リフォームする箇所を選ぶ
ホーロー浴槽は後悔する?正しくメリット・デメリットを知ろう

「ホーロー」は、鍋や食器、キッチンシンクなどのさまざまな用途で使われ、耐久性と美しさを併せ持つ素材として知られています。
浴槽の主流であるFRP浴槽や人工大理石の浴槽と比べると高価ですが、高い保温性やメンテナンスのしやすさも利点であることから、ホーロー浴槽は人気があります。
本記事ではホーロー浴槽のメリット・デメリット、交換・リフォームにかかる費用、おすすめメーカーについて解説します。
後悔のないリフォームにするために、ぜひ最後までご覧ください。
【関連記事】
>>お風呂リフォームの費用相場
市区町村を選ぶだけ
市区町村を選ぶだけ
目次
ホーロー浴槽とは?
ホーロー(琺瑯)とは、一般的には表面にガラス質釉薬を焼き付けた金属のことです。
ホーローは、水・熱・汚れ・ニオイのすべてに強く表面も光沢があって美しいため、浴槽をはじめとした水回りにはピッタリの素材といえます。
金属部分は鋼やアルミ
浴槽に使われているホーローは、主に鋼やアルミなどの金属素材に釉薬を高温で焼き付けて作られています。
釉薬とは?
釉薬(うわぐすり/ゆうやく)とは、陶磁器などの表面を覆っているガラス質のコーティングです。
ホーローを覆っている釉薬の多くは透明です。
釉薬は焼き付ける前は液状の薬品ですが、焼成後は透明な個体となって定着します。
焼成後の釉薬はとても丈夫なため、製品の滑らかさ・光沢・耐水性を長く保つ効果があります。
ホーロー素材といえばタカラスタンダード社
ホーロー製のユニットバスやシステムキッチン、洗面台のメーカーといえば「タカラスタンダード」がもっとも著名です。
同社の多くの製品に使われている「高品位ホーロー」は、ホーローの唯一の弱点であるコーティングの割れやすさを克服した優れた素材です。
高品位ホーローの浴槽は、汚れが落ちやすく、頑丈で美しさも長持ちするため、お風呂の耐久性やお手入れのしやすさを重視する方にとくに人気があります。
市区町村を選ぶだけ
市区町村を選ぶだけ
ホーロー浴槽のメリット
ホーロー浴槽には、次の4つのメリットがあります。
- カビが発生しにくい
- 掃除や手入れが楽
- 保温性が高い
- 見た目と肌触りに優れている
それぞれ詳しく解説します。
カビが発生しにくい
ホーロー浴槽は、表面が硬いガラス質で覆われており、傷や汚れがつきにくい性質があります。
細かな傷に皮脂汚れや石鹸カスが溜まって雑菌が繁殖することがないため、FRP浴槽と比べてカビを抑制できるメリットがあります。
掃除や手入れが楽
汚れが溜まりにくいことから、掃除やメンテナンスの手間が少ないこともホーロー浴槽のメリットです。日常の手入れは、風呂上がりにシャワーで洗い流したり水拭きしたりするだけで完了します。
汚れが気になった場合にも、頑丈なホーロー浴槽は傷を心配せずに、硬いたわし・ブラシでこすり洗いができます。
保温性が高い
ホーロー浴槽は内側に金属素材が使われているため、熱が伝わりやすく保温性が高い特徴があります。時間が経っても水温が下がりにくいことから、長湯や半身浴などを好む方も快適なバスタイムを過ごすことができるでしょう。
見た目と肌触りに優れている
ガラス質に覆われたホーロー浴槽はなめらかで光沢のある表面が特徴で、肌触りや見た目の良さは他の素材にないメリットです。
浴室の中でも存在感があり、美しい風合いが長続きするのも魅力です。浴室の美観やデザイン性、落ち着ける雰囲気を求める方におすすめの素材となっています。
市区町村を選ぶだけ
市区町村を選ぶだけ
ホーロー浴槽のデメリット
ホーロー浴槽のデメリットに挙げられるのは、以下の4つです。
- 本体価格・施工費用が高額
- 錆びやすく、塗装・補修の手間がかかる
- 追い焚きなどの後付け工事が困難
- 施工できるリフォーム会社が限られる
各注意点を確認しましょう。
本体価格・施工費用が高額
ホーロー浴槽は大量生産が難しいため、FRP浴槽などと比較すると本体価格が割高です。
重量がある鋳物ホーローの中には、本体だけで100kg以上の製品もあるため、搬入には人件費もかかり、工事費も高額になる傾向にあります。
また、本体の重量があることから、戸建ての2階に設置できない場合もあります。床の補強工事を行うことで設置できるケースもありますが、その分、工事費・工事期間が増えることになるため注意が必要です。
錆びやすく、塗装・補修の手間がかかる
ホーロー浴槽の内側は金属素材のため、表面のガラス質が割れたりヒビが入ったりすると、水が入り込んで錆の原因となります。
強い衝撃を加えるとガラス質の破損につながるほか、経年劣化でも錆の発生を招くことがあるため、適切なメンテナンスも必要です。
経年劣化したホーロー浴槽を補修するためには、表面の研磨ではなく、ガラス質を塗装し直さなければなりません。そのためDIYで補修することが難しく、リフォーム会社などに依頼する費用と手間がかかることもデメリットです。
追い焚き機能などの後付け工事が困難
ホーロー浴槽は、浴槽に穴をあける工事を実施することが難しいというデメリットもあります。浴槽を設置した後に追い焚きやバブルバスを後付けしたい場合には、浴槽に穴をあける工事が必要です。
しかしホーロー浴槽は、穴をあけることが難しかったり、あるいは穴をあけることで内部の金属素材が錆びる原因になったりするほか、重量があるため持ち上げて作業をすることも困難です。そのため一般のリフォーム会社では施工できないケースもあります。
その際にはホーロー浴槽自体の交換が必要となってしまうため、リフォームでホーロー浴槽を新しく導入しようと考えている方は、後付けできる機能の有無を十分に確認しておくと良いでしょう。
施工できるリフォーム会社が限られる
FRPや人工大理石、ステンレスと比べるとホーロー浴槽を選ぶ方は少数派です。
そのため、リフォーム会社によってはホーロー浴槽の施工に対応していないケースもあり、不慣れな業者に依頼をしてしまうと、施工後にトラブルが発生する可能性もあります。
このような理由から、ホーロー素材を選択する場合、浴槽本体の検討にはメーカーのショールームに直接足を運び、リフォーム会社選びでは複数の会社から相見積もりを取って、ご自身に最適な製品とパートナーを見極めることが大切です。
市区町村を選ぶだけ
市区町村を選ぶだけ
ホーロー浴槽工事の優良業者の探し方

ホーロー浴槽の施工を請け負ってくれて、かつ信頼できる業者を見つけるにはどのようにすればよいのでしょうか? 優良業者が見つかる探し方を解説します。
インターネット検索のコツ

以下のようなキーワードと、あなたのお住まいの市町村名を組み合わせて検索すると、近くの浴槽工事業者や専門店の情報が表示されます。
- 「ホーロー浴槽 施工業者」
- 「浴室リフォーム 業者」
口コミを確認する

Googleの検索結果から、検索対象の店舗や会社の口コミを見ることができます。その業者を利用した人の満足度や体験談を知ることで、施工の腕や応対品質を予測することができます。また、レビューサイトやSNSでも業者の評判が見つかることもあります。
施工実績を確認する
検索結果に業者のウェブサイトが出てくる場合は、サイト上で過去の施工実績を公開している場合があります。載せられている浴槽工事の写真や施工状況を見ることで、業者の腕を評価しやすくなります。
保有資格や保険を確認する
ウェブサイトには、業者の持っている資格や、加入している保険、加盟団体なども載っていることと思います。これにより、業者の客観的な信頼性や、リスク管理意識がわかります。
相見積もりをとる

依頼しても良さそうな業者が何社かに絞れたら、どれかひとつに決めずかならず相見積もりをとって価格や応対の品質を比較しましょう。
しっかり相見積もりをとることにより、割高な業者や態度の良くない業者と契約してしまうリスクをかなり避けることができます。
相見積もりを取れるほど周囲の業者に心当たりがなかったり、自分で探すのが負担な場合は、わたくしどもリフォスムが運営する全国対応の相談の業者紹介窓口をご利用ください。
まとめ:ホーロー浴槽への交換はリフォーム会社選びが重要
ホーロー浴槽は耐久性が高く、見た目や保温性にも優れるメリットがありますが、本体が高価で重量があるなどのデメリットも存在します。
またリフォーム会社によってはホーロー浴槽の施工に対応していないケースもあり、不慣れな業者に依頼をしてしまうと、施工後にトラブルが発生する可能性もあります。
そのため、リフォームでホーロー浴槽に交換する場合には、業者選びが重要になってきます。そこで「リフォスム」の利用がおすすめです。無料で物件のエリア規模などに応じた費用シミュレーションや優良業者の紹介を依頼することが可能となっているため、是非一度、使ってみてはいかがでしょうか?