑨屋根・外壁の塗装・防水工事

劣化・ひび割れした屋根や外壁に塗装をしたり、液状の防水材を重ね塗りして防水性を高める工事が充てマります。

⑩天井・内壁等の壁紙等の交換工事

室内の天井や壁のビニールクロスや布クロスなどを張り替える工事が当てはまります。

フラット35リノベでどのくらい金利が引き下がる?

フラット35リノベを利用した場合の、金利引き下げ期間と引き下げ幅は以下の通りです。

プラン 金利引き下げ期間 金利引き下げ幅
金利Aプラン 当初10年間 年0.5%
金利Bプラン 当初10年間 年0.25%

引き下げ期間はプランA,Bともに当初10年間。引き下げ幅がプランAは年0.5%、プランBが年0.25%ととなっています。

返済額のシミュレーション

フラット35リノベを利用した場合、通常のフラット35のみを利用するのと比べてどのくらい返済額が変わるのでしょうか。
フラット35のHPで提供されているシミュレーターを使って、試算してみましょう。

試算の条件

  • 借入額:3,000万円
  • 返済期間:35年
  • 通常のフラット35の金利:年1.91%
  • 返済方法:元利均等

▼試算の結果

プラン 金利 月々の返済額 総返済額
フラット35リノベ
金利Aプラン
当初10年間:1.41%
11~35年目:1.91%
当初10年間:9.1万円
11~35年目:9.6万円
3,966万円
フラット35リノベ
金利Bプラン
当初10年間:
11~35年目:
当初10年間:9.5万円
11~35年目:9.7万円
4,041万円
通常のフラット35 全期間:1.91% 全期間:9.8万円 4,116万円

それぞれの総返済額だけを抜き出すと、以下の通りです。

  • フラット35リノベ(金利Aプラン):3,966万円
  • フラット35リノベ(金利Bプラン):4,041万円
  • 通常のフラット35:4,116万円

 

通常のフラット35だけの場合の総返済額と比べると、金利Aプランだと150万円、金利Bプランだと75万円それぞれ安くなる結果となりました。

フラット35リノベの手続きの流れ

実際にフラット35リノベを利用して、ローンの手続きや住宅購入・リフォームをする流れをご説明します。

中古住宅を購入後に自分でリフォームをする場合

まずは、購入した中古戸建て・マンションに対して、フラット35リノベを使って自分でリフォームをする場合の一連の流れをご紹介します。

フラット35リノベを利用して、中古住宅購入ならびにリフォームを行う流れ

①借入申込み・審査

銀行等でフラット35リノベの借入申込み、ならびに審査を受けます。審査結果が出るまでには、おおよそ2週間ほどを見込んでおくと良いでしょう。

②住宅性能の事前調査

リフォーム工事前の住宅の性能を確認するために、リフォーム・リノベーション業者による事前調査が行われます。

③中古住宅の代金の支払い

中古住宅購入の決済をします。この段階では、フラット35リノベの融資はまだ行われませんが、必要に応じてつなぎ融資を受けることができます。

④リフォーム工事

購入した中古住宅に対してリフォーム工事が行われます。

⑤住宅性能の事後検査

リフォーム工事後の住宅性能を検査し、業者によりフラット35リノベ用の「適合証明書」を作成してもらいます。

⑥フラット35リノベの融資実行

必要書類を提出したらいよいよ融資実行、つまり借入金が振り込まれます。このタイミングでリフォーム工事の代金の支払いも行います。なお、つなぎ融資を受けた場合も、このタイミングでの返済となります。

⑦入居

諸々の手続きを済ませ、住み替え完了です。

住宅事業者によってリフォーム済みの中古住宅を購入する場合

リフォーム済み物件の購入に対してフラット35リノベを利用する場合の流れは以下の通りです。
住宅購入やリフォーム工事、住宅性能の検査などは既に住宅事業者が行っているため、前述の②~⑤の手順は省かれます。

フラット35リノベを利用して、リフォーム済み中古住宅を購入する流れ

①借入申込み・審査

銀行等でフラット35リノベの借入申込み、ならびに審査を受けます。

②フラット35リノベの融資実行

借入金が振り込まれたら、中古住宅の購入決済もこのタイミングで行います。

③入居

諸々の手続きを終えて、入居となります。

フラット35リノベを活用して損のない住み替えを

以上、フラット35リノベの利用条件や金利の引き下げ幅、手続きの流れについて解説しました。

  • フラット35リノベとは、中古住宅の購入と一緒にリフォームをすることで、フラット35の金利を引き下げてもらえる制度
  • フラット35リノベの利用条件は、「工事費200万円以上」「住宅性能が一定以上」など
  • フラット35リノベによって当初10年間、年0.25%~0.5%の金利が引き下がる

 

なお、リフォーム・リノベーション業者がまだ見つかっていない場合には、優良業者紹介サービスリフォスムもぜひご利用ください。入力いただいた内容に合わせたリフォスム加盟業者をご紹介させていただきます。

目次