MENU

リフォームする箇所を選ぶ

お問い合わせ

0800-123-4215

受付時間 10:00〜19:00 (土日祝もOK)

高齢者リフォームするならどの部屋?間取りや手順、費用も解説!

「高齢者リフォームってどこを変えるの?」「費用はどのくらいかかるの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

本記事では高齢者リフォームの施工事例や間取り、完成させるまでの手順やお金について解説します。

さらに費用をおさえる方法についても説明しているので、リフォームをしたいが老後資金を残しておきたい方は参考にしてください。

【関連記事】
>>リフォームの費用相場

目次

高齢者リフォームでよくある工事内容

高齢者向けリフォームでよくある工事内容は以下の通りです。

  • 扉を引き戸にする
  • 床の段差をなくす、平面にする
  • 照明を明るくする、採光をよくする
  • 壁などに手すりをつける

足腰への負担を軽減や、車いすの使用を考慮するなど老後の状況を踏まえた、どの部屋でもおこなえるリフォームです。

それでは各リフォームについて詳しく紹介していきましょう。

扉を引き戸にする

高齢者リフォームでよくある工事例の1つが、扉を引き戸にかえる工事です。

引き戸にするにあたって、注意点が2つあります。

  • レールが上についたタイプを選ぶ
  • 開口口の幅は80cm以上にする

高齢者のためのリフォームは、上にレールがついているタイプがおすすめです。

下にレールがついているタイプと比べて床がフラットで、移動する際に車輪が引っかかるリスクを避けられるからです。

また、扉の開口口の幅に注意しましょう。

通常の開口口は歩行者を基準にして作られているため、車いすが通りづらい広さに作られています。

車いすの幅は70cmが一般的です。したがって車いすでスムーズに移動できるよう、開口口は80cm以上ある方が望ましいでしょう。

床の段差をなくす、平面にする

高齢者リフォームでよくある工事例の2つ目は、床の段差をなくし平面にする工事です。

転倒しやすい段差の高さは1cm~3cmで、部屋と部屋の境目にある段差でも転倒につながる可能性があります。

段差をなくすリフォーム方法は2つあります。

  • スロープをとりつける方法
  • 床をフラットにする方法

スロープをとりつけて段差を斜面に変える方法は、車いすを利用する方におすすめです。

ただし、多点杖や歩行器を使用する方はバランスを崩すおそれがあるため注意しましょう。

床をフラットにする方法は床一面を変えるため、お好みの床を選べば部屋に一体感を持たせます。床全体を変えるため、荷物を移動させなければならないため手間がかかるデメリットは念頭に入れておいてください。

照明を明るくする、採光をよくする

高齢者リフォームでよくある工事例の3つ目は、照明を明るくして採光をよくする工事です。

高齢者は光の感じ方が鈍くなるため、以下のような配慮をしましょう。

  • 照明を明るくする
  • 夜間に足元を照らす照明をとりつける

昼間は若者の基準より2~3倍、夜間は5倍の明るさが最適です。

暗闇に順応する能力も低下するため、夜間用はセンサー型のライトが望ましいでしょう。

壁などに手すりをつける

高齢者リフォームでよくある工事例の4つ目は壁などに手すりをつける工事です。

手すりは歩行や立ち座りの手助けになります。

リフォームするにあたってポイントは以下の2つです。

  • 素材にこだわる
  • 高さは身長に合わせる

手すりの素材は木材や金属材などさまざまで、形は丸形や四角形があります。

素材は滑りにくいものがおすすめです。

形は一般的には丸形が多いですが、体全体を支えて歩行するには手すりに肘を置く必要があるため、歩行に対して不安のある方は四角型の方が適しているでしょう。

また、廊下の手すりの標準的な高さは75cmです。

腰が曲がっていて現在の身長に高さが合わないと、歩行する際にストレスがかかるので設置する際は自分にあう高さにしましょう。

高齢者リフォームがよくおこなわれる家の部位

高齢者リフォームがよくおこなわれる家の部位について解説しましょう。

高齢者はヒートショックのリスクに配慮した工事が大切です。

また移動がスムーズにできる間取りもあわせて紹介します。老後の足腰に不安がある方は参考にしてください。

それでは各部屋の部位について解説していきます。

お風呂

お風呂で亡くなった高齢者は、交通事故よりも多いといわれています。

その原因の1つは温度差により血圧が大きく上下し心臓や脳に影響をあたえてしまうヒートショックです。

もう1つは、濡れて滑りやすくなった床での転倒です。

2つのリスクを避けるために以下のような工事があります。

  • 暖冷房器具を取り付ける
  • 床材を変更する

暖房器具を取り付けることで、部屋の温度を快適にしてヒートショックの予防をします。

転倒を防ぐためには床材を変更することが効果的です。

床材は保温性に優れた商品もあるので検討してください。

トイレ

高齢者がよく行う工事の部位にトイレがあげられます。

間取りの具体例は以下の通りです。

  • 寝室とトイレを近づけた間取りにする
  • お風呂とトイレが近ければ間仕切り壁を無くして一体化させる

高齢になると頻尿になり、特に夜間はトイレの回数が増えます。

寝室とトイレを近づければ、移動距離が減るため夜間など視界が悪い状態であっても転倒するリスクが下がります。

お風呂やトイレは毎日利用するものです。したがってお風呂とトイレを一体化させれば空間を広く使えるため、日々のストレスや負担の軽減につながり、車いすでの移動も快適におこなえるでしょう。

1階部分の廊下など

高齢者がよく行う工事の部位に1階部分の廊下などがあげられます。

高齢になるにつれて階段の利用は転倒事故につながるおそれがあるため、生活は1階を中心にしましょう。

具体例は以下のとおりです。

  • 歩行しやすいように廊下のスペースを広げる
  • 回遊できる間取りにする

廊下を広くすれば、将来車いすになったときや歩行を手伝ってもらうときにスムーズに移動できます。

またキッチン、洗面台、風呂などを回遊できる間取りにすれば、家事する際の移動距離が短縮され、足腰の負担の軽減につながります。

2階がもったいないと思うかたは減築する方法もあるので検討してください。

高齢者リフォームの費用をおさえるためには?

お金がないからリフォームできないと、半ばあきらめている方もいるのではないでしょうか。

結論からいいますと、高齢者リフォームは規模によって金額は大きく異なるため、全てのリフォームが高額ではありません。

そこで各部屋のリフォーム費用の相場と、負担額を減らせる制度を利用するための要件についてご紹介します。

各部屋のリフォーム費用の相場は?

リフォームに対して、具体的には分からないが莫大な金額が必要であるイメージを持っている方が多いでしょう。

住宅リフォーム推進協議会の調査によると、リフォームを検討している方のなかで最も多くあげられた不安が「見積もりの相場や適正価格が分からない」でした。

参照:住宅リフォーム潜在需要者の 意識と行動に関する調査

そこで、高齢者リフォームでよくある工事の費用の相場について以下にまとめました。

リフォーム内容 費用相場
ドアを引き戸に変える 30万~90万円
段差をなくして床を平面にする 15万~20万円
手すりをつける 3万~8万円
お風呂の工事 暖房取り付け:10万~40万円

床の素材変更:27万~56万円

間仕切り壁をなくす 7〜23万円

補助金制度を利用して費用をおさえられる

「高齢者リフォームが思ったより高額で、補助金を利用したい」「老後資金が不安でリフォームもできない」と思う方もいるでしょう。

そこで、補助金の仕組みや特徴、要件について解説します。

補助金は、介護保険に含まれているもので上限20万円の工事費に対して最大9割支給されます。

ただし、収入に応じて費用の1〜3割は自己負担で支払う必要があるので注意してください。

補助金は上限の範囲内であれば複数回にわけておこなえます。

この介護保険を利用する要件は以下の方です。

  • リフォームを行う家と本人の保険証に記載されている住所が一致している
  • 要介護認定をうけている
  • 入院中、施設に入居していない

介護保険以外にも、自治体によっては高齢者リフォームに補助金を支給している場合があります。

お住まいの自治体のホームページを見て、補助金の対象か確認しましょう。

施工会社選びを失敗しないためのポイント

施工会社選びを失敗しないためのポイントについて解説します。

満足した高齢者リフォームのためには施工会社選びが重要です。

なかには高齢者を狙った悪徳会社が存在するため、自分で施工会社を見極めるためのポイントを知っておいた方がよいでしょう。

ここではポイントを2つ紹介します。

高齢者リフォームが得意な会社か確認

ポイントの1つ目が、高齢者リフォームが得意な会社か確認することです。

リフォーム会社によって、強みにしているジャンルがあります。

高齢者リフォームが得意な会社を選択すれば、施工経験を踏まえた提案をしてもらえるので安心して任せられるでしょう。

それでは高齢者リフォームが得意な会社であるかどうか確認する方法は以下のとおりです。

  • 高齢者リフォームの施工事例を確認する
  • 有資格者が在籍している
  • 団体に加盟している

施工事例は会社のホームページを調べましょう。

実際の工事前と工事後の写真や、工程を写真で確認できます。

また有資格者が在籍していれば、専門性の高さに期待できるでしょう。

くわえて、団体に加入しているとなお安心です。ある程度の基準を満たしている証明になるため、会社への信頼性につながります。

しかし、ほとんど機能していない団体もあるので、加盟している団体について調べてもよいでしょう。

見積もりの内容を丁寧に説明してくれるか

2つ目のポイントが見積もりの内容を丁寧に説明してくれるかどうかです。

上述したように、高齢者リフォームの規模によって金額は大きく異なります。

したがって、気づかないうちに料金が上乗せされているおそれがあるので注意が必要です。

また見積では安く提示されても、あとで追加工事費用を請求されるトラブルにも巻き込まれるおそれがあります。

見積に関してのポイントは以下です。

  • 相見積もりをとる
  • 専門的用語は質問する

見積は1社だけでなく複数の会社に依頼しましょう。1社だけで見積をみても、適正価格であるかどうかは判断できないからです。

また見積書には多くの専門用語が記載されています。聞きなれない言葉が多いため、分からなければ担当者に聞きましょう。

質問されたときの回答も判断材料につながります。面倒そうな態度をとられるなど質問に対して誠実でなければ別の会社を検討するのも1つの手です。

高齢者リフォームはどういう流れ?

高齢者リフォームを行うために、まずどうしたらいいのか分からない方もいるでしょう。

ここでは高齢者リフォームの流れと、何をするかについて解説します。

一連の流れが完了するまでの期間についても説明するので、実際にリフォームしてどのくらいで完成するのか知りたい方は参考にしてください。

手順

高齢者リフォームする際の手順は、以下のとおりです。

手順を知って、実際にリフォームするときのイメージをつかみましょう。

Step 内容
プランを考える リフォームしたい箇所や間取りを決めます。
資金計画 大まかな予算を決めます。追加工事が入る可能性があるので、余裕をもった計画をたてましょう。
会社選び 上記でお伝えしたポイントを見ながら会社を選びます。
設計、見積り 見積りは同じプランで複数社からもらいましょう。
契約 契約内容や、設計に間違いがないか最後まで確認しましょう。
工事前 工事が始まると騒音が響くおそれがあるので、近所の方に事前に伝えたほうが無難です。
工事中 ときどき現場を確認して、計画通りになっているか確認しましょう。
工事完了 リフォーム箇所の仕上がりを自分でチェックして、間違いないか見てください。トラブル防止のため写真撮影をおすすめします。
住む 新しい住まいで快適に暮らしていきましょう。

リフォームにかかる期間はどのくらい?

リフォームにかかる期間について解説します。

実際にリフォームを始めてみると、知らない業者が毎日家に入ってくるのが苦痛で「いつ終わるんだろう」と思う方もいるでしょう。

しかし、高齢者リフォームは規模によって工期が異なります。

ここでは、各工事の期間の目安について解説します。

リフォーム内容 工期の目安
手すり、浴室暖房取り付け 0.5日〜1日
浴室の床の張り替え 3日〜
減築、間取り変更、引き戸に変更 1ヶ月〜3ヶ月

まとめ

高齢者リフォームについて解説しました。

足腰の負担やヒートショックに配慮したリフォームで体の負担を減らしましょう。

またリフォームの規模によって費用や工期は異なるため、無理のない計画が大切です。

理想的な住まいの実現のために、ポイントを見極めて理想的な施工会社を見つけましょう。

目次