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お風呂の修理費用はいくら?トラブル別の費用や依頼する業者選びのポイントも解説

毎日の疲れを癒し、体を清潔に保ってくれるお風呂で、水漏れや浴槽の故障などが発生した場合は、すぐに修理をしなければ、生活に支障が出てしまいます。
それでは、修理の費用は具体的にいくらかかるのでしょうか。この記事では、お風呂の修理にかかる費用を部位やトラブルごとに紹介し、あわせて費用を安くおさえるための具体的な5つの方法にちても解説します。
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目次
お風呂の修理にかかる費用相場
お風呂の修理で必要となる費用・工期と、部位ごとの耐用年数をまとめると、下記の通りです。
機能名 | 費用相場 | 寿命の目安 |
---|---|---|
排水口の詰まり | 5,000円~2万円 | 20〜30年程度 |
シャワーの故障 | 3,000円~1万円 | 10年程度 |
蛇口(水栓)の故障 | 7,000円~3万5,000円 | 10〜15年程度 |
浴槽の汚れ・ひび割れ | 5万円~60万円 | 20〜30年程度 |
ドアの故障 | 1万5,000円〜16万円 | 15〜20年程度 |
床・手壁・天井の汚れや剥がれ | 3万5,000円~30万円 | 20〜30年程度 |
浴室乾燥機・換気扇の故障 | 1万5,000円~40万円 | 10〜15年程度 |
給湯機の故障 | 7,000円~38万5,000円 | 10〜15年程度 |
それぞれのケースについて詳しく解説します。
排水口の詰まりの修理費用

排水口の詰まり解消を業者に依頼する場合の費用は、5,000円~2万円が目安です。
お風呂の排水管の寿命は20~30年が目安。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- 水が流れにくい
- 排水口の中から悪臭がする
自分でできる修理
まず、詰まりの原因としてヘアキャッチャー部分に髪の毛やヌメリが溜まってしまっている可能性があります。歯ブラシやスポンジ、綿棒を使って排水口のそうじをしてみましょう。
改善しない場合は、排水口ではなくパイプの中に原因があると考えられます。パイプクリーナーやラバーカップを使ってパイプのそうじを試してみましょう。
それでも改善しなければ、修理業者に依頼してください。
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シャワーの故障の修理費用

シャワーの修理・交換を業者に依頼する場合の費用は3,000円~1万円が目安です。
一般的なお風呂のシャワーヘッドの寿命は10年程度。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- シャワーを止めてもポタポタと水が出る
- シャワーの水量が少なくなった
自分でできる修理
シャワーを止めてもポタポタと水が出る場合、単にヘッドの中にたまった水が出ているだけという可能性があります。しばらく様子をみて水が止まるようであれば、修理の必要はありません。水があふれ続けるなら修理を依頼しましょう。
シャワーの水量が以前よりも減ったと感じる場合は、吐水口(水が出てくる部分)の目づまりの可能性が考えられます。まずは、歯ブラシなどで掃除を試してください。改善しなければシャワーヘッドの交換も検討しましょう。
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蛇口(水栓)の故障の修理費用

故障した蛇口の修理を業者に依頼する場合の費用は、7,000円~3万5,000円が目安です。
一般的なお風呂の蛇口(水栓)の寿命は10~15年。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- 水がちゃんと止まらない
- 根本から水漏れしている
- ハンドルが動かない・空回りしている
自分でできる修理
水漏れが発生している場合は、とりいそぎ止水栓または水道の元栓を閉めて、それ以上の水漏れを防いでください。
蛇口(水栓)の工事は難易度が高いため、原則ご自身での修理はおすすめしません。メーカーや修理業者に依頼して直してもらうのが良いでしょう。
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浴槽の汚れ・ひび割れの修理費用

浴槽の汚れやひび割れの修理を業者に依頼する場合の費用は、5万円~60万円が目安です。
一般的なお風呂の浴槽の寿命は20~30年。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- サビや汚れが落ちない
- 表面が剥がれてきた
- ひび割れしている
自分でできる修理
付着してから時間が経っていない汚れであれば、重曹やクエン酸を使って汚れを落とすことができます。一部の人造大理石などには使用できないこともありますので、ご注意ください。
また、小さなもらいサビも市販のサビ落としで対処できる場合があります。
ひどい汚れやヒビ割れに対しては、自身で塗料を購入して塗装することで補修することも不可能ないですが、難易度が高いため基本的にはおすすめしません。
ひび割れが深い場合は、浴槽交換またはユニットバス全体の入れ替えとなります。
>>浴槽のひび割れの修理方法・金額
>>浴槽だけの交換はできる?費用やポイント
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浴室ドアの修理費用

浴室ドアの修理を業者に依頼する場合の費用は、1万5,000円~16万円が目安です。
一般的なお風呂のドアの寿命は15~20年。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- 開閉しづらい
- パネル部分のひび割れ
- カビや汚れが落ちない
自分でできる修理
画像のようなアタッチメント式の折れ戸の交換は、ご自身でも比較的かんたんに行うことができます。メーカーと型番がわかれば、通販サイトなどで購入可能です。
違うタイプのドアに交換したい場合や、お使いの製品が入手できない場合は修理業者に依頼することになります。
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床・壁・天井の汚れや剥がれの修理費用
床・壁・天井の汚れや剥がれの修理を業者に依頼する場合の費用は、3万5,000円~30万円が目安です。
一般的なお風呂の床や壁、天井の寿命は20~30年。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- 開閉しづらい
- パネル部分のひび割れ
- カビや汚れが落ちない
自分でできる修理
カビや汚れは時間が経っていなければ簡単に落とせることがほとんど。歯ブラシと歯磨き粉、または浴室用のクリームクレンザーを使ってこすり落としてください。
剥がれの補修方法はパネルを重ね張りする、または塗装となります。いずれもDIYでは難易度が高いため、基本的に業者に依頼するのがおすすめです。
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浴室乾燥機・換気扇の故障の修理費用

浴室乾燥機・換気扇の修理を業者に依頼する場合の費用は、1万5,000円~40万円が目安です。
一般的なお風呂の浴室乾燥機・換気扇の寿命は10~15年程度。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- スイッチを入れても動かない
- 風量が少ない
- 異音・異臭がする
自分でできる修理
スイッチを入れても動かない場合は、ブレーカーのON/OFFならびに電源スイッチのON/OFFをお試しください。また、操作パネルにエラーコードが表示されていないかも確認しましょう。
スイッチは入るものの調子が悪いという場合、ホコリが溜まっていることが原因の可能性があります。フィルターの掃除をお試しください。
以上の手順を踏んでもうまく作動しないようなら、メーカーまたは業者に修理を依頼することになります。
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給湯機の故障の修理費用

給湯器の修理を業者に依頼する場合の費用は、7,000円~38万5,000円が目安です。
一般的な給湯器の寿命は10~15年。以下のような劣化症状が出ている場合には、修理を検討してください。
修理すべきタイミング
- お湯が出るのが遅い
- 温度が不安定
自分でできる修理
まずは、給湯器の設定温度を50~60℃に設定してみましょう。近年主流の混合水栓というタイプの蛇口では、お湯と水を混ぜることで快適な温度の水をつくります。そのため給湯器の温度は、実際に使いたい温度よりも高めに設定しておく必要があるのです。
それでも改善しなければ、メーカーまたは業者に修理を依頼しましょう。
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お風呂修理の費用を安くおさえる方法
お風呂修理の費用を安くおさえる方法には以下の5つが挙げられます。
修理費用を抑える方法
- 設備や材料を安価なものにする
- 安く済む工法で施工する
- サイズや規格を変えない
- リフォーム補助金を使う
- 相見積もりをとる
順に説明します。
設備や材料を安価なものにする
一番手っ取り早く費用を下げられるのは、設備や材料を安価なものにするという方法です。
たとえば、バスタブでいうと小さくてシンプルなポリ製の浴槽なら約5万円~購入できます。また、浴室タイルも高価格帯の製品とスタンダードな製品とでは1㎡当たり2,000円~5,000円程度の価格差があります。
その分、デザイン性や機能性は劣ってしまいますが、お風呂に多くを求めないという方は、設備・材料費が安くならないか業者に相談するのもよいでしょう。
安く済む工法で施工する
浴槽や壁・床をまるごと交換する以外にも、症状によってはもっと簡単な工事で修理ができる場合があります。
たとえば、バスタブの表面が汚れているだけであれば、交換ではなく塗装(コーティング)で済むかもしれません。
また、壁や床もまるごと張り替えるとなると解体や下地補修が必要となりますが、新しい壁・床を上から重ね張り(カバー工法)してしまえば、費用を大幅に削減できます。
サイズや規格を変えない
バスタブのサイズや浴室の広さを変更すると、配管の延長・移動といった工事も一緒に必要となるため、思った以上に費用が膨らむ可能性があります。既存のお風呂と同じ規格・サイズの製品を使うことで工事費を抑えられるかもしれません。
他にも、出入口や窓のサイズを変えるといった、構造計算からやり直す必要がある工事は費用が高くつくことも。なるべく、今のサイズ・規格を保ったまま修理がおすすめです。
リフォーム補助金を使う
国や自治体が提供するリフォーム補助金制度は、ある程度以上の規模のリフォームが対象となっていることが多いものの、「省エネ性を高める」という条件を満たせば、ご自宅のお風呂の修理でも補助金がもらえる可能性があります。
以下にいくつか例を挙げます。
〇こどもエコ住まい支援事業
高断熱浴槽の設置:27,000円
節湯水栓の設置:5,000円
〇先進的窓リノベ事業
内窓の設置:30,000円~
〇給湯省エネ事業
ヒートポンプ給湯器の設置:50,000円
他にもバリアフリー化のためのお風呂リフォームでも補助金が使えることが多いです。
相見積もりをとる
信頼のおける知り合いの業者に依頼する場合などを除いて、基本的には部分的なお風呂の修理であっても3社程度の業者に相見積もりをとるのがおすすめです。
相見積もりのメリットは以下のようなことが挙げられます。
- 適正価格を見極めることができる
- 業者の対応の良さを比べることができる
- 思わぬ修理箇所を見つけられることがある
とはいえ、1社1社に見積もり依頼をして、それぞれの業者とやり取りをするのはなかなか大変なもの。
そこで、リフォームの相見積もりをする際には、ネット完結の一括見積サイトリフォスムのご利用もぜひご検討ください。専門知識をもった当社オペレーターが、優良業者の選定からお手伝いいたします。
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お風呂の修理はDIYができない理由
お風呂の修理は部位によっては高額になるため、DIYで費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。
しかし水回りの不具合は、素人が修理をしてしまうとさらにトラブルの原因となってしまう可能性もあります。ここではお風呂の修理でDIYをしてはいけない理由と、DIYが可能な場合について解説します。
DIYの失敗で水漏れの危険性
お風呂の修理でDIYを避けるべき理由は、水漏れが悪化する危険性があるためです。壁や床の内部に水が侵入すると、錆や腐食の原因になることもあります。
マンションのお風呂で水漏れが悪化した場合は、階下の部屋にも影響が及ぶ可能性があるため、DIYはできるだけ避けて修理の専門業者に依頼をしましょう。
「電気工事士」の資格が必要な部位も
換気扇や浴室乾燥機、給湯器などの設備を交換する場合、電気工事士をはじめとする専門資格が必要なケースもあります。無資格で修理をすると、ケガや破損の原因になるほか、漏電や配管の損傷、水漏れ、ガス漏れといった事故にもつながりかねません。
その際には修理費用がかえって高額になる可能性もあるため、自己判断の修理には注意が必要です。仮にDIYを考えている場合でも、一度施工会社に調査を依頼し、必要な修理内容やDIYの可否を確認しましょう。
シャワー・蛇口・排水口トラブルはDIY可能な場合あり
シャワーヘッドやホース、蛇口の交換や、排水口の漂白など、トラブルの内容によってはDIYが可能なケースもあります。シャワーヘッドやホースからの水漏れであれば、新品のパーツに取り替えるだけで解決する場合もあるため、水漏れの箇所が明らかな場合にはDIYを検討しても良いでしょう。
ただし、蛇口のハンドルや根本から水漏れが発生しているケースでは、専門の工具が必要となるため、DIYは避けましょう。
なお、排水口の漂白剤や洗浄剤は、配管のつまりを防止する商品のため、すでに詰まっている排水口には不向きです。中には塩素系漂白剤を使用して古い配管が破損してしまい、高額な修理費用が発生してしまったケースもあるため、まずは修理の専門家に相談することをおすすめします。
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お風呂の修理を依頼する業者選びのポイント
なにを基準にお風呂の修理業者を選定すれば良いのか?という疑問に具体的にお答えします。
修理までのスピード
お風呂の修理では特にスピードが命です。特に排水溝の詰まりや水漏れは、悪化する前に対処が必要になります。そのため、電話連絡から駆けつけてくれるスピードも最も大切な基準になるでしょう。都内であれば30分、地方であれば1時間以内が目安です。
24時間365日対応している修理業者もありますが、深夜料金や週末料金が別途発生することもあります。緊急性が低い場合は、時間をかけて選定すると良いでしょう。
値段が適正か
見積もり書の内訳が明らかになっているかという点も大事なポイントになります。お風呂の修理箇所にもよりますが、材料費や作業工賃、部材の撤去費など費用は多岐にわたることが多いです。
内訳が明らかでない場合、どの部分にいくらかかっているのか判断することができず金額が水増しされ不当に高くなってしまっている可能性があります。項目ごとの金額が分からない場合は、担当者にご自身が納得できるまで説明してもらうようにしましょう。
水道局指定業者に依頼する
水回りのトラブルは、「水道局指定業者」に依頼すると良いでしょう。水道局指定業者は、「水道の設備工事を適切に行える」と各自治体から認めれた水道業者を指します。
認定を受けるためには、知名度や規模などは関係ありません。インターネットで検索して上位に表示されたサイトやポストに投函されるチラシやマグネットの業者であっても、指定業者とは限らないので注意してください。
水道指定業者に依頼するメリットは、以下の通りです。
メリット
- 非指定業者では、できない工事がある
- 工事方法や使用する素材が水道法に則っている
- 各事業者ごとに国家資格保有者がいるため、確かな技術と腕を持っている
水道局指定業者は、各自治体のホームページから確認することができます。
悪徳業者に注意する
明らかに不要な工事を提案されたり、高額な費用を請求されたりするトラブルが発生しています。東京都水道局も手口を紹介し注意喚起を促しているので、気をつけましょう。
手口①
各家庭にチラシを配布し、緊急時の応急処置を依頼したお客さまに対して、パッキン交換等、簡易な修理で済むにも関わらず、「水栓を交換しなければダメ」などと言い、不要な工事を勧める。
手口②
「蛇口の水漏れ○千円から、作業前に見積りしますので安全」などと広告し、申込時に「見積りをしてから作業に入るから大丈夫」とお客さまを安心させて、実際には正確な見積りを出さず、修理後に予期しない高額な代金を請求する。
仮に相手が悪意を持っていたとしても、内容と金額に合意をして契約を結んでしまった場合は、法的には承諾をした意味合いとなり解決が困難になります。
悪徳業者に騙されないためにも、以下のポイントを参考に注意しましょう。
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交換を提案されてもすぐに契約せず、修理が可能か他の業者と比較するなど契約は慎重に行う
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お風呂の修理はリフォーム会社で相見積もりを
これまでの解説のように、お風呂の修理は、水漏れなどの危険性があるためDIYには向かず、リフォーム会社から相見積もりを取って、予算と相談しながら判断することをおすすめします。
シャワーヘッドやホースの交換、排水口の漂白などは自分でできる場合もありますが、換気扇や給湯器などの故障の際には、専門家に修理を依頼しましょう。
なお、どのリフォーム会社に相談すればいいのか検討中の方は、全国2000以上の優良会社と提携する「リフォスム」もご活用ください。
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