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檜風呂にリフォームする費用は?魅力やお手入れの注意点も解説!

檜(ヒノキ)風呂には疲れた心身を癒すリラックス効果があります。
また、檜風呂を導入すれば、他の家庭にはない個性的な浴室空間を作ることもできるでしょう。
一方で、檜風呂には特有のメンテナンスの方法があり、注意点となります。
今回は檜風呂の魅力やメリット、注意点やデメリットについて解説します。
リフォーム費用の相場と工期の目安、メンテナンスの具体的な方法まで網羅的に紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
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目次
檜風呂にリフォームするメリット・魅力
まずは、檜風呂の魅力やメリットについてご紹介していきます。
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檜の香りでリラックスできる
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殺菌効果や消臭効果が期待できる
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デザインにこだわった自慢のお風呂ができる
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丈夫で長持ちする
檜の香りでリラックスできる
浴槽の材料として使われる檜(ヒノキ)の香りには、リラックスやストレス軽減の効果があります。
檜に含まれるアロマオイルがお湯に溶け出して、森林浴のような空間を作り出すことによります。
檜風呂に入浴をすると、副交感神経が高まり気持ちがリフレッシュされることが研究でも明らかになっており、心身ともに疲労を回復することができるでしょう。
参考:自律神経機能と感情尺度に着目したヒノキ浴槽の入浴に伴うリラックス効果
殺菌効果や消臭効果が期待できる
檜(ヒノキ)には殺菌効果や消臭効果もあります。
そのため檜風呂に入浴することで、体の表面の皮脂汚れや雑菌を殺菌したり、生活臭を抑えたりすることが期待できるでしょう。
さらにカビに対しても耐性があるため、衛生的な浴槽の状態を保つことができるのも大きなメリットです。
デザインにこだわった自慢のお風呂ができる
檜(ヒノキ)風呂には、ユニットバスにはない高級感や特別感があります。
檜風呂へのリフォームは浴槽を含めてフルオーダーメイドでの依頼が一般的です。
依頼者が設計にも積極的に携わることで、デザインにこだわった自慢のお風呂にできるでしょう。
入浴の時間を特別な空間で楽しみたい方や、他の住宅の浴室との差別化を図りたい方に、檜風呂はおすすめです。
丈夫で長持ちする
檜(ヒノキ)はカビやすくキズが付きやすいという印象がありますが、実は耐久性に優れた素材です。
日本で採れる木材の中でも、最も耐久性が高いと言われています。
適切なメンテナンスを行うことで、20年以上使える場合もあります。
一般的にユニットバスの浴槽の耐用年数は15年程度となっていますが、檜風呂も、木材だからと言って決して耐久性が劣ることはありません。
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檜風呂にリフォームするデメリット・注意点
檜(ヒノキ)風呂には魅力やメリットも多い一方で、自然素材である檜を使うため注意点やデメリットもいくつかあります。
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お手入れに手間がかかる
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腐食や水漏れのリスクがある
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変色やカビが発生しやすい
お手入れに手間がかかる
檜風呂は一般的なプラスチック樹脂やステンレスのお風呂と比べると、お手入れの手間が大きいです。メンテナンスをさぼるとカビやぬめり、黒ずみが発生してしまうことも。
お手入れの頻度ややり方によって耐用年数すら変わってしまいますので、檜風呂にするならマメなお手入れは覚悟しなければなりません。
腐食や水漏れのリスクがある
檜は他の木材と比べると腐食しづらいのですが、とはいってもやはり自然素材です。一般的なプラスチック樹脂やステンレスのお風呂と比べると湿気に弱く、腐ってしまうリスクが高くなります。
また、過度な乾燥にも弱く、割れや縮みを起こしてしまうことも。「お風呂のトラブルはごめんだ」という方は、丈夫で湿気や乾燥にも強いプラスチック樹脂やステンレスの浴槽を選ぶと良いでしょう。
リフォーム費用が高額になりやすい
檜風呂は一般的なお風呂と比べて、リフォーム費用が高くなりがちです。というのも、全国的に檜風呂の専門業者の数は多くありません。ユニットバスやタイルのお風呂のリフォームに慣れている業者は多いものの、自然素材を使う檜風呂の施工は長年の経験がある職人のカンに頼るところが多く、対応できる業者が少ないのが現状なのです。
そのため、施工費が高くなりやすく、またご自宅の近くに対応できる業者が無い場合には遠方からの出張費もかかります。
檜風呂にするなら、一般的なお風呂リフォームよりも費用が高額になることは覚悟しなければなりません。
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檜風呂へのリフォーム費用と工期の目安
檜(ヒノキ)風呂へのリフォーム費用は、浴室全体をリフォームする場合と、浴槽のみを交換する場合によって異なります。
また、それに伴って工期の目安も変動します。ここからはそれぞれの工事内容別に費用相場と工期の目安を見ていきましょう。
浴室全体をリフォームする場合
浴室全体をリフォームする場合、費用相場は200万円~300万円程度となります。
費用の変動要因は、主に浴室の大きさと使用する木材のグレードです。
木材のグレードとは、具体的には産地や加工内容の違いです。
また、工期の目安は2日~4日程度となります。
予算とのバランスを考えつつ、床や壁、天井を含めてすべて檜を使うのかを検討してみることをおすすめします。
浴槽を檜風呂に交換する場合
浴槽を檜(ヒノキ)風呂に交換する場合、費用相場は40万円~60万円程度となります。
費用の内訳は解体費用、檜風呂の本体価格、施工費用です。
また、工期の目安は1日~2日程度となります。
従来の浴室タイプが、ユニットバスか在来浴室かによって解体にかかる時間が大きく変わります。ユニットバスの場合には、比較的短時間で工事が完了するでしょう。
浴室に完成品の檜風呂を設置する場合
浴室に完成品の檜(ヒノキ)風呂を設置する場合、費用相場は20万円~50万円程度となります。
費用の内訳としてはその大半が商品の代金です。また、工期の目安は1日~2日程度となります。
最近は檜を扱う木材加工業者が、檜風呂の製造から販売、施工までを一貫して行うケースが増えています。檜の木目や産地によって完成後の満足度は違うため、気に入った商品を製造する木材加工業者に設置を依頼する選択肢もおすすめです。
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檜風呂へのリフォームのポイント
従来の浴室から檜(ヒノキ)風呂へのリフォームをするときに注意しておきたいポイントとして、檜の品質と加工の仕方、依頼する業者が挙げられます。
ここからはそれぞれの内容について詳しく解説します。
国産の檜を使用する
檜(ヒノキ)風呂に使用する檜は国産のものを選びましょう。
理由は日本の気候や温度に馴染むからです。
檜に似ている針葉樹に米檜(ベイヒ)と呼ばれる木材があります。米檜はアメリカ西部に生息していて、大量に輸入することにより国産の檜よりも単価を下げることができています。
一方で日本に自生している木ではないため、厳しい冬や湿気が多い夏の環境に耐えられないというデメリットがあります。
国産の檜を使えばそのような問題点を解消することができるため、形質変化もなく長期間使用することができるでしょう。
檜は無垢材を使用する
檜(ヒノキ)風呂の檜は無垢材を使用することをおすすめします。
無垢材とは自然によって作り出された木材のことです。
積層合板と呼ばれる木材を使用することもできますが、耐久性が低く、素材の香りや触り心地を再現することが難しいため、檜風呂のメリットが少なくなってしまいます。
檜風呂を選択するときには、無垢材を選ぶことで仕上がりの満足度も高まるでしょう。
人工乾燥機で腐りにくくさせる
檜(ヒノキ)風呂に使われる木材は、人工乾燥機で腐りにくい加工を施している商品を選択しましょう。
木材は一度乾燥させることによって強度が高まります。
あらかじめ人工乾燥機で水分を抜いている檜は、耐用年数も長くなることが期待できます。
修理やメンテナンスに対応してくれる業者に依頼する
檜(ヒノキ)風呂の新設工事を依頼するときには、その後の修理やメンテナンスも対応してくれる業者を選びましょう。
万が一、檜にひび割れが起きて水漏れの原因となってしまった場合など、アフターフォローをしてくれる業者であれば安心です。
長期的に依頼のできる、納得のいく業者選びが大切です。
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檜風呂へのリフォーム費用を抑える方法
檜(ヒノキ)風呂へのリフォーム費用を抑える方法として、次の3つが挙げられます。
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複数業者に相見積もりを依頼する
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浴槽のみリフォームする
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和風浴槽も検討する
それぞれの内容について詳しく解説していきます。
複数業者に相見積もりを依頼する
檜(ヒノキ)風呂へのリフォームを請け負っている業者数は全国的にも多くありません。
檜風呂へのリフォームの見積もりは、地元の木材加工業者が行ってくれる場合もあります。
複数業者に同じ条件で見積もりを依頼することで、費用の相場観がわかり、後悔のない業者選択ができるでしょう。
浴槽のみリフォームする
檜(ヒノキ)風呂へのリフォーム費用を抑えたい場合には、浴槽のみをリフォームする選択肢もあります。
浴槽の交換だけであれば、1日~2日程度で工事は完了し、費用も低価格で済みます。
なおかつ、檜の香りや効果は十分享受できるためおすすめです。
和風浴槽も検討する
木材の温かみを残しつつも檜(ヒノキ)へのこだわりはないという場合は、和風浴槽も検討してみましょう。
和風浴槽に使われる木材には高野槇(こうやまき)や椹(さわら)が挙げられます。
高野槇は檜と同様に香りが強く、リラックス効果があります。
また、椹は湿気に強く、浴室の木材に最適です。
費用を抑えたい方は、和風浴槽も検討することをおすすめします。
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檜風呂にリフォームするとお手入れは大変?
「すぐに黒ずんだりカビがはえてしまいそう」
「日々のお手入れがめんどくさそう」
檜風呂に対してこのようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、入浴後にそのまま放置するのはNGです。すぐにお湯を抜いて掃除をしておかないと、垢や石鹸カスが黒ずみやカビの原因になってしまいます。
以下では、檜風呂にリフォームした場合に毎日やるべきお手入れと、長期間使わないときにやるべきことのそれぞれを解説します。
毎日のお手入れ
檜風呂の管理は「使わないときは乾燥させておく」が基本となります。具体的な毎日のお手入れは以下の4ステップです。
・①入浴後すぐにお湯を抜く
→ お湯を溜めたまま放置すると腐食してしまいます。
・②やわらかいスポンジ、または強めのシャワーで掃除する
→ 硬いタワシなどを使うと傷がつきますので避けましょう。
・③乾いた布で浴槽の水分をふき取る
→ 特に底面や角には水分が残りやすいため注意が必要です。
・④自然乾燥させる
→ 原則、浴室乾燥機は使わなくてOK。乾燥しすぎて「割れ」「縮み」の原因になることがあります。湿気がこもりやすいお風呂の場合のみ、短時間使用するのが良いでしょう。
長期間使わないときには
檜風呂は乾燥させておくことが重要だと述べましたが、反対に乾燥させすぎても悪影響が出ます。
よって、旅行などで長期間お風呂を使わないときは、浴槽の底に水を溜めたバケツを置き、フタをしめておくようにしましょう。
適度な湿度を保つことができ、「割れ」や「縮み」による水漏れを防ぐことができます。
半年~1年ごとに再コーティングも
檜(ヒノキ)風呂の耐用年数を延ばすために欠かせないのが、防水加工の塗り直しと保護材の張り直しです。
どちらも表面のコーティングの役割を果たし、長期的に檜の香りや効用を維持させるためには必須です。
使用頻度に応じて、定期的にメンテナンスすることを心がけましょう。
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檜風呂へのリフォームで高級感を出そう
檜(ヒノキ)風呂には疲れた心身を癒すリラックス効果があります。
また、檜風呂は、木材独特のメンテナンスの方法が注意点となる一方、他の家庭にはない、個性あるお風呂となるでしょう。
浴室全体のリフォームを行うときには設計の段階から関わることで、高級感のあるデザイン性の高い檜風呂にすることができます。
檜風呂へのリフォーム業者探しなら「リフォスム」が便利です。地元の木材加工業者の情報を掲載している他、複数業者への相見積もりを依頼することもできます。ご自身に合った業者がきっと見つかるので、ぜひ一度「リフォスム」で業者の検索をしてみてください。