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浴室ドアのガラス・樹脂パネルが割れた!今すぐの応急処置と交換・修理費用を解説!

浴室内部の環境を保つためにも浴室ドアのガラスは重要です。この記事は、浴室ドアのガラスが割れた際の対処法や修理費用について解説していきます。
修理方法や費用、DIYで修理する手順や賃貸住宅での対処法、自分で修理する場合と業者に依頼する場合の費用についても詳しく紹介していますのでぜひ最後までお読みください。
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目次
浴室ドアガラスの種類と素材は?
浴室ドアの素材は、おおよそ2種類に絞られます。
- ガラス
- 樹脂パネル
そして、種類によって素材や費用、修理の危険度が異なります。ガラスの原料は、けい砂・ソーダ灰・石灰石の3つです。ここに、強度を上げる為の材料や色付けするための材料を混ぜて作られます。
ガラスの原料であるけい砂・ソーダ灰・石灰石はすべて石や砂の中から採取されます。つまりガラスは鉱物を溶かして生成したものといえます。ガラスの場合、安価でデザイン性が高く、一方で割れると危険なこともあります。
一方、樹脂パネルは化学的に作られます。樹脂パネルは有機ガラスとも呼ばれています。樹脂パネルは、割れにくく軽量であるため、簡単にDIYで修理できます。しかし、交換にはコストがかかることがあります。
樹脂パネルと呼ばれるなかでもいくつかの種類があります。材質によって特徴が異なりますのでみていきましょう。
素材1:ガラス
ガラスは、高級な浴室のドアに使われていることが多いです。高い透明度を持つガラスは、高級感を演出する上で欠かせない材料です。ただし、ガラスは割れてしまうと破片が飛び散ります。
裸足で出入りすることの多い浴室で、ガラスが飛び散ってしまえば危険です。綺麗に清掃したつもりでも、小さな破片が残っていれば怪我します。
その点からも浴室ドアのガラスが本当のガラスだった場合は、業者に修理を依頼するほうが良いでしょう。
素材2:樹脂パネル
アクリル樹脂パネル
1つ目は、アクリル樹脂パネルです。アクリル樹脂パネルの特徴はコストパフォーマンスの良さです。
高い透明度を持つアクリル樹脂パネルは、水槽などによく使われています。また加工性も良いので、材料として重宝されます。
ポリカーボネート樹脂パネル
2つ目の樹脂パネルは、ポリカーボネート樹脂パネルです。ポリカーボネート樹脂パネルの特徴は、割れにくさと耐候性の高さにあります。主に外部のカーポート屋根などに使われています。
ポリスチレン樹脂パネル
3つ目の樹脂パネルが、浴室ドアに最適なポリスチレン樹脂パネルです。ポリスチレン樹脂パネルは、光をよく通し水に強いことが特徴です。ただし、経年劣化に弱いというデメリットもあります。
樹脂パネルの中でも、ポリスチレン樹脂パネルは浴室のドアに適しています。割れにくく高い湿度でも変形しない特徴を持っています。
また、透明にしたり、表面に模様を付けて透明度を落としたりすることもできます。万が一、割れてしまった場合もガラスのように、広範囲に飛び散ることはありません。
こういったことから、浴室ドアに向いている素材と言えます。
種類3:開き戸
次にドアの形状について解説します。
1つ目は開き戸です。開き戸とは、片側が丁番になっている形のドアになります。
開き戸の特徴は、気密性が高く高級感があることです。ただし、開閉する為の広いスペースが必要となります。その理由から、広い浴室に採用されることが多いのです。
素材として、高級感を高めるためにほとんどの場合ガラスが使われています。
種類4:折れ戸
折れ戸は、浴室ドアの定番の形状です。浴室と洗面室という狭い空間で重宝されます。
ドアのセンター部分で折れ曲がることで、ドア回りのスペースを有効活用できるでしょう。
折れ戸は開閉するとき、多少ガタガタとなりますので安全な樹脂パネルが使われています。
種類5:引き戸
続いては引き戸です。引き戸は設置できる状況が限られてきます。
浴室のサイズ規格で一般的な1.2m×1.6mの場合、1.2m側に引き戸を付けてしまうと
充分な通路幅を確保できません。そのため、1.6m側に設置することになります。
しかし、家の形状によって1.6m側に出入口を設けられない場合もあります。
浴室ドアの引き戸の設置は制約が多いのです。
また、形状によってドア内に嵌め込まれているパネルの素材が異なります。
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種類によっては浴室ドアの丸ごと交換が必要な場合も・・
ガラスが割れた拍子に浴室ドア自体が変形してしまう場合もあります。
浴室ドアは、アルミや樹脂の枠で出来ていますので一度変形してしまうと元に戻せません。
そうなると浴室ドアの丸ごとの交換が必要になってしまいます。
浴室ドアのガラス部分のみ壊れてしまったときは、DIYで交換可能です。
浴室ドアのガラス部分の材質が、樹脂パネルであった場合の交換方法について解説します。
前述したとおり、本物のガラスであった場合は危険が伴いますので、DIYでの交換はおすすめしません。
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浴室ドアのガラスの割れはDIYで修理しよう!手順を紹介
浴室ドアのガラス部分が割れてしまったら、まずは材質を確認しましょう。
材質が本物のガラスであった場合は、すぐ業者に連絡してください。
浴室ドアのガラス部分が樹脂パネルであるとわかれば、交換する準備を開始します。
交換する為には工具が必要です。
ドライバー、手袋、メジャーなどを準備しましょう。
まず、割れてしまった樹脂パネルのサイズを計測します。できれば樹脂パネルの割れていない部分で、縦と横のサイズと厚みを計測します。
細かく割れてしまって計れない場合は、樹脂パネルが入っていた枠の内側を計測してください。
同時に、樹脂パネルが何で取付けられていたかを確認します。
浴室ドアのガラス部分は、ビートゴムとシーリングの2種類の取付方法があります。
ビートゴムは工場で作られたゴム状の隙間を埋める部材です。
これは、浴室ドアのガラス部分を一度取り外して、再利用できます。
一方、シーリング材は現場で練り混ぜて隙間を埋める材料です。
シーリング材は再利用することができません。
シーリング材によって取り付けられていた場合は、若干、専門的な作業が必要になります。
それでは、取替手順について解説します。
手順1:浴室ドアを取り外す
まず、修理するには、ドアを外す必要があります。
ドアを立てた状態で、下部分からゆっくりと外します。
注意点としては、ドアを取り外す際に転倒しないように、片手でしっかりと支えることが重要です。
また、取り外したドアについては、取り付ける前にネジなどが無くならないように整理することが必要です。
手順2:浴室ドアを分解する
次に、浴室ドアを分解しましょう。
ドアによって分解方法は異なりますが、必要なのは割れてしまった樹脂パネルを取り除くことです。
割れたパネル部分を外すときは、手袋を使用しましょう。
樹脂パネルは、基本的にビートゴムやシーリング材を撤去すれば外せます。
浴室ドアの種類によっては、ネジやクリップを外すものや嵌め込まれているものもあります。
無暗に分解してしまうと後で、元に戻せなくなりそうです。
分解する前に必ず写真を撮っておきましょう。
外した樹脂パネルは、段ボールで挟んで保管し、地域の処分方法に準じて処分するようにしましょう。
手順3:樹脂パネルやアクリル板の厚さや大きさを測る
浴室ドアの樹脂パネルを外した後、確認の為に計測して下さい。
計測するのは、パネルの縦横の長さと厚さです。
樹脂パネルの必要なサイズがわかれば、樹脂パネルの切断をしましょう。
計測した寸法を、新しい樹脂パネルに描いてみてください。
そこで必要な大きさを再確認します。
確認出来たら樹脂パネルを切断します。
樹脂パネルの切断は、カッターでも可能です。
カッターで切れ目を入れてそこに力を加えると折れます。
しかし、カッターの使用は危険ですので、目の細かいのこぎりで切ることをおすすめします。
切断できたら、樹脂パネルを浴室ドアに当ててみましょう。
手順4:ホームセンター等で同じものを購入する
割れてしまった樹脂パネルと縦横の長さと厚さが同じか、それ以上の樹脂パネルを購入します。
樹脂パネルを購入する際は、厚みを間違わないように注意してください。
ホームセンター等で、下記のものも一緒に購入しておくと良いでしょう。
- シーリング材
- シーリング用ガン
- マスキングテープ
- シーリング用ヘラ
- 軍手
- プラスドライバー
ホームセンターで割れてしまった樹脂パネルと同じ大きさのものを購入できる場合もありますが、大きさによってはホームセンターで取り扱いがないので注意が必要です。
シーリング材は、必ず防カビタイプを選ぶようにしてください。
手順5:購入したものをはめ込む
浴室ドアの樹脂パネルを外した後、確認の為に再度計測を行って下さい。
必要な樹脂パネルのサイズがわかったら、樹脂パネルの切断を行いましょう。
計測した寸法を、新しい樹脂パネルに描いてみてください。
そこで必要な大きさを再確認します。
確認出来たら樹脂パネルを切断します。
樹脂パネルの切断は、カッターでも可能です。
カッターで切れ目を入れてそこに力を加えると折れます。
しかし、カッターの使用は危険ですので、目の細かいのこぎりで切ることをおすすめします。
切断できたら、樹脂パネルを浴室ドアに当ててみましょう。
手順6:はめ込んだ樹脂パネルの周囲をシーリングする
はめ込んだ樹脂パネルのサイズに問題がなければ隙間を埋めていきます。
樹脂パネル周りの隙間を、シーリング若しくはビートゴムで埋めましょう。
ガラスのぐらつきを防止し、浴室ドア内に樹脂パネルを固定するための作業です。
シーリング材は必ず防カビ剤入りシリコーン系を選択してください。
手順7:元通りに組み立てて取り付ける
まず、外したネジや部品を手元にそろえ、ドアヒンジに元通りに取り付けます。
ドアが重い場合は2人で持ち上げると安全です。
次に、ドアを枠に合わせ、ヒンジとドアの接続部分を引き締めます。
最後に、閉めてみて、開閉やぐらつきが無いか点検します。
開閉に問題がなければ、これで樹脂パネルの入れ替えは完成です。
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賃貸の浴室ドアのガラスが割れたらどうする?3つの対処法を解説
賃貸住宅で浴室ドアのガラスが割れてしまった場合、すぐに大家さん又は管理会社に連絡しましょう。
割れてしまった原因にもよりますが、基本的には大家さんが直してくれます。
大体の場合、大家さんが保険対応で修理することになりますが、契約内容によっては修理依頼できない場合があるので確認してください。
保険対応で修理するときは、大家さんから依頼された業者が部屋の中へ出入りすることとなります。
そのときに、日中の在宅を命じられる場合もありますので、対応しなければなりません。
対処法1:応急処置をする
割れた樹脂パネルをそのままにしておくと危険ですので、応急処置をします。
ただし、業者がすぐに来てくれる場合は、応急処置もお任せするほうが無難でしょう。
応急処置1:散らばったガラスの処理をする
まずは片付けをしましょう。
浴室内や脱衣場に樹脂パネルの破片が落ちていれば大怪我に繋がります。
応急処置2:周辺に掃除機&雑巾をかける
細かい破片も見逃さないよう、丁寧に掃除機をかけてください。
取り切れない細かな破片は、雑巾がけをして除去しましょう。
浴室内であれば、水を流して清掃してください。
ガラスは小さな破片でも大きな怪我につながります。
特に小さなお子さんがいる場合は、懐中電灯で光を当てて確認するなど徹底して行いましょう。
応急処置3:テープ等でヒビを固定する
割れ方がひび割れ程度で浴室をすぐにでも使いたい場合は、衝撃などでこれ以上割れないよう、養生テープでヒビを固定しましょう。
ヒビを固定するテープは、湿気で剥がれにくいものを選定してください。
応急処置4:プラダンを購入し補修する
プラダンとはプラスチック段ボールのことです。
プラスチック段ボールは、湿度にも強く仮の材料としては適しています。
プラダンを仮の板として、割れてしまった開口部を補強しましょう。
プラダンの周囲をテープでしっかりと固定すれば、一時的には浴室を使用できます。
プラダンの値段は300円程度で、ホームセンターに売っています。
対処法2:大家さんや管理会社に頼む
賃貸の浴室ドア破損は、基本的に大家さんまたは管理会社の負担で修理することになります。
大家さんの連絡先を知っているなら大家さんに連絡しましょう。
大家さんは入居者の困りごとを迅速に解決してくれます。
管理会社が入っている集合住宅であれば、管理会社に頼んでも問題ありません。
ただし急いで対応してほしい場合は、大家さんに連絡しておく方がベターです。
対処法3:修理会社に自分で依頼する
このルートで修理を依頼した場合、修繕費用を個人的に負担しなければなりません。
なぜなら、割れた原因の特定が難しくなるからです。
修理会社に直接依頼し、費用だけ管理会社や大家さんに支払ってもらうことは、ご法度です。
賃貸での居住であれば、必ず大家さんまたは管理会社に連絡しましょう。
大家さん・管理会社の連絡先がわからなければ、仲介してくれた不動産屋に連絡してください。
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【ケース別】浴室ドアガラスの修理をした時の費用は?
浴室ドアガラスの修理費用は、約10万円から16万円です。
費用の幅が広いのは、ガラス部分の種類やサイズの違いで変ってくるからです。
DIYですと、もっと費用を抑えられます。
しかし、気密性や水密性を失ってしまうことも考えられます。
トータルで考えると、修理業者に頼む方が早くて安かったということもあります。
ケース1:自分で修理する場合の交換費用
DIYで修理するときの費用負担は、約3万円から約7万円です。
ただし、工具や副資材が揃っていなければ費用は膨らんでいきます。
ケース2:ガラスの浴室ドアを交換する費用
浴室ドアがガラス製だった場合の修理費用は、約5万円から15万円です。
ガラスだけ買って自分でDIYすることも可能ですが、ガラスの取扱いには危険が伴います。
浴室ドアがガラスだった場合は、修理業者に任せましょう。
ケース3:樹脂パネルの浴室ドアを交換する費用
浴室ドアが樹脂パネル製だった場合の修理費用は、約6万円から8万円です。
樹脂パネルはガラスとは異なり、作業なれしていない方でもDIYが可能です。
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まとめ
浴室ドアガラスが割れたときの対応策として、DIYを含め色々と解説して参りました。
DIYは一見、出費がかなり抑えられ、お得な気がします。
しかし、本来の機能を失ったり、DIY中に怪我してしまったりするなどリスクもあります。
安全かつ安心に交換や修理を行うには、業者に頼むことが一番です。
結果的にコスパも良くなります。
業者に頼むと、安全に交換できるだけでなく、修理が丁寧に行われ、長持ちすることも期待できます。
自己流で交換や修理をする前に、業者に相談してみることをおすすめします。