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団地のお風呂リフォームの費用は?団地ならではの注意点や事例も解説
「団地ののお風呂をユニットバスにリフォームしたい」「浴槽にヒビが入っているし、新しいきれいな浴槽に交換したい」など団地のお風呂リフォームについて考えている人も多いと思います。
この記事では、団地のお風呂リフォームを行う際の費用や注意点を詳しく解説しています。
この記事のポイント
団地のお風呂リフォームの時期は、浴槽コーティングの剥がれやひび、ひどいカビ、排水溝のひどい臭いなどの症状が目安
団地のお風呂をリフォームする際は、個人の判断で行わずに各自治体に連絡をして許可を取ってから行う必要がある
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目次
団地のお風呂リフォームの費用相場
団地風呂においてよくあるリフォーム内容や費用相場としては、以下のようになっています。
工事内容 | 費用相場 | 平均工事日数 |
---|---|---|
在来浴室から在来浴室 | 70万~100万円 | 4~5日間 |
在来浴室からユニットバス | 100万~110万円 | 1週間 |
バランス釜からホールインワン浴槽 | 20万~30万円 | 1~3日間 |
それぞれについて、詳しく解説して行きます。
在来浴室から在来浴室:70万~100万円
在来浴室から新しい在来浴室にリフォームを行う場合は、70万~100万円が費用相場となります。
浴槽を交換する程度であれば費用を抑えられますが、一からデザインや機能、工事の規模をオーダーメイドするとなると、価格が大幅に変動するので注意しましょう。
工期についても浴槽の交換だけであれば最短で1~2日で完了しますが、床や壁の張り替えまでを行う場合は10日ほどかかることも珍しくありません。
メリット
- スペースに合わせてオリジナルの浴室を作れる
デメリット
- 防水機能がユニットバスよりも劣るため、防水処理が必要
- 費用が高い傾向にある
在来浴室からユニットバス:100万~110万円
在来浴室からユニットバスへリフォームを行う場合は、100万~110万円が費用相場となります。
新しく導入するユニットバスの商品やサイズによっても大きく変わるため、予算を考えながら商品を選びましょう。
在来浴室からユニットバスにリフォームする場合の日数は、1週間ほどが目安になります。
ユニットバスを安定して設置するために、下地工事を行う分、ユニットバスからリフォームする場合と比較して工期が長いです。
メリット
- 在来浴室よりも防水性や防汚性優れる
- 普段のお手入れが楽になる
デメリット
- メーカーが取り扱っている製品のみになるためデザインなどが限定的
- オリジナリティのある浴室を作りたい人には物足りないかも
バランス釜からホールインワン浴槽:20万~30万円
バランス釜からホールインワン浴槽へ交換する場合は、20万〜30万円が費用相場となります。
ホールインワンタイプは、ガス給湯器と浴槽のセット交換となるので、本体価格+10万円ほどの工事費で、費用相場は20万円以上になります。
浴槽のみの交換の場合、必要となる日数は1~3日ほどで完了することができるため、比較的短い工期だと言えるでしょう。
メリット
- 浴室の壁や床はそのままで、浴槽を広げられる
- 浴槽交換だけであれば費用が安い
デメリット
- 浴室の雰囲気が大きく変わるわけではない
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団地のお風呂をリフォームする際の注意点
団地のお風呂をリフォームするときには、いくつかの注意点があります。ここで注意点を確認し、リフォームをスムーズに進めましょう。
壁の撤去は難しいことが多い
団地は管理規約によって、リフォームできる範囲が細かく決められていますが、管理規約は団地によって異なります。浴室のリフォームを行う場合は、浴室を広くしたいと考える人は多いでしょう。しかし団地では、ほとんどの場合、構造上の理由や建物の強度が落ちるため、壁の撤去はできません。
そのため、団地での浴室のリフォームは、パネルやタイルを貼るなど浴室内のみになります。なお、団地の浴室はユニットバスへのリフォームが可能です。
団地でのお風呂リフォームはまず自治体に連絡する
団地は、個人で勝手にリフォームできません。公営住宅や都営住宅、県営住宅、市営住宅などの場合はお風呂のバランス釜が壊れた場合や、水漏れしている場合など各自治体の役所に問い合わせする必要があります。
リフォームできるか確認をし、故障して生活に支障が出る場合には、各自治体の役所に連絡すれば修理してもらえる場合もあります。分譲団地の場合だと、管理規約があるので、管理会社にリフォームすることを伝え、了承を得る必要があります。
団地によっては補助金が出る可能性あり
バリアフリーに関する団地のリフォームであれば、介護保険による補助金が出る場合があります。また、エコや省エネに関するリフォームでも、補助金が出る場合もあります。
リフォーム内容 | 補助金条件 |
---|---|
バリアフリー | 上限20万円までで工事費用の7~9割を補助 |
断熱などの省エネリフォーム | 上限15万円までで対象費用の3分の1までを補助 |
それぞれ工事内容や対象者など、条件が細かく定められているので、リフォームを依頼する業者に相談するとよいでしょう。また、お住まいの自治体でもリフォームに補助金を出している場合があります。補助金の内容は、工事の内容や対象になる人など条件があり、それらは自治体によって異なるので、リフォームの着工前に確認しましょう。
公営住宅では退去時に設置した設備を撤去する必要がある
公営住宅では、入居時に浴槽や給湯器が設置されておらず、自分の好きなメーカーのものを設置できるというメリットがあります。しかし、その場合設置した浴槽や給湯器は、退去時にすべて撤去しなければなりません。
そのため、高価な設備を設置しても退去時に撤去しなければならず、引っ越し先でその設備を使用できるとは限らないので注意しましょう。そして、公営住宅で浴室のリフォームを行う場合には、事前に必ず担当窓口に問い合わせて、リフォームが行えるかの確認を取りましょう。
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団地のお風呂をリフォームした事例
実際に団地でお風呂リフォームを行った事例を3つご紹介します。
解体をせず綺麗なお風呂に
築33年の団地のお風呂リフォーム事例です。タイル張りのお風呂のまま、天井や床はパネルやシートで上貼りを行っています。
ユニットバスへの入れ替えが難しいケースがある団地のお風呂。この方法であれば浴室を解体せず、見た目はユニットバスのように生まれ変わります。
お風呂リフォームにかかった費用は約85万円~、施工期間は3日です。
出典:バスシステムデザイン研究所-団地タイプ浴室の全体リフォーム
団地のお風呂をバリアフリー化
築40年以上の団地のお風呂リフォーム事例です。寸法や排水の接続など団地特有の制約がありつつも、ユニットバスにリフォームしました。
以前は浴槽の高さが60cmもありましたが、今回のリフォームでまたぎやすい高さに変更しています。
安全に入浴できるよう、手すりを新たに設置するなどバリアフリーも意識しています。
お風呂リフォームにかかった費用は約90万円、施工期間は3日です。
出典:REDORM WORKS-公団団地のタイル浴室にユニットバスを組込みました
古い団地のお風呂が広く快適に
築50年の団地において、タイル張りのお風呂をユニットバスにリフォームした事例です。
狭いと感じていたお風呂を広くするため、洗面所との間仕切り壁を壊しています。その結果、1616サイズのユニットバスが入る広さになりました。
お風呂リフォームにかかった費用は約160万円、施工期間は10日です。
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まとめ:リフォーム可能か確認してから業者に相談しよう
団地のお風呂が故障した際は、まずはリフォーム可能かどうかを自治体に問い合わせる必要があります。また、分譲団地の場合も管理規約を確認しなければなりません。
これらをふまえて、団地のお風呂リフォームを検討している場合は、リフォームすべきかどうかの目安をチェックしてみましょう。その結果、リフォームを希望するのであれば、リフォーム業者に相談してみるとよいです。
依頼する業者は一括見積サービスなどを利用して、慎重に選び、団地のお風呂リフォームを成功させましょう。
リフォーム業者に心当たりが無いという方は、リフォスムもぜひご活用ください。
なお、団地のキッチンやお部屋全体のリフォーム・リノベーションをお考えの場合には、こちらの記事を参考にしてください。