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お風呂・浴室の増築(増設)リフォームにかかる費用は?工期や注意点も解説

両親との同居や介護のためにリフォームを検討される場合、今使っているお風呂が手狭である場合は、2世帯で使用できるように、別の場所にお風呂を1箇所増やす選択が考えられます。
実際にお風呂を工事するとなると、浴室の解体や大工工事、配管と電気配線といった工事内容が入ってきますので、かなり大掛かりな工事になります。
そこで今回の記事では、お風呂を増築するリフォーム工事にかかる費用や工程・スケジュールや注意点について解説していきます。
Point
- お風呂の増築リフォームの費用相場は、70~250万円程度が一般的
- お風呂の増築リフォームの工期は約1週間~1か月が目安
- お風呂の増築によって床面積が増えると、建築確認申請が必要になることも
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目次
お風呂の増築リフォームにかかる費用相場
お風呂の増築リフォームの費用相場は、70~250万円程度が目安となります。
なぜこれだけ価格の幅が広いのかというと、各家庭によってお風呂の増築に伴う工事が異なるためです。
当然1階よりも2階にお風呂を増築する方が、配管工事が複雑になるため費用が高額になります。離れにお風呂を増築する場合、電気が来ていないのであれば「電気の引き込み費用」、地盤が弱いようであれば基礎工事の前に「地盤改良工事」が必要です。
お風呂の増築費用を正確に知りたい場合は、リフォーム会社に現地調査を依頼し見積もりを確認しましょう。ただし同じ工事内容でも、業者によって費用が変わることは珍しくありません。複数の業者に依頼することで、費用の比較ができますよ。
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お風呂を増築する工程・スケジュール
お風呂を増築するリフォームの着工から工事完了までは、業者の休日や工事の立ち合いが可能な日などを考慮に入れて、約1週間~1か月を目安に考えておくと良いでしょう。
それぞれの工程において、施主として把握しておくべきことを説明します。
▼STEP① 既存のお風呂を解体する:2~3日
現在お使いのお風呂を広くしたい場合には、一度既存のお風呂を解体する必要があります。大きな音や振動が発生するため近隣への周知が必要です。
▼STEP② お風呂になる場所を整地する:3~5日
新たにお風呂になる場所の基礎工事や、配管の工事も行います。配管回りの工事を行っているときは一時的に水が使えなくなる場合があります。
▼STEP③ 外壁を施工する:2~3日
新たなお風呂の外壁を建てます。この際、壁の内側に断熱材を入れておくと冬も快適です。
▼STEP④ お風呂を施工する:2~10日
最後に、お風呂の内装工事やバスタブの取付けを行います。ユニットバスなら2日ほどで施工が可能です。
詳細:ちょこっと増築 お風呂 システムバス サザナ リフォーム オフィスエム 鈴鹿市(YouTube)
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お風呂の増築リフォームをする際の注意点
お風呂を増築リフォームする際に、いくつかの注意点があります。
お風呂を広くする場合とお風呂を新設する場合、その両方の工事で必要なことです。費用や工期に関わってくる大事なポイントなので、それぞれ解説していきます。
- 洗面所や洗濯機スペースのリフォームも検討する
- 建ぺい率によって増築できない場合がある
- 建築確認申請が必要かどうか確認する
- 工事中はお風呂が使えなくなる
注意点1:洗面所や洗濯機スペースのリフォームも検討する
お風呂を広げる増築工事の場合、脱衣室にお風呂が食い込むことになります。そのため、元々脱衣室の面積が広くない場合、設置されていた設備が入らなくなる可能性があります。多いのは洗面化粧台と洗濯機です。給排水設備に関わりますので、お風呂の増築工事の際に脱衣室を拡張するか、設備を他に移す工事も検討しましょう。
費用が別途かかりますが、後から工事すると割高になってしまうので一緒に工事することをおすすめします。
脱衣室を広げて洗面化粧台を設置する工事におよそ50万円、洗濯機パンの設置にはおよそ3万円かかります。
忘れがちですが間取りにかかわる重要なポイントなので、お風呂を増築する時は費用を一緒に考えておきましょう。間取りの制限を受けることもあるので、複数の代替案を考えておいてください。
注意点2:建ぺい率によって増築できない場合がある
お風呂を増築した結果、その土地の建ぺい率や容積率を超えてしまう場合には、増築リフォームをすることができません。
- 建ぺい率・・・土地の面積に対して建物の面積が占める割合
- 容積率・・・土地の面積に対する延べ床面積の割合
家事の延焼防止や日当たりの確保のために、建ぺい率・容積率には上限が決められています。そのため、工事をすることでこれらの上限を超えてしまう場合には、お風呂の増築はできません。
建ぺい率と容積率は、必要に応じてお住まいの自治体に建築確認申請をして、調査を行ってもらいます。建物が密集した都市部や、交通量の多い道路の近くに多い「防火地域」「準防火地域」では、特に建ぺい率や容積率を守ることが重要視され、申請を怠ると罰金の対象となるため注意しましょう。
注意点3:建築確認申請が必要かどうか確認する
現在の住まいが防火地域もしくは準防火地域に区分される場合、お風呂を新設することで住宅の面積が増えると建築確認申請が必要です。
建築確認申請とは新築もしくは増築する建物が法令に抵触しないか、役所が確認する手続きのことです。
法令上の制限で防火地域などは外壁に燃えにくい素材を使わなければならず、窓も専用の網入りガラスを使う必要があります。建築確認申請が必要かどうかは建築士が調べてくれます。
申請費用がおよそ3万円かかるので、予算に入れておきましょう。それ以外の地域は10㎡を超える増築が無ければ建築確認申請は必要ありません。
10㎡はおよそ3坪の広さなので、脱衣室を含めても3坪超えることはあまりないでしょう。
お風呂も脱衣室も広い作りであるなら、設計士に建築確認申請を依頼してください。
注意点4:工事中はお風呂が使えなくなる
既存のお風呂を工事する間、どのように過ごすか検討しておかなければなりません。
お風呂を拡張する工事期間はおよそ1週間〜10日です。
大衆浴場や漫画喫茶を利用したり、友人宅や実家にお風呂が借りるなどを検討してみましょう。どうしても当てがない場合は、一時的にホテル暮らしをするのも良いでしょう。
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まとめ
お風呂を増築して使いやすくするためには、高額な工事費用が発生します。
急いで工事をしたいと思うかもしれませんが、世の中にはリフォームを行う業者はたくさんあります。
その中から、自分たちがやりたいと思うリフォームを実現してくれる業者を、選ばなければいけません。
予算とやりたい工事の内容が固まれば、候補に挙がる業者に相見積もりを依頼しましょう。
価格を比較することで予算内で実現できるのか、どの業者ならより手厚いサービスが受けられるのか確認できます。
要件が合えば補助金が使えることもありますので、そういった相談のできる業者を選んでください。
信頼できる業者を選び、納得のいくお風呂のリフォームが実現できるようにしましょう。
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