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お風呂の床だけリフォームできる? メリットや費用相場を詳しく解説

「お風呂の床が冷たい…」「滑りそうで危ない…」など、お風呂の床に対して不満を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと寒さや安全面を解決するために、お風呂の床だけをリフォームするのはコスト面においても賢い手段と言えるでしょう。
しかし、お風呂の床のリフォームの場合でも、作業内容や使用するものによって費用は変動します。
本章ではお風呂の床をリフォームするメリットや、リフォームの方法・費用相場を詳しく解説して行きますのでぜひお役立てください。
Point
- お風呂の床をリフォームする際の費用相場は、工事内容によって3万~40万円と大きく異なる
- お風呂の床をリフォームする方法は「床シート」「補修」「塗装」「張り替え」の4種類
- お風呂の床リフォームを節約するためには、リフォーム業者選びは重要。介護保険の助成金を受けることも
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目次
お風呂の床だけリフォームできる?
結論から言うと、お風呂の床だけリフォームすることは可能です。
ただし、タイル張りの浴室とユニットバスでは、対応できるリフォーム方法が異なります。
特にユニットバスの場合、浴室床シートの重ね張りや塗装が選択肢となります。床だけを張り替えることは難しく、ユニットバス全体を交換する必要があります。
お風呂の床だけリフォームする方法の可否に関しては、以下の表をご参照ください。
ユニットバス | タイル張り浴室 | |
---|---|---|
床の部分補修 | 〇 | 〇 |
床の塗装 | 〇 | ✖ |
床の重ね張り | 〇 | 〇 |
床の張り替え | ✖ | 〇 |
>>タイル張り浴室のリフォーム方法
>>ユニットバスの交換費用とポイント
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お風呂の床をリフォームするメリット
お風呂の床だけをリフォームするメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。
◆お風呂の床をリフォームするメリット◆
- 床の冷たさを解消できる
- 風呂の床が滑りにくくなる
- お風呂全体のリフォームよりも費用が格安
浴槽や壁などに劣化が見られない場合、お風呂の床だけをリフォームするのは賢い手段であると言えます。それぞれについて、詳しく解説して行きます。
床の冷たさを解消できる
保湿性が高いものや、断熱材を使用した床に貼り替えることで、床の冷たさを解消できます。
特に冬場は床が冷たくなって不快な思いをすることも多いでしょう。単に冷たさによる不快感を解消するだけではなく、床の冷たさからくるリスクを軽減できる点もメリットのひとつです。
例えば、浴室全体は温まっていても、お風呂の床が冷たいと、温度差によってヒートショックを引き起こすことも少なくありません。
ヒートショックのリスクを軽減し、安全なお風呂にするためにもお風呂の床リフォームは有効な手段です。
風呂の床が滑りにくくなる
お風呂の床を滑りにくい床材にリフォームすることで、風呂場での転倒によるけがのリスクも軽減できます。
床材によっては乾きやすいために滑りにくくなるものもあり、カビやサビなどを防ぎ、メンテナンスが楽になるという付随効果もあります。
なお、滑りにくい床材への変更や入浴介助といったバリアフリー目的でリフォームする場合、介護保険の住宅改修といった助成金を受けられる可能性があります。
お風呂全体のリフォームよりも費用が格安
浴室の状態にもよりますがお風呂の床だけのリフォームであれば、比較的安価な費用で済ませることができます。
お風呂の全体のリフォームの60~120万円かかることも珍しくありません。床だけのリフォームであれば10万円で済んでしまうことも多いです。
決して安い金額とは言えませんが、日常的に降りかかる寒さや危険性から解放されると考えるならば、賢い選択のひとつとして挙げることができるでしょう。
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お風呂の床をリフォームする費用相場
お風呂の床に対して行うリフォームには様々な種類があります。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
浴室床シートを使う | 4~10万円 |
風呂の床を修理する | 3~6万円 |
ユニットバスの床を塗装する | 20~40万円 |
お風呂の床のリフォームにかかる費用相場について、詳しく解説していきます。
浴室床シートを使う場合:4~10万円

現在の浴室の床にシートを貼ってリフォームする方法は、材料費や作業工賃を含めて4~10万円程度で済むことが多いです。
浴室床シートは通販サイト等でも販売されています。作業自体はシンプルでそれほど費用はかかりませんが、使用する床シートの材質によって費用が変動しやすい点には注意しましょう。
材質ごとにコストが違うだけではなく、特徴も異なります。材質ごとの特徴と金額の両方を確認して、予算とリフォームの理想をすり合わせて選ぶ必要があります。
風呂の床を修理する場合:3~6万円

お風呂の床を修理するリフォームの場合は、費用相場は3~6万円程度です。床の修理費用は「劣化の程度」によって変動します。
修理の方法はシートの貼り替えと、補修後に塗装・コーティングをするやり方が主流です。
補修をして塗装をする場合は、床のひび割れや劣化具合によって金額が上下します。また、シートの貼り替えではなく、床材そのものを貼り替える場合は、作業が大掛かりになるため、10万円以上かかることも少なくありません。
床材によっても費用は変わり、高級な材質で全面的に貼り替える場合は、20~40万円程度かかってしまうこともあります。
ユニットバスの床を塗装する場合:20~40万円

ユニットバスの塗装では20~40万円程度の費用がかかることが多く、コスト負担が大きいことは頭に入れておきましょう。
補修・コーティングも行うためひび割れや傷などをきれいに直し、新品同様の状態に戻すことも可能です。
構造上ユニットバスの床だけ張り替えることはできません。劣化があまりにも激しかったり、全面的にデザインを変更する場合は、ユニットバス全体を交換しなければいけません。
現状の床をきれいにしたいだけなら、塗装によるお風呂リフォームも検討しましょう。
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お風呂の床リフォーム費用を節約する方法
リフォームの内容次第では高額な費用がかかってしまうこともありますが、工夫次第で費用の削減は可能です。
- 複数のリフォーム業者から見積もりを取る
- 介護保険の住宅改修を使用する
これら2つのポイントを意識して、費用の削減を目指しましょう。
複数のリフォーム業者から見積もりを取る
お風呂の床をリフォームする際には、リフォーム業者から相見積もり取り、金額や内容を比較しましょう。
リフォーム業者によって費用は異なり、設定している作業工賃や床材の仕入れ値などの違いで大きな差が出ます。安価すぎる見積もりは、理想とする仕上がりにならないこともあります。
見積もりを比較する際には、金額のチェックだけではなく、業者の対応や工事内容の細部までチェックすることが大切です。最低3社程度を目安に見積もりを取るとよいでしょう。
なお、複数社に見積もりを依頼する場合は、リフォスムのような一括見積もりサイトを利用しましょう。
自分の目的に合った業者・信頼して依頼できる業者を見つけるためにもおすすめです。
介護保険の住宅改修を活用する
お風呂の床リフォームでは、介護保険の住宅改修における「滑り防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更」に該当する場合、補助金を受け取れる可能性があります。
要支援または要介護の認定を受けている家族がいる、かつケアマネジャー等より介護目的と認められた場合、所得に応じて工事費用の70~90%(最大18万円)の補助が支給されます。
お風呂のバリアフリーリフォームをお考えの方は、事前に自治体の介護相談窓口や地域包括支援センターに相談しましょう。
>>介護保険リフォームとは?
>>お風呂・浴室リフォームに使える補助金一覧
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お風呂の床をリフォームする注意点
お風呂をより快適な空間にするには床のリフォームはおすすめですが、行う際には次の5つの注意点を守らなければなりません。
- タイルを剥がす場合は施工期間が長くなるので費用が高くなる
- 在来浴室であるコンクリート床・タイル床はリフォーム可能
- ユニットバスの床リフォームはシートを貼る
- 床材を選ぶ時は滑りにくさ・掃除しやすさ等の機能を第一に考える
- 賃貸の場合は管理会社 / 大家さんに必ず許可をとる
注意点が把握できていないとリフォームの仕上がりに不満が残ったり、余計な費用がかかったりすることもあります。
タイルを剥がす場合は施工期間が長くなるので費用が高くなる
リフォームの中でもタイルを剥がさなければならない場合は注意が必要であり、このケースだと費用が高くなりやすいです。これはタイルを剥がし、新しいものに貼り替えるという作業工程の多さが原因であり、他のリフォームに比べて施工期間が長くなってしまうからです。
リフォームの費用は工事内容や使用する床材だけではなく、施工期間によっても変動します。より期間が長く、手間がかかるものほど費用は高くなりやすいと考えましょう。
また、費用を削減するためにタイルを剥がさず、上から新しいものを貼るという方法もありますが、この場合は浴室の状態を考慮しなければなりません。
タイルを追加で貼ることで費用は削減できるものの、お風呂の段差が低いと重ねた分だけ高さができてしまい、水が浴室外に流れ出してしまう可能性があります。タイルを重ねる場合は高さを意識し、水があふれてしまう可能性があるなら、無理せず剥がして貼り替えましょう。
在来浴室であるコンクリート床・タイル床はリフォーム可能
在来浴室のコンクリートやタイルの床はリフォームが可能です。既存の床材を撤去して新しいもの張り替えるため、浴室の雰囲気をがらりと変えられます。見た目が新しくなるだけでなく、耐久性が向上する点も魅力です。施工期間は1~2日程度と短く、リフォームの手間も少ないです。
ユニットバスの床リフォームはシートを貼る
床の張り替えが可能なのは在来浴室のみで、ユニットバスの床のリフォームではシートの貼り付けとなります。なぜなら、構造上床をはがせないためで、新しくシートを貼ることでリフォームを実施します。シートの種類は豊富なので、選択肢が多い点は魅力でしょう。
ただし、シートを貼り付ける際には、出入り口との段差に注意が必要で、浴室内の水が外に出ないようにシートの厚みを調整する必要があります。シートは保温性やクッション性などが異なるため、デザイン性だけでなく機能の詳細を見て、自宅環境に合ったものを選びましょう。
床材を選ぶ時は滑りにくさ・掃除しやすさ等の機能を第一に考える
リフォーム後の快適さを求めるなら床材の選択が重要であり、機能面を重視して考える必要があります。滑りにくいことや掃除やメンテナンスがしやすいことを第一条件に考えておくと、リフォーム後の使い勝手がよく、仕上がりに不満も出にくいです。
反対に費用やデザイン性だけで決めてしまうと、機能面で不満が出てしまい、せっかくリフォームをするメリットが損なわれてしまう危険性があります。仕上がりに不満が残ると再度リフォームのやり直しとなり、余計な費用がかかってしまうため注意しましょう。
賃貸の場合は管理会社 / 大家さんに必ず許可をとる
持ち家なら自分の判断でリフォームをしても構いませんが、賃貸住宅では必ず管理者からの許可を得なければなりません。賃貸住宅では規約によってリフォームの制限が出ることも多く、管理者の許可を得ずに行うと後でトラブルになることもあります。
契約違反で退居を求められたり、リフォームした部分を元に戻すようにいわれたりすることもあるため、トラブルを避けるには事前の申し出は必須です。管理者によってはリフォーム内容だけではなく、利用する施行会社を指定されることもあるため、詳細な指示があるならそれに従いましょう。
また、マンションなどの集合住宅なら、作業をすることを事前に近隣の住民に伝えておき、作業中に搬入や工事の音などで迷惑をかけるかもしれないことは、事前に話しておくことが大切です。
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床のリフォームでリラックスできるお風呂場にしよう
お風呂をリラックスできる快適な空間にしたいなら、床のリフォームがおすすめです。
床のリフォームによって断熱性が上がったり、メンテナンスのしやすさが向上したりするなど、さまざまなメリットがあります。工事内容や業者の選定にこだわり、理想とする環境を手に入れられるリフォームを行いましょう。
なお、お風呂の床のリフォーム業者探しや見積もり依頼がまだ済んでいないという場合には、優良リフォーム業者紹介サービスリフォスムの利用もおすすめです。
入力した条件によってリフォーム業者を検索できる他、一括で相見積もりの依頼をすることも。無料で利用できますので、ぜひお気軽にご利用ください。