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浴槽だけ交換できる?費用相場や注意点、浴槽の種類も紹介!

お風呂の浴槽は交換できる?工事費用・浴槽の種類やおすすめ製品も紹介!

家を建ててから何十年もすると、様々な設備に不具合が出てきます。

浴槽も例外ではなく、劣化によって排水口に汚れが溜まりやすくなったり、カビが落ちにくくなったりします。そのため、浴槽だけを交換できるか気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、浴槽交換にかかる工事費用本体価格浴槽の選び方について解説します。

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>>お風呂リフォームの費用相場

目次

浴槽だけ交換できる?

タイル張り浴室の浴槽が交換できるか、確認している作業員の様子

浴槽だけの交換は、タイル張りの浴室(在来浴室)ならできますが、ユニットバスだとできません

タイル張りの浴室の場合、浴槽の設置方法は「据え置き型」と「(半)埋め込み型」に分かれます。いずれの設置方法でも、浴槽だけを交換することは可能です。

一方でユニットバスの浴槽は、床の防水パンや壁と一体化しているため、浴槽だけを取り外すことはできません。浴槽だけでなく、ユニットバス全体の交換を検討しましょう。

>>ユニットバスを交換する費用とポイント

浴槽の交換にかかる費用は?

タイル張りの浴室(在来浴室)の浴槽を交換する際の費用は、10万~90万円と幅が広いです。

浴槽交換の費用は工事費用+浴槽の本体価格で決まります。費用相場と金額に差が生じる理由は、以下の通りです。

費用 差が出る理由
工事費用 5万~20万円 浴槽の設置方法
本体価格 3万~70万円 浴槽の材質

順に詳しく解説していきます。

工事費用

タイル張りの浴室(在来浴室)の浴槽の交換工事にかかる費用は、5万~20万円が目安です。

工事費用は浴槽の設置方法によって異なります。

以下の表は、浴槽の設置方法ごとの特徴と費用相場をまとめたものです。

スクロールできます
設置方法 据え置き型 埋め込み型 半埋め込み型
イメージ
特徴 浴槽を浴室内の床面に直接置いて設置するタイプ。 浴槽が浴室の床に埋め込んで設置されたタイプ。 浴槽を床から30~40㎝ほど出して埋め込んだタイプ。
工事費用 5~10万円 10~15万円 10~20万円

据え置き型浴槽を交換する費用

据え置き型とは、浴室の床の上に設置するタイプの浴槽です。お風呂の栓を抜くと、洗い場側の排水溝に水が流れます。

古い浴槽を新しい浴槽に交換するだけなので、既存のタイルを解体する必要がありません。埋め込み型と比べると、交換費用は安く済みます。

据え置き型の浴槽を交換する費用相場は、5万~10万円です。

埋め込み型浴槽を交換する費用

埋め込み型とは、浴槽を床近くまで埋め込んで設置するタイプを指します。

据え置き型と異なり、古い浴槽を交換する際には床のタイルを解体する必要があります

埋め込み型の浴槽を交換する費用相場は、10万~15万円です。

半埋め込み型浴槽を交換する費用

半埋め込み型とは、浴槽を3分の1ほど床に埋め込み、床面から30~40㎝ほど出した設置方法です。

埋め込み型と同様に、交換時には周囲のタイルを解体する必要があります

半埋め込み型の浴槽を交換する費用相場は、10万~20万円です。

>>在来浴室のリフォーム方法・注意点

浴槽の本体価格

浴槽の本体価格は、サイズや形状といった条件以上に「材質が何か」によって大きく変わります。

一般的に使われている浴槽の材質と、その価格帯は以下の通りです。

FRP浴槽のイメージ(ハウステック)
FRP浴槽
ステンレス浴槽のイメージ(JFE)
ステンレス浴槽
人造大理石浴槽のイメージ(ミラタップ)
人造大理石浴槽
ホーロー浴槽のイメージ(toolbox)
ホーロー浴槽
3万~30万円 5万~35万円 6万~35万円 20万~70万円
材質 価格帯
FRP浴槽のイメージ(ハウステック)
FRP浴槽
3万~30万円
ステンレス浴槽のイメージ(JFE)
ステンレス浴槽
5万~35万円
人造大理石浴槽のイメージ(ミラタップ)
人造大理石浴槽
6万~35万円
ホーロー浴槽のイメージ(toolbox)
ホーロー浴槽
20万~70万円

次章にて、材質ごとの特徴を詳しく解説します。

>>浴槽の形状・素材の種類・選び方

FRP浴槽の特徴・本体価格

FRP浴槽とは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)で製造された浴槽です。

質感は他の素材には劣るものの軽量かつ防水性が高く、浴槽素材として十分な性能を持っています。安価かつ高機能なこともあり、現在最も普及している浴槽です。

FRP浴槽の本体価格の相場は3万~30万円です。

>>FRP浴槽のメリット・デメリット

ステンレス浴槽の特徴・本体価格

ステンレス浴槽は、鉄を主成分としたクロム・ニッケルなどを含む合金で作られた浴槽です。

英語で“stain(サビ)less(少ない)”と呼ばれるほど錆びに強く、耐久性や汚れの目立ちにくさに優れます。傷がつきやすい点は注意しましょう。

ステンレス浴槽の本体価格は5万~35万円です。

>>ステンレス浴槽のメリット・デメリット

人造大理石浴槽の特徴・本体価格

人造大理石浴槽は、アクリル系やポリエステル系の樹脂を主成分に、天然石に近い風合いを再現した人工素材を使用した浴槽です。

TOTOやLIXILといった大手ユニットバスメーカーの主力商品でも、人造大理石が採用されています。浴槽のカラーや形状などバリエーションも豊富です。

人造大理石浴槽の本体価格は6万~35万円です。

>>人造大理石浴槽のメリット・デメリット

ホーロー浴槽の特徴・本体価格

ホーロー浴槽は、鋼やアルミなどの金属に釉薬を高温で焼き付けた素材でできています。

金属が使われているため耐久性や保温性が高く掃除の手間が少ないのがポイントです。他の素材にはないなめらかな質感も魅力です。

ホーロー浴槽の本体価格は20万~70万円と、他の浴槽と比べて高額になります。

>>ホーロー浴槽のメリット・デメリット

浴槽交換の費用を抑える方法

浴槽交換の費用を抑える方法として、以下の4つがあります。

交換費用を抑える方法

価格の低い浴槽を選ぶ

介護保険制度を利用する

浴槽交換で使える補助金を利用する

施主支給で浴槽を用意する

順に詳しく解説していきます。

価格の低い浴槽を選ぶ

浴槽の交換費用を抑えるためには、本体価格の低い浴槽を選びましょう

前章で解説した通り、浴槽の交換費用は「工事費用+本体価格」で計算されます。費用内訳を大きく左右するのは、浴槽の本体価格です。

比較的安価で購入できるのはFRP浴槽です。耐久性や耐汚性は劣りますが、同じサイズの単体浴槽であれば、2万~5万円程安く購入できます。

各材質のメリット・デメリットを踏まえた上で、浴槽を選びましょう。

介護保険制度を利用する

ご家族に要介護・要支援の認定を受けた方がいる場合、介護保険制度を利用することで、浴槽交換の費用を助成してもらえます。

給付対象となるもの:浴槽の取替え(またぎ高さ、浴槽深さ、浴室床と浴槽底の高低差が軽減される場合)

出典:下関市|介護保険の給付対象となる住宅改修の種類について

「跨ぎやすい浴槽に交換」する工事は、介護保険でできる住宅改修の「段差の解消」に該当します。

支給限度基準額は20万円です。自己負担割合に応じて最大18万円の助成金が受け取れます。

なお、助成を受けるには工事前の申請が必須です。あらかじめ、ケアマネジャーや高齢者相談センターに相談しましょう。

>>介護保険の住宅改修補助金とは?

浴槽交換で使える補助金を利用する

介護保険制度以外にも、国や自治体が設けた浴槽交換で使える補助金を利用しましょう。

各自治体が独自にお風呂や浴槽のリフォームに対して、補助金を支給している地域もあります。

例えば、東京都大田区の高齢者自立支援住宅改修助成事業では、「浴槽の取替え(給湯設備等の付帯工事も含む)」に対して、最大341,100円の補助を受けられます。

お住まいの地域に補助金制度があるか気になる方は、リフォスムの「補助金検索サイト」をご利用ください。

施主支給で浴槽を用意する

浴槽を施主(工事の依頼人)が用意する「施主支給」も検討してみてください。

施主支給とは、施主が購入した建材を、工務店に渡して取り付けてもらうことです。卸値に近い金額で浴槽を購入できれば、業者に依頼するよりも本体価格を10%~20%ほど抑えられます

ただし、施主支給はお断りする施工業者が多く、万が一トラブルが起きた際にも施工業者の保証を受けられないといったデメリットもあります。

あらかじめ「施主支給なら金額が安くなる」と算段がついた上で、工務店等に依頼しましょう。

>>格安でお風呂・浴室リフォームをする方法

浴槽交換工事の流れ

タイル張り浴室(在来浴室)における浴槽交換の大まかな工事の流れは、以下の通りです。

浴槽の交換工事の流れ

  1. 浴槽と壁の境目に打たれているコーキングを剥がす
  2. 水の元栓を閉めて水洗・追い焚きアダプター・排水管などを外す
  3. 古い浴槽を持ち上げて取り外す
  4. ここまでと逆の手順で新しい浴槽を設置する

浴槽は本体とエプロンに分かれており、両者は金具等で固定されています。取り外しや設置の際は、忘れずに作業する必要があります。

浴室の劣化具合に応じて、床のタイルの撤去や張り直し、配管工事、防水セメントによる穴埋め作業が発生するため、当初の見積もりに加えて追加工事が必要になる可能性があります

据え置きタイプの浴槽交換は交換だけで済み、工事費用を節約するためにもご自身で行おうと考えられている方も少なくありません。

しかし、自分で古い浴槽をDIYで交換するのは困難です。業者に依頼することをおすすめします。

>>浴室コーキングの方法・費用

浴槽交換の施工事例

実際に浴槽交換を行った実例と、かかった費用をご紹介します。

【40万円】在来浴室の浴槽交換

タイル張りの在来浴室において、古い浴槽を交換した事例です。

1.8㎡のコンパクトな浴室ですが、幅いっぱいの据え置き型浴槽を選ぶことでスペースをより効率よく使えるようになりました。

浴槽交換の実例
費用 40万円
使用製品 浴槽:TOTO 据え置きタイプ 1000サイズ P122L
給湯器:屋外壁掛型ふろがま GF-123AW
施工期間 3日

出典:TOTO(画像および事例)

【67万円】浴槽交換+床をクッションフロアに

一戸建てにおいて、在来浴室の浴槽ならびに床材の交換を行った実例です。

浴槽は昔ながらのステンレス浴槽から、ユニバーサルデザインの浴槽へ交換。床材はタイルからクッション性があり滑りにくいクッションフロアへと交換されました。

浴槽交換の実例
費用 67万円
使用製品 浴槽:TOTO ユニバーサルデザイン
床:浴室用クッションフロア
施工期間 5日

出典:TOTO(画像および事例)

【105万円】ユニットバスへ交換

築26年のマンションにおいて、浴室をまるごとTOTOのマンション向けユニットバスへと交換した事例です。

浴槽のふちが低くなり、安全性が増しています。

浴槽交換の実例
費用 105万円
使用製品 ユニットバス:TOTO WYシリーズ Tタイプ
床:TOTO ほっカラリ床
壁:TOTO アクセントパネル
施工期間 2日

出典:TOTO(画像および事例)

【155万円】増築して広い浴槽に交換

タイル張りにステンレス浴槽の昔ながらの浴室を、TOTOのユニットバスへ交換した事例です。

一度解体して浴室を増築。以前よりも広々としたお風呂になりました。

浴槽交換の実例
費用 155万円
使用製品 ユニットバス:TOTO WYシリーズ
施工期間 15日

出典:TOTO(画像および事例)

>>TOTO「マンションリモデルバスルーム」

【190万円】高機能な最新の浴槽に交換

TOTOの高機能ユニットバス「シンラ」に交換した事例です。

肩楽湯+腰楽湯、ほっカラリ床、自動洗浄など人気の機能を盛り込んでいますが、一部の壁や天井、窓は既存のものを活用することで費用を抑えることができています。

浴槽交換の実例
費用 190万円
使用製品 ユニットバス:TOTO シンラ
床:TOTO ほっカラリ床
施工期間 4日

出典:TOTO(画像および事例)

>>TOTO「シンラ」の特徴・機能

浴槽交換で注意すべきポイント

古い浴槽を交換する際に注意すべきポイントについて、次の3つを解説します。

浴槽交換の注意点

  • 浴室にお風呂が搬入できるか
  • 複数のリフォーム業者に依頼する
  • マンションなどの賃貸では事前にオーナーの許可が必要になる

浴室に新しい浴槽が搬入できるか

古い浴槽を交換する前に、浴室に新しい浴槽が入るかどうか、搬入経路やドア、浴室の広さなどを確認しておくことが重要です。

アパートやマンションにおいてはエレベーターなど、搬出方法に限りが出てくるため、別途搬出費用も高くなります。

また一戸建てで、サイズが大きすぎて入らない場合は浴室空間の壁などの改築、もしくは浴室ごとリフォームを行う必要性も出てきます。

複数のリフォーム業者に依頼する

信頼できるリフォーム業者を探すためにも、2~3社から相見積もりを取るのがベストです。

相見積もりを取ることで、浴槽交換の費用相場や工事内容を把握しやすくなります。

交換工事の依頼先は工務店浴槽の販売業者が最適です。浴槽メーカーの代理店や、販売業務も行う水道業者でも対応できます。

>>お風呂のリフォーム業者の種類・探し方

賃貸では事前にオーナーの許可が必要になる

浴槽交換を行う際、水漏れや浴槽の劣化によって支障が出ている場合は、まずオーナー・管理会社に連絡しましょう。

浴槽そのものが破損しない限り、交換しなければならない事態はそう起こりません。大掛かりな工事になりがちな浴槽交換は、マンションなど賃貸では実施ができないケースも少なくありません。

経年劣化による破損等であれば、家主負担で修理・交換してくれる可能性が高いです。事前に管理人や管理会社に確認しましょう。

>>賃貸物件のお風呂リフォームの費用・ポイント

浴槽交換のリフォームを検討する際は「リフォスム」がおすすめ

本記事では、浴槽を交換できるか、費用相場・注意点などを解説しました。

タイル張りの浴室(在来浴室)であれば、古い浴槽を新しい浴槽に交換することは可能です。しかし、ユニットバスの場合は浴槽だけは交換できないため、注意しましょう。

浴槽交換の費用相場は、浴槽の設置方法や材質によって異なります。費用を抑えるためには、価格の低い浴槽を選ぶ、浴槽交換で使える補助金を利用するなど方法があります。

なお、浴室自体の機能性や快適性、安全性を高めたいのであれば浴室全体をユニットバスにリフォームすることも検討しましょう。

浴室のリフォーム業者をお探しの際には、リフォスムがおすすめです。全国の様々なリフォーム業者の中からあなたにぴったりの業者を提案します。是非一度使用してみてはいかがでしょうか?

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