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キッチンの壁紙を張り替える費用は?種類や選び方、リフォーム時期も解説!

キッチンは油はねや水はね、調味料の付着など壁紙の汚れが激しい場所です。さらに、湿気や日当たりによってさらに劣化が加速することも。汚れや日焼け、すき間といった症状が出ているようでしたら、壁紙の張り替えを検討するのも良いでしょう。
この記事では、キッチン壁紙の張り替え時期やリフォーム費用の目安、壁紙の種類や選び方について解説します。
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目次
キッチン壁紙の張り替え時期
前回の張り替えから10年以上が経過している場合には、キッチンの壁紙の張り替えを検討してください。壁紙の耐用年数は一般的に10年前後が目安。15年以上もつタイルやパネルと比べて劣化が早いため、比較的短いスパンでも張り替えが必要です。さらにキッチンでの使用となると、5年ほどで張替えが必要となる場合もあります。
キッチンの壁紙に見られる主な劣化症状は以下の通りです。
・汚れ:油汚れや調味料跳ねなどの汚れが定着し、黒ずみやシミとして蓄積していきます。
・日焼け:キッチンに窓がある場合には、壁紙が太陽光にさらされるうちに色がくすんできたり、黄ばみが見られるようになってきます。
・すき間:壁紙は空気が乾燥していると縮み、湿気があると膨張します。これを繰り返しているうちに、壁紙がずれて端っこや継ぎ目にすき間ができてしまうことがあります。
以上のような劣化症状が見られる場合には、使用年数を問わず一度張り替えを検討することをおすすめします。
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キッチン壁紙を張り替える費用
キッチンの壁紙を張り替える費用の目安は以下の通りです。
- 標準的な広さのキッチン(4畳半ほど)の場合:3万円~5万円
- 広めのキッチン(6畳ほど)の場合:4万円~7万円
1㎡あたりの単価でいうと以下が目安となります。
壁紙のグレード | 張り替え費用 |
---|---|
スタンダード | 800円~1,200円/㎡ |
ハイグレード | 1,300円~1,600円/㎡ |
キッチンの壁紙を張り替える費用の内訳は、材料費+施工代+諸経費(出張費、処分費など)の3つで構成されます。このうち材料費と諸経費の2つは工夫次第で費用を節約することが可能です。
材料費を節約する方法は、安価な壁紙を採用することです。無地や白などシンプルなデザインのものや、最低限の機能性にしぼられた壁紙は、比較的安価な傾向にあります。材質でいうと、布製・紙製の壁紙よりもビニール製の壁紙の方が費用を抑えやすいです。
諸経費を節約するには以下のような方法があります。
- 剥がした壁紙を自分で処分する
- 調理器具や後付けの収納棚をあらかじめどけておく
壁紙はハサミやカッターで小さくカットすれば、通常のゴミとして自治体に回収してもらうことができます。通常は剥がした壁紙の処分費がかかりますが、自身でもらい受ければ費用の節約が可能です。
また、大型の収納棚などを一時的にどかしてもらうには追加費用がかかる場合も。前もってキッチン周辺を片付けておけば、その分の費用を節約できる他、工期を短縮できる可能性もあります。
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キッチン壁紙の種類と特徴
キッチンの壁紙は主に以下の3種類が選択肢となります。
- ビニールの壁紙
- 布の壁紙
- 紙の壁紙
順に特徴を解説します。
ビニールの壁紙
- 張り替え費用:800円~1,600円/㎡
ビニール壁紙は機能性が高く、かつ比較的安価なこともあり、住宅全般でもっとも一般的な壁紙です。汚れが染み込みにくく、水拭きでのお手入れが可能なためキッチン回りの壁紙としてもおすすめできます。
ただし、ビニール製のため湿気の調節ができないことには注意が必要です。布・紙の壁紙には湿気を吸ったり放出したりする「調湿作用」というものがありますが、ビニールの壁紙はその働きをしません。
そのため、家全体でビニールの壁紙を使用しており、なおかつ十分な換気がされていないと、シックハウス症候群の原因にもなると言われています。とはいえ、十分な換気さえされていれば基本的にはデメリットの少ない壁紙です。
布の壁紙
- 張り替え費用:1,500円~2,500円/㎡
布の壁紙は丈夫で破けにくいことが特徴です。さらに、ビニールの壁紙よりも質感が高く、高級感があることも魅力といえます。先述した調湿作用があるため、シックハウス症候群の心配もありません。
布の材質はポリエステルなどの合成繊維が主流です。他に、やや値は張りますが、絹や麻を使った壁紙もあります。ただし、天然素材は湿度による収縮が激しいため、綺麗に張っても時間が経つにつれて継ぎ目が目立ってきやすいことには注意が必要です。
紙の壁紙
- 張り替え費用:1,500円~2,500円/㎡
紙の壁紙は大きく2つに分けられます。
1つは古紙や木材から抽出したパルプを原料とする「洋紙の壁紙」。きめが細かく表面が滑らかなため、柄が綺麗に印刷できます。そのため、デザインのバリエーションが多く、様々なパターンから選べることが魅力です。
もう1つは、コウゾやミツマタといった木の皮を原料とする「和紙の壁紙」です。和紙は洋紙と比べて繊維が長く残っています。そのため表面に自然な凹凸があり、独特の風合いが楽しめる他、強度が高いことも特徴です。
紙の壁紙はビニールや布の壁紙と比べて、施工費用が高くなる傾向があります。薄くてデリケートな材質のため、下地処理が甘いと壁の凹凸が浮き出てきやすく施工難易度が高いのです。
また、紙であるため水や油に弱いことも把握しておく必要があります。汚れやシミが付くと落としづらく、残ってしまう可能性が高いです。毎日のマメな掃除が苦にならない方や、頻繁に張り替えるつもりの方であれば良いのですが、基本的にはキッチンの壁紙としては不向きな材質だと言えます。
デメリットを把握したうえで、それでも質感の高さや環境への配慮といったメリットが勝る方におすすめの壁紙です。
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キッチン壁紙の選び方
キッチンの壁紙を選ぶ際には、以下の3つの点について考えてみると良いでしょう。
- 防火対策のされた壁紙を選ぶ
- 機能性の高い壁紙を選ぶ
- 必ず実物を見てから選ぶ
それぞれの観点について説明します。
防火対策のされた壁紙を選ぶ
キッチンは火を使う場所である都合上「準不燃」以上の認定がされた壁紙を使用することが、建築基準法で定められています。カタログ等を参照の上、準不燃の記載がある製品の中から壁紙を選ぶようにしてください。
IHヒーターではなく、ガスコンロを使用している場合には「不燃」だとなお良いです。不燃認定された壁紙は、燃えにくいことはもちろん、高温にさらされても変色・劣化しにくいという特徴があります。コンロ回りだけでも不燃壁紙を使用するのがおすすめです。
機能性の高い壁紙を選ぶ

サンゲツのルームエアー
キッチンは油や水などが跳ねやすい場所です。よって、汚れ防止には配慮した方が良いでしょう。例えば、表面が樹脂でコーティングされたものや、フィルムでラミネートされた壁紙などがあります。
また、調理や生ごみの臭い対策も必要です。一例として、サンゲツのルームエアーという壁紙は、生ごみなどの生活臭やホルムアルデヒドといった有害物質を吸着し、分解まで行ってくれます。
必ず実物を見てから選ぶ
スマホやパソコンを通して壁紙のサンプルを見るのと、実物を見るのとでは印象が変わる場合があります。サンプルを取り寄せたり、ショールームに足を運ぶなどして、必ず実物を確認するようにしてください。自然光の入り方や照明の当たり具合によっても、色味や質感が変わって見えることがあります。なるべくご自宅のキッチンに近い環境でみられると、なお良いでしょう。
また、「面積効果」にも注意が必要です。面積効果とは、同じ色でも面積によって色が明るく、あるいは暗く見える現象のこと。具体的には、以下のような傾向があります。
- 明るい色は面積が大きくなるほど、より明るく見える
- 暗い色は面積が大きくなるほど、より暗く見える
小さな色サンプルだけでなく、なるべく実物大に近いサンプルで壁紙の色を確認できると良いでしょう。国内メーカーであれば各地にショールームがある他、定期的に展示会なども開催されているため、リフォーム前に一度実物を確認してほしいと思います。
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まとめ
以上、キッチンの壁紙を張り替える時期やリフォーム費用、壁紙の種類や選び方について解説しました。あらためて振り返ると以下の通りです。
記事のまとめ
- キッチンの壁紙の耐用年数は5年~10年
- 張り替え費用は3万円~7万円が目安
- 選べる壁紙は「ビニール」「布」「紙」の3種類
- 機能性の高さならビニール壁紙
- 布・紙の壁紙は質感の高さが魅力
なお、キッチンの壁紙張替えを依頼する業者をまだ決めていないようでしたら、優良リフォーム業者紹介サービスのリフォスムもぜひご活用ください。お手持ちのスマホで複数の業者から相見積もりを取れるほか、業者選びに関しても当社オペレーターがお手伝いいたします。