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ステンレス浴槽とは?メリット・デメリットや価格、リフォーム費用を解説!

昔ながらの浴室に使われることの多いステンレス浴槽は、耐久性が高く保温性が高いなどのメリットがある一方、汚れが目立ちやすく冷たい印象を与えるデメリットもあります。
長年ステンレスの浴槽に親しまれた方などから根強い人気があるため、浴室のリフォームや浴槽の交換時に、ステンレス浴槽を検討される方も多いでしょう。
本記事ではステンレス浴槽のメリット・デメリット、価格やリフォーム費用について解説します。
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目次
ステンレス浴槽とは?
ステンレス浴槽に使われる「ステンレス」は、鉄を主成分とした、クロム・ニッケルなど含む合金です。「ステン(Stain)」は錆びを意味する言葉で、名称の通り錆びにくい性質(Stainless)です。
水や空気に触れることで錆が発生しやすい鉄と比べて、ステンレスは耐食性に優れているため、キッチンシンクや天板、調理器具や食器など、水回りの素材としてもよく使われています。
在来浴室で多く使用
ステンレスを使用した浴槽は、昔ながらのタイル張りの浴室(在来浴室)で多く使用されています。現在の新築の浴室はユニットバスが採用されることが多いため、新築のマンションや戸建てではあまり見られなくなっています。
一方、1970年前後に建てられた物件では、ほとんどの場合でステンレス浴槽が使用されているため、目にしたことがある方も多い素材となっています。
現在の主流はFRP浴槽
ユニットバスが主流になった現在では、ステンレス浴槽よりもFRPや人造(人工)大理石を使用した浴槽が広く普及しています。
FRPは繊維強化プラスチックと呼ばれる素材で、軽量で加工がしやすく大量生産も可能なため、最も主流の浴槽素材となっています。
カラーステンレス製の浴槽も
従来のステンレス浴槽はシルバー一色でしたが、タカラスタンダードが販売するカラーステンレス浴槽には、ホワイト・ベージュ・ピンク・グリーンなどの色もあります。
そのためステンレスの機能性はそのままに、冷たい印象を受けるというデメリットが解消される選択肢となっています。ただしカラーステンレスを採用する場合、表面の塗装が剥がれると補修が必要になることもあるため注意しましょう。
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ステンレス浴槽のメリット
ステンレス浴槽には、現在主流のFRP浴槽などと比較して以下の5つのメリットがあります。
- 錆びにくく耐久性が高い
- ひび割れや変色を起こしにくい
- 手入れがしやすい
- 保温性に優れる
それぞれのメリットを解説します。
錆びにくく耐久性が高い
前述の通り、ステンレスは錆びにくく加工された合金のため、水回りでの使用に耐える高い耐久性を持っています。また、軽量のため、リフォーム時などに搬入・施工がしやすいメリットがあります。
ひび割れや変色を起こしにくい
ステンレスはFRP浴槽やホーロー浴槽、人造(人工)大理石を使用した浴槽と比較すると、ひび割れや変色を起こしにくいメリットもあります。カラーステンレスを除き、ステンレスの浴槽には、経年劣化するコーティング面がないため、傷や汚れによる傷みがあまり発生しません。
手入れがしやすい
ステンレス浴槽は汚れ・臭いがつきにくく、手入れがしやすいメリットもあります。水垢は目立ちやすいですが、拭けばすぐに落とせるため、掃除の手間が少なく、メンテナンスのしやすい点も魅力です。
また、表面を磨くことでピカピカになるため、輝きを保つことが容易です。
保温性に優れる
ステンレスは浴槽の外側の気温が低くても、浴槽のお湯が冷めにくいメリットがあります。熱伝導率が低いので、温かさや冷たさが伝わりにくいことが理由です。
また、製品によっては断熱材を内側に吹き付けて保温性を高める加工がされたものもあるため、そのような製品であれば追い焚きの回数も抑えることができるでしょう。
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ステンレス浴槽のデメリット
ステンレス浴槽のデメリットに挙げられるのは、以下の5つです。
- 本体代・工事費が高額になりやすい
- 傷や水垢が目立ちやすい
- カラーステンレスの場合は塗装が剥がれやすい
- ジェットバスなどの機能性に乏しい
それぞれ解説します。
本体代・工事費が高額になりやすい
ステンレス浴槽は、主流のFRP浴槽に比べると本体代金が高額になる傾向にあります。
また製品によってはFRP浴槽よりも重量がある場合も多く、施工や搬入に人手が必要となります。そのため、人件費がかかり、工事費が高くなるケースもあります。
傷や水垢が目立ちやすい
ステンレスは耐久性が高い一方、細かな傷が目立ちやすいデメリットがあります。そのため掃除の際には、柔らかいスポンジなどを使い、目の粗いタワシやクレンザーなどで強くこすることは避けましょう。
細かな傷がつくと汚れが付着しやすくなり、水アカが目立つ原因にもなるため、こまめに優しく手入れすることをおすすめします。
塗装が剥がれやすい
ステンレス浴槽は表面に汚れがつきにくいメリットがある一方、その性質から、塗装に不向きなデメリットもあります。
カラーステンレスのコーティングも経年劣化によって剥がれることがあるため、剥がれた場合には補修工事が必要となります。
ジェットバスなどの機能性に乏しい
ステンレス浴槽には、ジェットバスなど、さまざまな機能性を備えた製品が少ない傾向にあります。必要最小限の機能があれば良い方には適していますが、さまざまな機能性を追求したい方にはデメリットといえるでしょう。
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ステンレス浴槽の価格とリフォーム費用
ステンレス浴槽の本体価格は10~35万円、交換費用は5~10万円が目安です。浴槽以外に床や壁も一新したい場合は10~30万円、浴室ドアも交換するなら3~16万円の追加費用がかかります。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
浴槽本体の価格 | 10~35万円 |
浴槽の交換費用 | 5~10万円 |
床、壁のリフォーム費用 | 10~30万円 |
浴室ドアの交換 | 3~16万円 |
ステンレス浴槽は本体価格が安いだけでなく、重量がある人工大理石やホーローの浴槽に比べて手間賃や下地補修も少なく済むことが多いです。
機能性の面でも他の素材と比べて劣るわけではありませんので、「費用を抑えたい」という方には特にステンレス浴槽をおすすめします。
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ステンレス浴槽は安価でお手入れもしやすい
これまでの解説のように、ステンレス浴槽は昔ながらの在来浴室で多く見られる浴槽で、次のようなメリットがあります。
- 錆びにくく耐久性が高い
- ひび割れや変色を起こしにくい
- 手入れがしやすい
- 保温性に優れる
- クールなデザインが魅力
一方で下記のデメリットも存在するため、補修・交換の際には別の素材への交換や、浴室全体のリフォームも検討すると良いでしょう。
- 本体代・工事費が高額になりやすい
- 傷や水垢が目立ちやすい
- 塗装が剥がれやすい
- 冷たい印象を与える
- ジェットバスなどの機能性に乏しい
なお、リフォームの際には、安心して施工を任せられるリフォーム会社を選ぶことが大切です。信頼できるリフォーム業者を探すには、全国2000件以上の会社から一括見積もりを取り寄せられる「リフォスム」がおすすめです。ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?