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浴槽のひび割れが起こる4つの原因と修理方法を解説!火災保険で修理できる場合も

浴槽のひび割れは水漏れを起こす可能性もあり、放置しておくと危険です。
また浴槽のひび割れは修理をしたほうがいいのか、浴槽を交換したほうがいいのか悩まれる方も少なくありません。
そこで本記事では、ひび割れが発生する原因と、自分でできる修理方法、業者に依頼するときの費用を解説します。
ひび割れは、火災保険の適用となる場合もあるため、ご自身の保険の内容も合わせて確認してみてください。
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目次
浴槽のひび割れを放置すると水漏れの原因に
浴槽のひび割れを放置すると、水漏れの発生につながる可能性があります。
もし集合住宅にお住まいで水漏れを起こしてしまった場合、下の階に影響してしまうと、損害賠償を請求される可能性もあるため、注意が必要です。
浴槽のひび割れをはじめ、お風呂から水漏れが起きてしまった場合には、早めに業者に修理を依頼しましょう。
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浴槽にひび割れが起こる4つの原因
浴槽にひび割れが起こる主な原因は次の4つです。
- 経年劣化による寿命
- 硬いものが当たった衝撃
- コーティング効果の減少
- 製造過程で気泡が入っていた
以下から、一つずつ解説します。
経年劣化による寿命
浴槽を長い間利用していると、経年劣化(寿命)によりひび割れが発生する場合があります。浴槽の寿命は平均で10年〜15年程度です。浴槽が耐用年数を迎えて劣化している場合には、シャワーや壁・床なども同様に劣化している可能性があるため、お風呂全体の交換も検討しましょう。
硬い・重いものが当たった衝撃
お風呂カバーなど、硬い・重いものを浴槽にぶつけてしまった場合、衝撃でひび割れが発生する可能性があります。ひび割れは水漏れの原因にもなるため、浴槽内に硬い・重いものを持ち運ぶ際には注意しましょう。
コーティング効果の減少
研磨剤が入っている洗剤など、洗剤の種類によっては、浴槽表面に施されているコーティング効果を減少させてしまうものがあります。浴槽の取扱説明書には「使用上の注意」の記載があるので、内容を確認し、注意して使用しましょう。
製造過程で気泡が入っていた
製造時のミスなどにより、浴槽に気泡が入ってしまっていた場合、ひび割れが発生することがあります。気泡が入っていることによって、浴槽を使っている間に気泡の部分から劣化し、ひび割れてしまうケースです。
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浴槽や浴室を交換した方がいいひび割れとは?
ひび割れの状態によっては、浴槽や浴室を交換した方がいい場合もあります。
ここでは交換した方がいい場合について、ひび割れが大きい場合とサビが発生している場合の2つのケースをそれぞれ解説します。
ひび割れが大きい
大きなひび割れが発生しているときには、浴槽の交換を検討しましょう。
ライニング補修とコーティングを行えば、比較的大きめの穴でも修理することができますが、日々の利用で浴槽に圧力がかかり、ひび割れが再発する可能性もあります。
再発した場合、再び修理を行うか、浴槽交換をする必要があるため、結果的に費用が高くなります。そのため、もしある程度の使用年数を経ている場合には、交換をおすすめします。
サビが発生している
浴槽内にサビが発生している場合であれば、交換を検討しましょう。サビによって浴槽の強度が下がっているため、放置しておくとさらに劣化が進む原因になります。
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浴槽のひび割れはDIYで自分で修理できる?
浴槽にヒビが入っている場合、軽度なひび割れであれば、ご自分で塗装などの修理をすることもできます。自分で行う場合には次の対応となります。
- パテ剤を購入してアルミパテ補修を行う
- 浴槽用仮補修テープを購入して貼る
後者の浴槽用仮補修テープを購入して貼る方法は、難易度が低いためおすすめです。安価なものでは、Amazon等の通販サイトで1,000円程度で購入することができます。
参考: Amazon「コニシ(KONISHI) バスボンドQ 」
また浴槽用のパテも1,000円以内で購入することができます。切って練るだけで利用できるものもあるため、素人でも安心です。
とはいえ、パテは難易度が高いこともあるため、DIYなどの作業に慣れていない方には浴槽用仮補修テープでの修理をおすすめします。
なお、パテを練ると高温になるので、使用中は手袋の着用を徹底するようにしましょう。
>>浴室タイルの補修方法と費用
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浴槽のひび割れ修理にかかる費用相場
ここまで、浴槽にひび割れが起きる原因、浴室を交換した方が良いひび割れについて解説してきました。以下からは、浴槽のひび割れの修理にかかる費用について、補修・塗装の場合と交換する場合について解説します。
浴槽の補修・塗装は7万円〜15万円程度
浴槽の補修や塗装の費用相場は7万円〜15万円程度です。お風呂の素材によって価格は変化しますが、ステンレス浴槽やホーロー浴槽は対応できる業者が少ないため高額になる傾向があります。
また浴槽のひび割れの補修には、主に次の2つの方法があり、それぞれの修理方法によっても金額が変わります。
- アルミパテ補修
- ライニング補修
それぞれ解説します。
アルミパテ補修とコーティング
浴槽本体に影響のないような軽度のヒビ割れの時には、アルミパテでひび割れを補修した後に、塗装コーディングを行う補修ができます。
費用は7万円〜15万円程度で、在来工法の置き型の浴槽よりも、ユニットバスの方が高額になる傾向にあります。
ライニング補修とコーティング
アルミパテで補修できない大きめのひび割れや亀裂は、樹脂素材で覆うライニング補修と、コーティングで補修することになります。作業の内容・手順は次の通りです。
- 穴に樹脂シートを被せる
- 樹脂を塗り込んで定着させる
- パテ剤を塗る
アルミパテによる補修よりも技術が必要となる補修のため、その分費用も高額になり、10万円〜18万円ほどかかります。
浴槽を丸ごと交換する場合は10万円〜60万円程度
上述した通り、ひび割れの程度が大きい、もしくは浴槽にサビが発生しているような場合は浴槽の交換を検討する必要があります。
浴槽の交換を行う場合には、10万円〜60万円程度が費用相場となっています。素材ごとの相場費用は次の通りです。
浴槽素材 | 平均サイズの浴槽の相場価格 |
---|---|
FRP | 約15万円~25万円 |
人工(人造)大理石 | ・ポリエステル系:約20万円
・アクリル系:約50~70万円 |
ホーロー | 約30万円~60万円 |
ステンレス | 約10万円~25万円 |
費用を抑えたい場合には、ステンレスやFRPの浴槽がおすすめです。FRP浴槽は、現在の住宅に設置されている浴槽素材の主流の素材となっており、カビやサビに強いという特徴があります。
なお、浴槽だけでなく、浴室全体のリフォームを行う際には、30万円〜50万円程度の追加費用が必要となります。
浴室をバリアフリーリフォームするだけでも、より快適な生活環境にすることができます。浴槽の交換と合わせて、今後ライフスタイルや居住する家族構成が変わってくるような場合、まとめてリフォームを行うことも選択肢となるでしょう。
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浴槽のひび割れは火災保険を使える?
浴槽のひび割れには、火災保険が適用される可能性もあります。
特に建物に補償をつけている場合には火災保険が適用される可能性があるため、契約を確認しておきましょう。
なお、浴槽のトラブルで火災保険を申請する際には、損害箇所の写真が必要となる場合があるため、修理の前にひび割れのしている写真を撮っておくことをおすすめします。
経年劣化によるひび割れは対象外
火災保険で補償の対象となるのは、火災や自然災害、突発的な事故のため、あらかじめ予測できる経年劣化の場合は補償の対象外です。
また、地震でひび割れが起きた場合は、火災保険ではなく地震保険で補償することになるため、こちらも加入しているかどうか契約を確認しておきましょう。
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ひび割れが発生したら業者に相談しよう
浴槽からひび割れが発生した場合、被害が大きくなる前に対策を行いましょう。浴槽用仮補修テープは1,000円程度で購入することができるので、備えておくと安心です。
耐用年数を迎えて浴槽を交換する場合には、現在の浴槽素材の主流で、カビ・サビに強いFRP浴槽であれば、費用相場は15万円~25万円程度となっています。
また、場合によってはひび割れの修理費用に火災保険の適用を受けられるケースもあるため、ご加入の火災保険の契約内容を確認してみることもおすすめします。
なお、修理業者を探す際には、複数の業者から無料で見積もりを取り寄せられる、便利な「リフォスム」を活用してみてはいかがでしょうか。
浴槽の修理や交換を始め、キッチンやトイレなど、自宅のさまざまな箇所に対応できるリフォーム業者も揃っています。複数の業者を比較・検討してご自身に最も合ったパートナーを選ぶ際に、ぜひリフォスムもご利用ください。